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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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SUPERNOVA  襲いかかるザンゲキ 

三蔵法師は、赤い鳥の羽根に乗って近づいて来る、秀さんとシーラに向かって、ありとあらゆる枝を振り回したが、イモコシールドに弾かれた。秀さんとシーラは、木の根元に辿り着き、秀さんは、赤い鳥の羽根に乗ったまま、チェーンソーのエンジンをかけ、三蔵法師を切り始めた。


ウィーン!!ウィーン!!ウィーン!!ウィーン!!


三蔵法師「ギャアアアア!!痛い痛い痛い痛い!!こ、小松、早く助けに来て!!」


三蔵法師の悲鳴と、秀さんのチェーンソーの音が、天竺の地下に鳴り響き、それに共鳴して、沼地に埋まっている何百という人面達が騒ぎ始めた。


人面「うおおおお!!三蔵法師を切り倒してくれ!!」


「切れ切れ切れ切れ切れ切れ切れ切れ!!」





小松とリリーは、池の中の水流に乗って、まもなく天竺の地下に到着しようとしていた。


小松「今、三蔵法師様から助けてほしいというテレパシーが来たわ。急ぎましょう。」


リリー「はい。」


小松「三蔵法師様、すぐ行きます!!」





魔王の騎士達「うるさい、うるさすぎる!!人面達が!!」


「気分が悪い。まるで、ここは地獄だな。」


「とりあえず、この沼地から出よう。あの納屋がある所辺りの地面が固そうだ。あそこに移動しよう。」


ファージ「みんな、人面を踏まないようにな。」


ジョリー「これが、噂の三蔵法師ね。大きいわねえ。こんな大きな吸血木は、初めて見たわ。」


ケンイチ「ジョリー、とりあえず移動するぞ。移動してから感心しろ。」


ケンイチ達は、納屋のある南の方へ、どろどろになった両足を引きずりながら歩いた。


シーラが、納屋の方を見ながら叫んだ。


シーラ「その納屋の中に、月の輪熊の像があります!!」


一番最初に、固い地面の所に辿り着いたファージが、納屋に入ろうとすると、納屋は崩壊して複数の枝となり、その内の1本の枝が、月の輪熊の像を巻き付けて、高く持ち上げた。


ファージ「クソッ三蔵法師を倒さないと無理か。あっアンドロイドが来やがった!!2体だけか!!」


小松とリリーが、天井から飛んで降りて来た。


秀さんのチェーンソーで、根元を半分ぐらい切られている三蔵法師が叫んだ。


三蔵法師「小松!!この山師をなんとかして!!」


小松「三蔵法師様!!アトミックレーザー!!」


小松の両手から、赤い光線が秀さんとシーラに放たれた。


ファージ「シーラ!!魔のオーラを張れ!!魔王の騎士達、シーラと秀さんを援護するぞ!!ザンゲキ準備!!」


固い地面に辿り着いた魔王の騎士達は、2列横隊に並び、腰元に下げてある退魔の剣を抜いて、前列の者はしゃがんだ。そして、自分の顔の前で、猟銃を持つように構え、鞘頭のボタンの上に、左手の親指をいつでも押せるようにおいた。


シーラ「グワアアアア!!」


秀さん「副隊長、大丈夫か!!あと少しだけ踏ん張ってくれ!!」


魔のオーラを張ったシーラは、何発か小松とリリーのアトミック・レーザーを喰らい、魔のオーラが、あと1・2発で解けそうになっていた。


ファージ「撃て!!撃ち続けろ!!敵はたった2体だ!!」


ズキューン!!ズキューン!!ズキューン!!ズキューン!!


白いレーザーのようなザンゲキが、無数に小松とリリーに向かって放たれた。


小松「これじゃあ、あの山師の所に近づけない!!」


リリー「キャアアアア!!」


リリーの頭に1発のザンゲキが当たり、大きな穴が開いて倒れ、リリーは動かなくなった。


小松「リ、リリー!!そ、そんな・・・・。」

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