SUPERNOVA コジロウ 魔王になる!!
ファージ「よし、敵は1体だけになった。ザンゲキ準備・・・・な、なに!!」
小松のいる上の天井から、20体ほどのアンドロイド嬢達が降りてきた。
小松「み、みんな!!」
アンドロイド嬢達「小松ママ!!大丈夫ですか!!」
「リリーの頭に穴が開いてる!!」
「デビルタウンの奴ら、許せない!!」
小松「アイツらは、剣のザンゲキを飛ばしてくるわ!!アトミックレーザーで応戦して!!」
アンドロイド嬢達「分かりました。アトミック・レーザー!!」
ファージ「撃て!!撃って撃って撃ちまくれ!!」
アンドロイド嬢達の両手から放たれる赤い光線と、魔王の騎士達の剣から放たれる白い光線が、天竺の地下を飛び交い、双方とも何人かが撃たれて倒れた。
魔王の騎士達「グワアアアア!!」
アンドロイド嬢達「キャアアアア!!」
一 デビルタウン 噴水広場 一
ワインを拘束したトウフは、小さな緑のおじさん・カツオで、魔王討伐課・課長カマボコに連絡し、噴水広場に着いた。そして、手錠をかけて、ガムテープを張り付けて口を塞いだワインを、広場の中央に膝まづかせた。
5分ぐらいして、課長・カマボコと、小さな緑のおじさん経由で連絡を受けた魔王討伐課の職員達が、噴水広場にゾロゾロと集まり始めた。
カマボコは、大声の魔法で、デビルタウンの住民に呼びかけた。
カマボコ「デビルタウンの諸君、本日、魔王・ワインの処刑を行う!!大至急、噴水広場に集まるように。後10分したら、魔王・ワインを処刑する。以上!!」
カマボコの声を聞いたデビルタウンの人々は、ぞくぞくと噴水広場に集まり始めた。そして、魔王・ワインの膝まづいた姿を見て、誰もが唖然とした。
デビルタウンの人々「魔王討伐課の奇襲攻撃か。魔王の騎士達が、天竺に行く日を狙ってたみたいだな。」
「デビルタウンの魔王制度が、ついに終わるときが来たな。」
「それにしても、セニョールの奴らは卑怯なことをしやがる。」
一 デビルタウン 地下街 シボラの部屋 一
コジロウは前日、魔王・ワインに教えてもらったデビルタウンの地下街にある、シボラの部屋に来ていた。
シボラ「コジロウか。なぜ今、お前がここにいる?」
コジロウ「こないだ、魔王・ワインから貰ったこのネックレスから、さっき、魔王・ワインの声が聞こえてきた。シボラの部屋に来てくれと。」
コジロウは、ハート型の金縁に、赤いルビーが入ったネックレスを袴のポケットから出して、シボラに見せた。
シボラ「お前、それは魔王の証だ。そのネックレスをワインから貰ったということは、お前は、デビルタウンの魔王になったということだ。」
魔王・コジロウ「なに!!俺が魔王だと!!じゃあ、ワインは、魔王を辞めたというのか!!」
シボラ「そうだ。ワインは、ストレスから心不全と心臓神経症を起こしていた。体力的にも精神的にも限界を感じて、魔王の座をお前に譲ったんだろう。これを見ろ。」
シボラの巨大な顔が消えて、大きな画面が現れた。そこに、魔王討伐課の職員達の前で膝まづかされているワインの姿と、それを見守っているデビルタウンの人々の姿が映し出された。
コジロウ「な、なんてことを。もはや、魔王でもない女を、コイツらは殺すつもりなのか。」
シボラ「助けに行ってやってくれ、コジロウ。」
シボラがそう言うと、地下街に女の声のアナウンスが流れた。
「地下街の戦士達、ただちに魔王・コジロウと共に、ワインを救出に向かって下さい。繰返します。地下街の戦士達、ただちに魔王・コジロウと共に、ワインの救出に向かって下さい。」
コジロウの背後から、何十人もの走ってくる足音が聞こえてきた。




