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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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魔王VSポチ(キャバクラサイド)

セナが、キャバクラの隣にある納屋から、ケルベロスのポチを連れて来た。


魔王「ポチ、餌の時間だ。あの白い馬を食え。」


ポチ「クーン」


魔王「はあ?あんな綺麗な馬は食べたくないだと?てめえ、いいから食え、オラ!!」


そういうと、魔王はポチの3つある頭のうち、真ん中の頭を殴った。

ポチは魔王を睨んでいる。


魔王「いいだろうポチ、俺に勝ったら、あの馬を食わなくていいぞ。いくぞオラ!!」


魔王は、ポチの真ん中の頭をまた殴った。ポチの左頭が冷気を吐き、右頭は炎を吐いた。魔王は素早いフットワークでそれらをかわし、ポチの3つの頭それぞれを殴った。


カオル「レイコ見て、また魔王さんがケンカしてるわよ。」


レイコ「またあ?」


カオル「ケルベロスとケンカしてるわ、仲間同士でも殴り合いをするなんて、やっぱり魔物はワイルドねえ。」


レイコは、ゴリラと犬のケンカじゃん。毎晩ケンカして、あのゴリラあほか。と、思った。店の客達も、魔王とケルベロスのケンカで盛り上がっている。ポチの真ん中の頭が毒ガスを吐き、魔王は軽々とかわし、ポチの真ん中の頭を殴ろうとした瞬間、ポチは体を回転させ、カウンター気味の右足後ろ蹴りをかました。魔王は咄嗟にガードしたがふっ飛び、リームの馬車に激突した。リームの馬車は粉々になり、繋がれていた白い馬は逃げて行った。


魔王「このクソ犬、ぶっ殺してやる。」


魔王は怒涛のパンチを繰り出し、ポチを殴りまくった。ポチも負けじと、魔王に噛みついたり、頭突きでタックルをかましたりした。


セナ「魔王様、馬が逃げて行きました。」


魔王「なんだと?」


魔王「さすがポチだ、殴っても殴っても倒れない、無尽蔵の体力、やっぱり魔物はこうでなくちゃな。」


シリウス「ポチ、もうやめろ!!魔王様に謝れ。」


魔王「シリウス、もういいよ。やっぱり魔物は暴れないとな。最近の俺達魔物は、商売に走りすぎている。たまには街や村を襲わないとな。ポチ、今日も引き分けだ。」


ポチは、魔王が幼い頃、魔王の父親が地獄から貰って来て、それ以来の仲だ。その頃のポチは、小さい子ケルベロスで、魔王と共に大きくなり、ことあるごとに再三ケンカした。魔王とポチのケンカは、今日に限ったことではない。


リーム「な、俺の馬車が粉々じゃないか!!くそ、セドリック!!」


リームが飲んでいるボトルの影から、金色の小さなおじさん、セドリックが現れた。セドリックは、金色のカッパに白黒の縞模様の靴下、茶色の革靴を履いている。セドリックには、明かり効果があり、少しキャバクラの店内が明るくなった。


リーム「この街の駐在所の衛兵に、すぐ来るように言ってくれ。魔王達を逮捕だ!!」

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