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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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SUPERNOVA ミラクル・アマゾンへ


         一 未来草原 一



いったん城下町に戻った魔王・ワイン達は、翌日、ジュウベイ付き添いのもと、オーブを借りて、時計台の魔王石の上にオーブを置くと、魔王石は凹み、表面に何やら見たこともない公式や文字が現れ始めた。


魔王・ワイン「魔王石が、ダウンロードをし始めたみたいね。じゃあ、私達は、ミラクルアマゾンに山師の秀さんを探しに行きましょう。」


そう言って立ち上がった魔王・ワインだったが、立ちくらみをして、ケンイチにもたれかかった。


召喚獣・ケンイチ「ワイン、あんたはここに残って休養するんだ。慣れない闘いやストレスのせいで、かなり疲れているようだ。後は俺達に任せておけ。」


魔王・ワイン「分かったわ。後はキング・オブ・ワイルドとファージに任せるわ。」


そう言って、魔王・ワインは、最近作った2階の魔王室に入って行った。


ジュウベイ「キング・オブ・ワイルド、山師の秀さんの作業場を知っている者がいるから、そいつを案内人につけよう。それから、魔王様の看病の方も任せてくれ。」


召喚獣・ケンイチ「すまない、よろしく頼む。」


ジュウベイ「お前達のおかげで、水晶人間達を撃破できたんだ。当然だ。」





シンは、時計台の1階の片隅で、段ボールに詰め込まれたスペクターの残骸を見ていた。


シン「スペクター・・・・バカ野郎が。こんだけ壊れたら、もう直せない。お前がいなくなった今、俺は俺は・・・・明菜に会える回数が減ってしまったじゃないか!!お前の給料をあてにしてたのに!!俺はお前を勇者にするために復活させたんじゃない!!俺のキャバクラ代の足しにするために、お前を復活させたんだ!!なのに・・・・バカ野郎!!」




午後昼過ぎ、サファリスは時計台を操作して、未来草原の割り橋の手前に時計台を着陸させた。ケンイチ・ファージ・魔王の騎士達30人と、バッタ人間のジュウベイ、セプライン、人間の女・ジョリーは、ムカデバスに乗って、ミラクル・アマゾンに入って行った。


ジュウベイ「ちょっと2人を紹介させてくれ。こちらが俺と同じバッタ人間のセプライン。山師の秀さんと知り合いで、作業場を知っている。そして、こちらが生物学者のジョリー。吸血木について調べているそうで、山師の秀さんに、吸血木のことをいろいろ聞きたくて、ついて来た。」


セプラインは、顔がウマオイで体が人間、身長170ほどのバッタ人間、ジョリーは、小柄な金髪の女で、迷彩服を着ていた。


セプライン「よろしく。楽に行きましょう。」


セプラインは軽く挨拶をした。


ジョリー「よろしく。このミラクル・アマゾンは、ゴリラ人間が支配しているから、あなたがいるわけね。」


ジョリーは、ケンイチの方を見ながら言った。


召喚獣・ケンイチ「え?ゴリラ人間てのがいるのか?い、いや俺は実は、ゴリラ人間じゃないんだ。」


ジョリー「ハハハハッジョークが上手いゴリラね。どっからどう見ても、見事なゴリラ人間じゃない。あなたのあの強さは間違いない!!あなたはゴリラ王ね。今日、故郷に帰るんでしょ?後で家を案内してね。ゴリラ人間の生態にも興味があるの。頼んだわよ。」


ケンイチ「な・・・・ショボン。」


ゴリラ王呼ばわりされ、しかも家まで案内しろと言われて、ケンイチは酷く落ち込んだ。


ファージ「ケンイチさん、楽に行きましょう。」


召喚獣・ケンイチ「月人病だって言いにくいわ。どうやって打ち明けようか。」


ファージ「後で、ジュウベイさんに私から頼んでおきますよ。」


召喚獣・ケンイチ「おお!!頼んだぞ、ファージ。」


ケンイチ達を背中に乗せたムカデバスは、割り橋を渡って、ミラクル・アマゾンの奥地へと入って行った。

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