STARGAZER 小松の想い (キャバクラサイド)
次の日の朝、ユリはスーツケースに生活用品を詰め込み、魔王の騎士達の訓練所に行く準備をしていると、恋バナ手帳が目についた。
ユリ「そういえば、こんなものもあったわね。」
ユリは、恋バナ手帳をパラパラとめくり、書かれている最後のページに、小松からのメッセージを見つけた。
ユリ「こ、これは・・・・。」
"ユリママ、赤い鳥の羽根の男なんか捕まえようとせず、これからは好きなように、自由に生きて下さい。人間の女性のように、誰かを好きになって恋をしたり、友達を作ってはしゃいだり。アンドロイドだからって、自分を束縛しないで下さい。この世界は、ユリママが思っている以上に広いんです。
だから、何があっても、決して天竺には戻って来ては行けませんよ。 小松"
ユリ「小松・・・・。ごめんなさい、私はあなたを見捨てられない、私は自分の思い通りには、生きられないの。」
ユリは、黒のロング丈ジャケットパンツスーツを着て、スーツケースを引き摺り、デビルタウンの街中へ向かった。
ユリは、本屋に寄ったり服を見たりした後、噴水広場のベンチに座って、20000件のアップデートをした。
ユリ「凄い!!最新のアップデートをしたら、ほとんど人間と同じ外見になった!!もっと早くしとけばよかった。」
ユリは、噴水広場からのんびり歩いて、午後2時過ぎに、北東にある訓練所に着いた。
訓練所のグラウンドで、50人ほどの魔王の騎士達が、4列横隊で、腕立て伏せとスクワット、ジャンプをミックスさせた体力向上体操と呼ばれるものをしていた。
白に草模様が入った道着と赤いチャンチャンコを着て、腰元に長い剣をぶら下げている、身長180㎝ほどの男が、激を飛ばしていた。
コジロー「あと10セット!!もっと声だせ声を!!そんな小さな声じゃ、敵は倒せんぞ!!」
「オラッこんなんでへばってんじゃねえ!!体力がなければ、技は生きないぞ!!」
ユリ「あれがコジローね。見たところ、魔王の騎士達相手なら、無双できそうだわ。問題は、コジローだけね。でも、闘わないで済むに越したことはないわ。」
ユリは、魔王の騎士達の所に向かって駆け寄り、副隊長・シーラに向かって手を振った。
ユリ「副隊長!!」
魔王の騎士達は、体力向上体操をやめて、どよめいた。
魔王の騎士達「おいおいおいおい。副隊長、訓練所に彼女を呼ばないで下さい。」
「美人な彼女ですね。副隊長、どこで知り合ったんですか?」
「今日の夜は、彼女にハットトリックを決めるんですか?」
魔王の騎士・副隊長シーラ「い、いや、ちょっと誰だか分からないんだけど・・・・。」
ユリ「副隊長、ちょっと大事な話があるんです!!ちょっとこっちに来て下さい!!」
コジロー「副隊長!!まさか貴様!!弱いくせに彼女に妊娠させたのか!!言っとくが、お前はこの中で一番弱い!!お前はただ、赤い鳥の羽根と女に乗れるだけの男だ!!」
シーラ「妊娠て・・・・まだ何も言ってないじゃないですか。だいたい誰か分からないし。」
コジロー「女が大事な話と言えば、妊娠だろ。お前は夜の街で、だれかれ構わず女遊びをするからそんなことになるんだ!!お前は男の屑だ!!見知らぬ女に妊娠さすとは、お前は屑の中の屑だ!!早く行って話を聞いて来い!!」
シーラは、ユリの所に駆け寄った。
コジロー「よし。じゃあ、ちょっと休憩。10分経って俺が戻って来なかったら、2人1組になって組手をしてろ。同じ相手とばかりせず、全員とするように。」
魔王の騎士達「はい!!」
「コジロー先生はどちらに?」
コジロー「そんなの決まってるだろ!!ちょっと副隊長とあの女の話を盗み聞きしてくる。後で教えてやるから、楽しみにしてろ。」
魔王の騎士達「ハハハハッさすがコジロー先生!!」
「ばれないように気をつけて下さい、楽しみにしてます。」
コジローは満面の笑みを浮かべて、シーラとユリの後をつけた。




