SUPERNOVA 三蔵法師の最期
カマボコ「コバヤシ、魔王討伐課のお前が、まさか魔王と結婚していたとはお笑いだぜ。お前は懲戒免職どころか死刑だ!!」
トウフ「コバヤシさん、今から俺は、あんたのことをパンダ野郎と呼ばせてもらう。前々から気に入らなかったんだ、遠くから隠れて絵を書いて、敵を倒すやり方が!!そのくせ、肝心のボスが倒せない、その中途半端なスキルが!!」
コバヤシ「俺が全部倒してしまったら、お前らの出番がなくなるだろ?これはこれで、なかなかいいスキルなんだよ。ワイン、今のうちに逃げるんだ!!」
ワイン「あなた、私も闘うわ!!」
コバヤシ「その体で無理をするな!!さあ、早く!!」
ワインは、マンホールから地下街へ逃げようと思ったが、マンホールの上には、多くの死体が乗っていたため、北側の魔王病院の方へ向かって走り始めた。
カマボコ「まさか、捕まった魔王病院の方へ行くとは!!なかなかいい勘してるぜ!!コバヤシ、覚悟しろ、行くぞ!!トウフ、お前は魔王・ワインを追いかけろ!!」
トウフ「課長、了解です!!パンダ野郎、後で、あんたの嫁さんの生首をプレゼントしてやるぜ!!」
トウフは、竹槍を持ってワインの後を追いかけた。
カマボコは、竹槍をコバヤシの大きな胴体めがけて突いて来た。コバヤシは、後退りしながら、なんとか交わし続けた。
カマボコ「デカいくせにちょこまかと。だが、この竹槍が突き刺さるのも時間の問題だ。素手のお前に勝ち目はない!!」
コバヤシ「それはどうかな?それにしても、お前は、無差別にこれだけの人や魔物を殺して、まるで魔王だな。お前は地方公務員失格だ!!」
カマボコ「魔王の旦那のお前に言われたくはない!!死ね!!大車輪!!」
カマボコは、右手で竹槍を回しながら、コバヤシに突進して来た。
一 天竺 地下 一
三蔵法師「ギイヤアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
三蔵法師の絶叫が地下中に響き、物凄い音をたてて倒れた。秀さんが、三蔵法師を切り倒したのだ。
シーラ「や、やったああああ!!秀さんが、三蔵法師を切り倒した・・・・・・・・グフッ。」
三蔵法師が切り倒されたため、魔王の騎士達とアンドロイド嬢達の、撃ち合いがおさまった。
小松「三蔵法師様!!」
アンドロイド嬢達「三蔵法師様!!三蔵法師様!!」
巨木の三蔵法師は、アンドロイド嬢達と魔王の騎士達のちょうど真ん中、両陣営を分けるような形で倒れた。
アンドロイド嬢達は、三蔵法師の元へ飛んで行った。
アンドロイド嬢達「三蔵法師様!!しっかりして下さい!!」
「三蔵法師様!!」
魔王の騎士達「やったあ!!ナイス、秀さん!!」
「副隊長もよくやった!!」
魔王の騎士達は喜び、三蔵法師の切り株の方にいる秀さんとシーラを見た。しかし、二人には何発かのアトミック・レーザーが当たり、血塗れになって、なんとか赤い鳥の羽根に乗っている状態だった。
魔王の騎士達「秀さん、副隊長!!大丈夫か!!」
「泥沼だから、俺達が歩いて行くと少し時間がかかる。こっちまで戻って来れるか?」
シーラは、最後の力を振り絞って叫んだ。
シーラ「だ、大丈夫だ!!」
秀さんも、チェーンソーのエンジンを切って抱き、赤い鳥の羽根の上に座り込んだ。
アンドロイド嬢達と魔王の騎士達の撃ち合いで、両陣営は、10数人の死者が出た。地面の人面達が呻き声をあげて死に始めた。
人面達「やっとこれで死ねる、ありがとう。山師、魔王の騎士達・・・・。」
「天竺なんかに・・・・来るんじゃなかった・・・・。」
「いい女をただで抱こうとしたら・・・・こういう目に会う・・・・若い連中に・・・・教えてやってくれ・・・・。」
ケンイチがジョリーの方を見ると、ジョリーが右腹を抑えてうずくまっていた。
ケンイチ「ジョリー!!大丈夫か!!」
ジョリーの右腹から、大量の血が出ていた。
ジョリー「私の側から離れて!!早く!!私も三蔵法師と同じ吸血木なの!!」
召喚獣・ケンイチ「な、なに!!流れ弾が当たったのか!!」




