SUPERNOVA いきなり苦戦 魔王の騎士達!!
魔王・ワイン「梅さん、梅さん!!ちょっと教えて下さい。緑の犬小屋みたいなポストって、どこにあるんですか?」
梅さん「これはこれは、魔王様。あ、ああ、あれね。あれは、朝9時から9時10分までの10分間しか出現しないの。だから、もう今日は見れないよ。」
魔王・ワイン「そうなんだ。ところで梅さんは、どうやって今の仕事を見つけたんですか?地下街の求人なんて、今まで見たことないです。」
梅さん「ああ、知人の紹介でね。確かに地下街の求人は、ハロワや求人誌には載ってないわね。」
召喚獣・ケンイチ「梅さん、俺に何か地下街の仕事を紹介して下さい!!できれば正社員のを。」
魔王・ワイン「キング・オブ・ワイルド、あなたは早く、三途の川を渡って、この世界に戻って来なさい!!私の護衛として、正社員で雇ってあげるから!!」
召喚獣・ケンイチ「マ、マジか!!よし、帰ったら早速、地獄の鬼王に会って、三途の川を渡るぞ!!派遣なんかもう、やってられるか!!」
一 昼過ぎ デビルタウン訓練所 一
サファリスは、時計台を訓練所のグラウンドに着地させた。グラウンドには、秀さん、ケンイチ、ファージ、シーラ、ジョリー、魔王の騎士100名が4列横隊で集合し、前に立っている魔王・ワインとコジローの話を聞いていた。
魔王・ワイン「デビルタウンは、私とコジローさんで護りますから、あなた達は、天竺で月の輪熊の像を、なんとしても三蔵法師から奪って来て下さい。シーラ、道案内よろしく。」
シーラ「り、了解しました。」
シーラ(嫌だなあ、また、あの鬼畜の三蔵法師に会いに行かないといけないのか。もう辞めたい。でも、魔王の騎士は公務員だから給料いいしなあ、それに今さら、民間で働く勇気がない。)
ファージ「分かりました。セニョール生活環境事務組合の魔王討伐課の連中が、デビルタウンを狙っているらしいので、気をつけて下さい。月の輪熊の像を手に入れ次第、すぐに戻って来ます!!」
魔王・ワイン「頼んだわよ。」
コジロー「お前ら、逃げ出して帰って来るんじゃないぞ!!ケンイチ、逃げる奴がいたら叩き斬れ!!それから副隊長、風俗なんか行きやがったら、俺が斬り殺すからな!!」
シーラ「は、はい。」
シーラ(風俗は、行くに決まってるだろ。それが楽しみで天竺に行くんだから。)
秀さん、ケンイチ、ファージ、シーラ、ジョリーと魔王の騎士100名は、時計台に乗り込み、デビルタウンを飛び立った。
2階から、魔王石と舵を操縦しながら、サファリスが叫んだ。サファリスは、金髪の長い髪のウィッグを被り、付け睫と無精髭の上から厚化粧をし、紫のワンピースの上から甲冑を来ていた。
サファリス「みんな、ワープするぞ!!8・9・10 ワープ!!」
秀さん「おいおい、数が増えとるがな。」
ファージ「サファリスの奴、なんだあの汚い格好は。新手のオカマか?」
シーラ「本人曰く、今、流行りの男の娘だそうです。あの格好をすると、魔力が1.5倍になるそうです。」
時計台は、亜空間を通って左右に激しく揺れ、2時間余りで天竺の上空に着いた。
魔王の騎士達の半数が、サファリスの中途半端な汚い女装と、ワープの揺れで気分が悪くなり、戦闘不能となった。
魔王の騎士達「オウエッ」
「女装が汚すぎる!!オウエッ気分が悪い!!」
「吐き気がする!!オウエッ」
ファージ「サファリスの野郎!!汚い女装しやがって!!味方が戦う前から半滅じゃないか!!」
シーラ「あのバカ!!」




