MOON'S QUEEN 伝説のキャバ嬢
鬼王達「モラルなゴリラなんて知らねえよ!!」
「なんで俺達が、そんなゴリラを連れて来ないといけないんだ!!」
「自分で探しに行け、この共食い野郎!!」
大悪党・ケンイチ「コイツら、好き勝手なこと言いやがって!!」
鬼王のコピー達は、ぞくぞくと増え続けたが、ケンイチのゴリラモード・シヴァのスキル、グラビティ・オブ・ゴリラ(ケンイチの半径50m以内は重力が2Gになる)によって、超スローな動きで襲いかかっていた。
大悪党・ケンイチ「マシンガン・ゴリラパンチ!!」
鬼王達は、ケンイチのゴリラパンチの格好の餌食となり、次々とパンチを喰らって体にヒビが入り、粉々の土となった。ケンイチの目に、超スローに走って、鬼王のコピー達の群れの中に隠れようと背中を向けている、1人の鬼王の姿が見えた。
大悪党・ケンイチ「アイツが本物だな。」
ケンイチは、次々と鬼王のコピー達を殴り飛ばしながら、本物の鬼王に近づいて行った。
本物の鬼王「うおおおおおおおお!!ゴリラが近づいて来る!!動け!!俺の足!!もっと速く!!もっと速く動け!!うわああああああああ!!ゴリラが!!ゴリラが迫って来る!!」
大悪党・ケンイチ「こんな奴に、俺は交通料金を払うために、地獄建設で必死に働いていたと思うと泣けてきたぜ。喰らえ!!ゴリラパンチ!!」
本物の鬼王「グヘエエエエエエエエ!!」
ケンイチは、鬼王の左肩を右手で掴んで顔を振り向かせ、顔面に思いきり左ストレートを入れた。鬼王は吹っ飛んで倒れて気絶し、鬼王のコビー達は次々と粉々の土になって、賽の河原に散らばった。
大悪党・ケンイチ「さて、さっさと石を積んで、元の世界に戻るとするか。」
ケンイチはしゃがんで、石を3段積んだところで、突然蹴り壊された。見上げると、青鬼がニヤリと笑って言った。
青鬼「鬼王様を倒しても、まだ俺達がいる。お前を元の世界に戻すわけにはいかない。お前は寿命で、この地獄で死ぬんだ。ハハハハッ。」
ケンイチはゆっくりと立ち上がり、首をコキッコキッと音を鳴らして左右に捻った。
大悪党・ケンイチ「上等だ!!ここにいる鬼共全員、ぶちのめしてやる!!ゴリラモード・シヴァ!!」
青鬼「ヒッヒエエエエエエエエ!!だ、誰か助けてくれ!!」
大悪党・ケンイチ「まずはお前からだ!!ゴリラパンチ!!」
一 デビルタウン 地下街・シボラの部屋 一
サファリス率いる魔王の騎士達と月人病の人達は、コジローの待つシボラの部屋に集まり、そこから、シボラのホログラフィーの案内で、人間達の街・ピリューエルへ向かって歩き始めた。
魔王・コジロー「着陸といい、この通路といい、シボラはまるで月の街みたいだな。」
シボラ「そうだ。私とキビラもまた、月人達に作られた街で、元々は月にあった。私は青い地球に憧れて、キビラは、月人を嫌いになり、それぞれ月を飛び立ったのだ。」
魔王・コジロー「なんで、人間を守るアンドロイドと、人間を滅ぼそうとするアンドロイドがいるんだ?アンドロイドは、人間が作ったものなんだろう?」
シボラ「あの女が月に来るまでは、アンドロイド達は人間達に尽くしていた。あの女が来てから、反乱するアンドロイド達が出てき始めた。そして今や月は、戦争真っ只中だ!!」
魔王・コジロー「あの女って誰だ?」
シボラ「レイコだ!!緑の髪をしたエルフの女で、元デビルタウン3代目の魔王だ!!そして今では、月の女王と呼ばれている。」
魔王・コジロー「月の女王?」
明菜は、シボラとコジローの会話を近くで、黙って聞いていた。
魔王の騎士副隊長・明菜(元3代目魔王・レイコ・・・・確かチョチョリーナNo.1で、魔王になった伝説のキャバ嬢・・・・まさか、こんなところにいるなんて。月の女王?月のキャバクラの女王ってこと?)




