SUPERNOVA 砂漠化
魔王の騎士達の斬撃は、吸血木・ジョリーの魔のオーラにことごとく弾かれた。
吸血木・ジョリー「ハハハハッそんな攻撃、私には効かないわ。ここが、あなた達魔王の騎士達の墓場になるのよ!!」
魔王の騎士達「クソッ全然効いてない。」
斧のイモコ「秀さんが弱ってるから、イモコ・シールドの効果が薄れている。」
魔王の騎士達「イモコ、なんとかならないのか。隊長をなんとかしてくれ。」
斧のイモコ「・・・・。」
赤い鳥の羽根の上に座りこんだまま、血まみれの山師・秀さんは、同じく赤い鳥の羽根の上に座りこんで、血を流しているシーラに話しかけた。
山師・秀さん「副隊長、生きてるか?・・・・あの吸血木の元へ行ってくれ。」
シーラ「分かった・・・・赤い鳥の羽根・・・・吸血木の所へ・・・・。」
秀さんとシーラを乗せた赤い鳥の羽根は、吸血木・ジョリーの所へ飛んで行った。
天上から、金髪でモヒカンのアンドロイド嬢・ムスタングが、他店から集めた30人程のアンドロイド嬢達を率いて降りて来た。そして、小松の側に降りた。
ムスタング「小松ママ!!天竺のきらびかな街並みが消えてしまったわ!!もう地上には、畳石で敷かれた大通りと、池しかなく、金の砂漠も、ただの砂漠になってしまったわ!!」
小松「やはり、三蔵法師様が死んでしまったから、街並みが消えたのね・・・・仕方がない、あの吸血木に私が頼んでみるわ。」
ムスタング「じゃあ、私達は木を撃っている魔王の騎士達を撃ちます!!みんな、アトミックレーザー発射!!」
人数が増えたアンドロイド嬢達は、三蔵法師がいた場所からアトミック・レーザーを、魔王の騎士達に向けて撃ち始めた。
魔王の騎士達「グワアックソッアンドロイド嬢達が撃ってきやがった!!」
「数が増えてやがる!!しかも、距離がさっきより近い!!グワッ」
「このままだと、全滅してしまう!!とりあえず、木に撃っても効かないから、アンドロイド嬢達を撃つぞ!!」
魔王の騎士達は、アンドロイド嬢達に応戦した。
小松は、秀さん、シーラより一足早く吸血木・ジョリーの木元に着き、ジョリーに話しかけた。
小松「ねえ、あなた!!天竺の街並みが消えてしまったの!!だから、私達アンドロイドは、あなたの食料の人間をここに運ぶから、その代わり、天竺の街並みを再建してくれない?」
吸血木・ジョリー「はあ?私が天竺の街並みを再建する?」
小松「そう。この天竺の街並みは、三蔵法師様の想像によって実現していたの。同じ吸血木のあなたならできるはずよ。砂漠を金の砂漠に変えたり、私達アンドロイドとテレパシーを送受信したりもできるはず。」
吸血木・ジョリー「吸血木って、そんな能力があるんだ。」
小松「・・・・。」
突然、小松の首が斬られ、バサッと地面に落ちた。首がなく、立ったままの小松の背後に、退魔の剣・レプリカを持った魔王の騎士隊長・ファージが立っていた。
吸血木・ジョリー「な、あなたはさっき、人面になった魔王の騎士隊長!!地面から這い出てきたって言うの!!」
ファージは、ポケットからキャバクリを1個取り出して、ガリッと噛んで割り、中身を取り出して食べた。
ファージ「ハアッハアッハアッハアッこれはキャバクリと言ってなあ・・・・これを食べると、パワーとスピードが・・・・10~20倍になるんだ!!」
ファージは、剣を足元の少し固い地面に、両手で突き刺した。
ファージ「天竺なんて・・・・ハアッハアッこんな腐った街は・・・・ハアッハアッ・・・・この世界にはいらないんだよ!!ドリャアアアア!!」
ファージは、吸血木・ジョリーの幹を思いっきり右手で正拳突きした。ドスンと重い体重の乗った拳が、吸血木・ジョリーの幹を揺らした。
吸血木・ジョリー「グウウウウ・・・・痛い・・・・これは、さっきのゴリラ並みの威力・・・・・。」
ファージは、殴る度に体から血が吹き出たが、それでも構わず殴り続けた。




