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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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SUPERNOVA 魔王討伐課が来る!!

ムスタング「行くわよ!!アトミック・レーザー!!」


ガンダーラの20人弱のアンドロイド嬢達の両手から、赤い光線が一斉に時計台に向かって放れた。


サファリス「グワアアアア!!このままだとシールドが破れて、墜落してしまう!!」


アトミック・レーザーの一斉攻撃を喰らった時計台は激しく揺れ、空中でやや右斜めに傾いていた。


サファリス「一時退却!!」


時計台は池を離れて、天竺の街中の方へ飛んで行った。


ムスタング「さあ、みんな!!池へ飛び込んで!!私は、もう少し仲間を集めてから向かうわ!!」


アンドロイド嬢達は次々と池の中へ飛び込み、ムスタングは、超高層寺へと飛んで行った。





 一 セニョール環境事務組合 魔王討伐課 会議室 一


課長・カマボコの教卓の上に、小さな緑のおじさん達が100人整列して立っていた。


小さな緑のおじさん達「狭いなあ、おい、あんた、もうちょっと寄ってくれ。教卓から落ちそうだ。」


「こっちも、いっぱいいっぱいなんだ。これ以上、寄れない。」


「なんとか踏ん張ってくれ。」


課長・カマボコ「たった今、デビルタウンの時計台が飛び立った。討伐課職員は、ただちに普段着でデビルタウンに集合し、まずは魔王・ワインを捕らえる。そして、民衆の前で魔王・ワインを処刑したのち、魔王の証である魔王石のネックレスを奪い、デビルタウンの魔王制度を崩壊する。早速、お前達の契約者に伝えてくれ。魔王・ワインが今、どこにいるか分からないので、捜索は、お前達、小さな緑のおじさん達で連絡を取り合って、魔王・ワインの捕縛に勤めてくれ、以上。」


小さな緑のおじさん達「了解しました!!」


小さな緑のおじさん達は、教卓の上から消えて、契約者である魔王討伐課の職員達の元へと散らばった。


それから10分もしないうちに、魔王討伐課の職員達は、デビルタウンに集合し始めた。普段着のため、街の人々は、誰もセニョール環境事務組合の職員達とは気づかなかった。


魔王・ワインは、紺のスーツを着たリーマン風のボディーガードを200人、召喚した。このボディーガード部隊を"ナイスミドル"と命名した。ナイスミドルの連中は、空手・柔道・射撃が得意な中年おじさんの集まりだった。中年のため、スタミナがないのと、人生経験が豊富なため、仕事をサボるのが上手いというのがデメリット、召喚するにあたり、1人あたりの召喚料金が安いのと、周囲の細かい変化に気づくというのがメリットだった。


魔王討伐課の若きリーダー、四角い顔をした色白で背が高い男・トウフは、同僚から情報を収集し、後輩を5人連れて、魔王病院へと向かっていた。


トウフ「デビル市役所、魔王の騎士の訓練塔、デビル建設、デビルヒルズの魔王の部屋にもいないとなると、ひょっとしたら、入院しているのかもしれん、魔王・ワインは体調不良気味だからな。」


後輩1「それにしても、デビルタウンの警備は手薄ですね。なんでもウェルカム状態ですね。」


トウフ「デビルタウンの警備は、民間のデビル・セキュリティが請け負いしてるからなあ。それに、ただでさえ少ない魔王の騎士

達は、以前の未来草原の戦いで、30人ほど死んだから、慌てて人材募集をして、30人集めたそうだ。」


後輩2「確かに、魔王の騎士は公務員だけど、さすがに魔王の下の公務員は無理でしょ。」


トウフ「いや、それが、かなりの人数の応募があったらしいんだ。でも、条件が、デビルタウンに住んでいる者という、魔王・ワインの拘りがあってなあ。で、30人に絞られたらしい。」


後輩3「なるほど。意外と人気あるんですね、魔王の騎士は。」


トウフ「給料も、うちより良いらしいぞ。」


後輩4「え?マジッすか!!」


後輩「俺、カマボコさん嫌いだから、デビルタウンに引っ越して転職しようかな。」


トウフ「おいおい。まあ、俺もカマボコさんは嫌いだ。あのカマボコを意識した顔が嫌いだ。」


後輩5「はい、俺もです。俺もカマボコさんのカマボコみたいな顔が嫌いです。」


トウフ一同は、上司の課長・カマボコの悪口を言いながら、魔王病院に着いた。

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