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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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MOON'S QUEEN  レイコ

魔王・コジロー「モニカ、時計台のサファリスと連絡を取りたいんだが。」


モニカ「えっと、それはシボラのネットワーク関連だから、シボラ!!シボラ!!」


モニカは、シボラを呼び出した。


シボラ「分かった。では、アプリ・モニカを起動させながら、私のホトグラフィーも登場させよう。」


卑弥呼(モニカ)のホトグラフィーの隣に、登頂部が剥げたザビエル風のおっさんのホトグラフィーが現れた。


魔王・コジロー「絵的に汚ないな。」


シボラ「うるさい!!サファリス、聞こえるか?コジローがお前に話があるそうだ。」


モニカとシボラの隣に巨大な画面が現れ、そこに、時計台の2階の魔王石に向かって立っている、サファリスの姿が映し出された。


サファリス「ああ、聞こえるが、お前はシボラだな。あ、これは魔王様。今、地下街のシボラの部屋ですか?」


魔王石に、コジローが映し出された。


魔王・コジロー「そうだ。サファリス、今からデビルタウン放送で月人病の人達を集めて、シボラの部屋へ連れて来てくれ。全員集めなくてもいい。そうだな、今から1時間で集まった人達だけでいい。」


サファリス「分かりました。ところで魔王様、私はパンティを2枚重ねて履いたところ、魔力が少し上がりました。魔王様もどうですか?秘剣・ツバメ返しの威力が上がるかもしれませんよ。私のパンティ、いりませんか?今なら1枚500円で差し上げます。」


魔王・コジロー「いらねえよ!!女装したおっさんのパンティなんかいらねえよ!!さっさと月人病の人達を集めて来い!!」


サファリス「分かりました。ところで、私のパンティのことで・・・・」


魔王・コジロー「シボラ!!消せ!!消してくれ!!」


コジローが叫んだので、シボラはサファリスの映し出した画面を消した。


魔王・コジロー「ったく、あいつ腹立つわ!!宇宙に捨てたいわ!!」




   一 アンドロイドの街  サギンス 一



ソフトクリーム状の建物が建ち並ぶ、一番奥の一際でかい黄金のソフトクリーム状の建物に、青い髪に高身長の女のアンドロイドがいた。この女は、人間を排除する側のアンドロイド達のボスで、名前はレイコ。サギンスのアンドロイド達は、レイコを

月の女王として崇め、レイコこそ、この月の支配者にふさわしいと確信していた。


黄金のソフトクリーム状の最上階の会議室に、幹部と思われる数名のアンドロイド達が集められた。


中年男風のアンドロイド・ミナミが発言した。


ミナミ「レイコ様、ついにアプリ・モニカが完成しました。これで、希望のライフルが使用できます。」


レイコ「ミナミ、よくやったわ。これで、あの忌々しいスーパーコンピューター・イザナミを破壊できるわね。」


ミナミ「はい。しかし、その前に少し気になることが。黄金都市・シボラが月に帰って来ました。」


レイコ「なんでシボラが?まさか、人間達が呼んだの?」


幹部・ミナミ「それは分かりませんが、すでに、人間達のいる街・ピリューエルとも地下街で繋がっていると思われます。」


レイコ「キビラまで帰って来るとなると面倒だわ。この際、月ごと破壊して、私達は地球へ行きましょう。もう、月での生活は飽きたでしょ?」


ギャル風の黒いTシャツに紺のデニムを履いた、茶髪の髪の長いアンドロイド・サリナが発言した。


サリナ「飽きました。私は本物の青い空を見てみたいです。たぶん、すぐ飽きるけど。」


レイコ「じゃあ、まずはイザナミを破壊しに出かけましょう。私は、あのイザナミが崩れ墜ちる様をみたいの。そして、人間達を皆殺しにしてやるわ。一人残らず。命乞いをしたって、ミンチにしてやるんだから。」


ミナミ「希望のライフルがあれば、イザナミなんて一撃です。」


サリナ「やっと、人間達をミンチにできるんですね。たぶん、すぐ飽きるけど。」


レイコはニヤリと笑った。


レイコ(待ってなさい!!イザナミ。もう、あなたの時代は終わり。この月の女王・レイコ様が、新たな時代を見せてあげるわ。)

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