表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
214/271

SUPERNOVA 翻弄される女達

コジロー「こいつは、アンドロイドじゃないか。副隊長は、人間だけじゃ飽きたらず、ロボにまで手を出すとは。欲望の塊のような男だな。」


コジローは、グラウンドまで戻り、組手をしている魔王の騎士達に呼びかけた。


コジロー「おい、ちょっと何人か手を貸してくれ。」


6人の魔王の騎士達が、組手をやめてコジローについていき、シーラとユリが倒れている訓練棟の裏へ。




魔王の騎士1「こいつは、アンドロイドじゃないですか!!たぶん、天竺のですね。」


魔王の騎士2「以前、天竺へ月の輪熊の像を取りに行ったときに、副隊長は大勢のアンドロイド達に追いかけられて、命からがら時計台に逃げ込んで来ました。結局、月の輪熊の像は手に入らなかったんですが。」


コジロー「副隊長は、天竺のアンドロイド達に狙われているというのか。」


魔王の騎士3「・・・・かもしれませんね。」


コジロー「とにかく、副隊長を医務室へ。それから、そのアンドロイドをそうだな。倉庫にでも入れておくか。掃除係のシンなら、もしかしたら直して、何か聞き出せるかもしれん。アイツは、スペクターを以前、復活させたらしいからなあ。」


コジロー達は、シーラとユリを運び始めた。




       一 天竺 地下 一



吸血木・三蔵法師の太い枝に、小さな緑のお姉さん・キョウカが現れた。


小さな緑のお姉さん・キョウカ「緊急受信速報です。三蔵法師さん、私の契約者であるユリさんが、たった今、送受信不能となりました。物凄く強い剣士に、真っ二つに斬られました。」


三蔵法師「なんですって!!戦闘タイプのユリが殺られたというの!!あの赤い鳥の羽根の男の綺麗な顔に、私の枝で風穴を空けてやろうと思ったのが間違いだったわ。ユリに殺させとけばよかった。赤い鳥の羽根の男は、この地下への入り方を知っている。まずい、このままでは、私の天敵である山師が、ここに来てしまう!!」


小松は、ユリの修行キャバクラ・ガンダーラのママとして、普通に働いていた。小松を壊すというのは、三蔵法師が、ユリに早く赤い鳥の羽根の男・シーラを捕まえて来させるためについた、嘘であった。


三蔵法師は、テレパシーで小松の頭の中の携帯にリンクした。


三蔵法師「小松、デビルタウンの連中が来たら、即撃破しなさい!!近々、また天竺に来るはず。あなたの大好きなユリが、デビルタウンの連中に壊されたわ。」


小松「え?あの、赤い鳥の羽根の男にですか?」


三蔵法師は、少しためらいながら、得意の嘘をついた。


三蔵法師「そう。ユリは赤い鳥の羽根の男とその部下達に囲まれて、なぶり殺しにされたわ!!小松、ユリの仇を取りなさい!!」


小松「そんな・・・・あの強いユリママが・・・・。分かりました。警備を厳重にして、デビルタウンの時計台が来たら、すぐに破壊します!!」


三蔵法師「頼んだわよ、小松!!」


アンドロイド達は、誰もがアップデートを行い、もはや外見上は、人間と全く区別できなくなっていた。そして、小松もまた、ユリの真似をして、アプリ・人間のようにをダウンロードしていた。


小松は、キャバクラ・ガンダーラの窓越しからスーパームーンを見ながら、1人悲しんだ。


小松「ユリママ・・・・。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ