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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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MOON'S QUEEN  月人は地球へ降りた

コジロー達デビルタウン一行が、穴の中から出ると、地下街に青空が広がっており、気温は寒くもなく、暑くもないほど好い温度で、銀色の四角や三角、カマクラのような建物が連立して建っており、地上の街並みのようになっていた。


デビルタウン一行「おお!!ここはまるで地球みたいだ!!」


「銀色一色だな。」


「飛んでいる女がかなりいるが、あれはアンドロイドか?なんか配ってるぞ!!」


10数人のナースの格好をした女のアンドロイド達が、錠剤と水の入ったコップをお盆に数個ずつ乗せて、街の人達に渡し、それをもらった人達は、早速その錠剤を飲むと、空になったコップを女のアンドロイド達に渡していた。


デビルタウン一行「おいおい、なんかみんな、薬みたいなのを飲んでるぞ!!大丈夫か?」


「すでにアンドロイド達に洗脳されてるんじゃ・・・・。」


シボラ「あれは飯だ。あの薬を飲むと、今日1日必要なカロリーが摂取できる。毎日1回だけ支給される。」


デビルタウン一行「あれが飯だと?なんか悲しくないか?」


「俺は毎日、あんな薬だけの飯なんて耐えられない!!」


「そういえば、ここには食堂がないなあ。せめてラーメン屋とか回転寿司ぐらいは欲しいよな。」


「あと牛丼とカレー屋な。」


魔王・コジロー「コイツらは超金持ち連中だ。地球上のありとあらゆる超旨いものを食いまくって、そういうのはもう、飽きてるんじゃないのか?寿司とかステーキは、見るのも嫌になるぐらい、食いまくったことだろうよ。」


デビルタウン一行「なるほど。」


シボラ「私が知る限り、超金持ちの連中は、全てを手に入れたか、もともと欲望がないのか、とにかく欲のない奴らばかりだ。毎日何もせず、そして何も考えず、人とあまり関わらない生活がいいと言っていた。」


デビルタウン一行が歩いていると、大きなビルのような銀の建物の上の方に、標識があった。


ここより左1K   :月人の墓地

    直進3.5K :イザナミ


デビルタウン一行「月人っているのか?イザナミってなんだ?」


「まだ街があるのか?」


「もう俺は充分だ。やっぱり住むなら地球だな。」


「まったくだ。超金持ちの奴らはズレてる。どこかおかしい。」


シボラ「月人はもう、ここにはいない。月人達は、地球を見つけると、遠い宇宙から月に乗ってやって来た。そして、月を地球の軌道上に乗せると、地球に降りて行った。」


月人病の人達「ってことは、俺達は月人ってことなのか?」


シボラ「そうだ。あるいは、月人と地球人のハーフってところだ。」


月人病「ってことは、俺達は宇宙人だったのか!!」


「エイリアンだったんだ!!俺達は!!UFO特集を見て、ビビってた自分が恥ずかしい!!」


「誘拐されたらどうしようとか、頭にチップ埋め込まれたらどうしようとか。実は俺達がそんなことをする側だったんだ!!」


「いやいや、そんなことはしてないだろ。」


「なんか、UFOを操縦できるような気がしてきた。」


「デビルタウンがあれば、UFOいらないだろ。」


シボラが直進して、スーパーコンピューター・イザナミの方へ行こうとすると、何人かの月人病の人達が叫んだ。


月人病の人達「墓地を見たいんたが。」


「そうだ!!俺達の祖先になるわけだから、墓参りして行こう。」


シボラ「後にしろ!!月人病を治してからでもできるだろ。この月には、レイコっていう人間を滅ぼそうとしている、アンドロイドがいるんだぞ!!」


魔王・コジロー「シボラ、墓参りをして行こう。1Kだから、そんなに遠くじゃないだろ。それに、墓参りをして死ぬなら、俺達はそういう運命だったってことだ。」


シボラ「・・・・分かった。」


デビルタウン一行は、月人の墓地へと向かった。

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