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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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SUPERNOVA  ワインを救う者

カマボコ率いる魔王討伐課の職員達50名は、デビルタウンの人々ごと、ワインの召喚ボディーガード・ナイスミドルのおっさん達を竹槍の回転技・大車輪で切り裂き、ナイスミドルのおっさん達100名は、全滅して横たわった。


デビルタウンの地下街の戦士、ワンダ率いるモグラ人間達は、少しずつワインを引き摺り、マンホールの中に引っ張り込もうとしたが、ことごとくトウフ率いる魔王討伐課の職員達50名に、竹槍で突き刺された。


トウフ「マンホールの蓋を閉めて、お前、その上に立っとけ。」


トウフは、魔王討伐課の職員の一人に指示を出し、ワインを噴水広場の中央に引き摺り戻した。




   一 デビルタウン地下街 マンホール下 一



コジロウ「クソッ蓋を閉められた!!蓋が開かない!!」


コジロウは、何回か蓋を押し上げようとしたが、魔王討伐課の職員が一人、蓋の上に乗っているため、開けれなかった。


ワンダ「魔王様、このマンホールは諦めて、他のマンホールから地上へ出よう。」


魔王・コジロウ「チッそうだな。よし、他のマンホールから出よう。時間がない、急げ!!」


コジロウとモグラ人間達50名ほどは、シボラの部屋の方へ走って引き返した。




     一 デビルタウン 噴水広場 一



魔王討伐課の職員達の竹槍によって、噴水広場は、デビルタウンの人々・ナイスミドルのおっさん達・モグラ人間達の死体だらけになった。空は曇り、時刻は15時を少し過ぎて、いつも通りデビルタウンの歌が、デビルタウン市役所から流れ、街中に響いた。


『私の~ふるさと~デビルタウン~♪


 魔物に生まれて~良かった~♪』


カマボコ「ハハハハッ魔物に生まれて良かったか。魔物に生まれたら不幸だろ。ったく、誰だ、こんなふざけた歌を作詞作曲したのは。」


ワインは、死体だらけの光景を見て、泣いていた。


ワイン(うぅ・・・・私のせいで、こんなに大勢の人が・・・・ごめんなさい・・・・うぅ・・・・。)


トウフ「さあ、課長。静かになったところで、さっさとこの、セレブおばさん魔王を処刑しましょう。」


カマボコ「ハハハハッセレブおばさん魔王か。お前、なかなか面白いことを言うなあ。ギャラリーがいなくなって残念だが、仕方がない。では、改めて。」


カマボコは、竹槍を構えて、再びワインの顔面を突き刺そうとしたその時、魔王討伐課の職員達が次々と倒れ始め、立っているのはカマボコとトウフだけとなった。そして、ワインの手錠と、口を塞いでいたガムテープが剥がれていた。


カマボコ「な、これはどういうことだ!!」


トウフ「カマボコさん、あれを!!」


カマボコ「あいつはコバヤシ!!まさか、アイツがスケッチをしたというのか!!」


ワインとカマボコとトウフがいる噴水広場の中央から、10メートルほど南側に、スケッチブックを持ったジァイアントパンダ人間のコバヤシが、グレーの作業着を着て立っていた。


カマボコ「コバヤシ!!これはどういうことだ!!」


トウフ「コバヤシさん!!まさかの裏切りですか!!」


ワイン「あなた!!」


カマボコ「あなた?はあ?」


コバヤシ「やはり、課長とトウフは、スケッチでは倒せないか。」


コバヤシは、ワインが自由になり、魔王討伐課職員全員が、噴水広場に横たわっているスケッチを見せた。そして、テクテクとワインの元へ歩み寄った。


コバヤシ「大丈夫か?怪我はないか?遅れてすまない。ケンイチの奴、ワインをこんな危険な目にあわせやがって!!ジェシカのことも含めて、今度会ったら、説教してやる!!」


ワイン「大丈夫よ。ケンイチさんは、よく頑張ってるわ。そんなに攻めないであげて。それにさっき、ジェシカに助けてもらったの。」


コバヤシ「え?ジェシカは生きているのか?」


ワイン「残念ながら、そうじゃないけど、一瞬だけジェシカがそこにいて、私を助けてくれたの。」


コバヤシ「・・・・そうか。」


トウフ「え?もしかして、コバヤシさんて魔王・ワインの旦那!!」

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