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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER 小松、ごめんね。(キャバクラサイド)

シーラとユリが訓練棟の裏側に行ったので、コジローも小走りで後を追い、壁際に隠れて、そっと2人の様子を覗いた。


2人は見つめ合っていた。


コジロー「この雰囲気は、まさか、この真っ昼間からキスでもするのか!!この状況を隠れて見ている俺は、ひょっとしてバカなのか!!」


コジローが、そんなことを思いながら見ていると、ユリは、いきなりシーラに右のボディーブローを入れ、すかさず左フックでシーラを気絶させた。


コジロー「おお!!バイオレンスな彼女だなあ。」


そして、ユリはシーラを右肩に担いで、立ち去ろうとした。


コジロー「なんか様子がおかしいぞ。だいたい普通、女が軽々と男を肩に担げるか?もしかして、拉致か?そうだ、そうに違いない!!副隊長は、あの女に金を借りてるんだ!!さすがクズの中のクズと言いたいが、拉致られるのはまずいな。」


コジローは覗き見るのをやめて、壁際から出てユリに声をかけた。


コジロー「おい、副隊長をどうするつもりだ。」


ユリは、コジローをチラ見して、突然走り始めた。


コジロー「待て!!なんだこの速さは!!こいつは、陸上選手とでもいうのか!!走ってもとても追いつけそうにない。こうなったら、喰らえ!!ツバメの舞!!」


コジローは、腰に据えてある退魔の剣を抜いて、十文字に剣を振った。無数のツバメの斬撃がユリに向かって飛び、幾つかのツバメの斬撃がユリの体全体をかすった。そして、ユリを通り過ぎたツバメの斬撃はUターンして、再びユリに向かって飛んできた。


ユリ「この男を担いだままではかわせない。邪魔だわ!!」


ユリは、シーラを近くに投げ置いた。


コジロー「うおっまるで副隊長を生ゴミのように投げ置きやがった。酷いことをする女だ。」


ユリの両手から、MAXまでパワーアップした赤いレーザーが放たれ、襲ってくるツバメの斬撃を撃破した。


ユリ「ふう。なんとか間に合った。」


ユリが一息ついて後ろを振り返ると、コジローがすぐ側まで来ていた。


コジロー「なかなかやるようだが、俺には勝てん。副隊長を置いて、さっさと帰れ。副隊長には俺から言っておこう、ちゃんとあんたに、借りた金を返すように。」


ユリ「そんなんじゃないわ!!この男は、なんとしても連れ帰らないと行けないの。私には私の事情があるの!!アトミックレーザー!!」


ユリは、両手から赤いレーザーを何十発も、コジローに向かって放ち続けた。コジローは、剣を中段に構えて、魔のオーラを体全体に張り、ユリのアトミックレーザーを防ぎ続けた。


ユリ「昨日、夜通しで青竹を踏んだり、ゴルフボールで背中のツボをマッサージして、スキルをMAXまで上げたのに。この男は、それを軽く凌駕している。」


コジロー「確かに、この女は副隊長の手には負えないな。おい、女、確かにお前は強い、だが、今日は相手が悪かったな。あばよ!!秘剣・流し大根斬り!!」


コジローは、アトミックレーザーを受けながら凄まじい瞬発力でユリに近づき、ユリを縦真っ二つに斬った。


ユリ「小松、ごめんね・・・・私は・・・・あなたを救えなかった・・・・。」


ユリの体は右半身と左半身に分かれ、後頭部付近にあった真空電池も真っ二つに切り裂かれて倒れ、動かなくなった。

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