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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER キャリーの決意(勇者・アナザーサイド)

      

       一 未来草原 最後方 一 



魔王・ワインとファージ率いる魔王の騎士達25名は、未来草原と城下町の境目まで下がっていた。


魔王・ワイン「キング・オブ・ワイルドは大丈夫かしら。かなりの敵を倒してはいるみたいだけど・・・・。」


ファージ「あのレーザーを撃っている奴がいる限り、大丈夫でしょう。我々が応援に行っても、足手まといで死者が出るだけです。万が一の場合は、すぐ退却しましょう。そして、また出直しましょう。」


魔王・ワイン「分かったわ。ん?あれは?」


ファージ「ギンヤンマーバイクですね。キミカさんじゃ・・・・ないみたいですね。」




       一 未来草原 後方 一



キャリーは、魔王・ワイン達を通りすぎてグングン進み、ケンイチとスペクターが戦っている未来草原の後方に着いた。


キャリー「寒っ寒い~!!なんか雪が降ってるんですけど・・・・。あ、あれは、カカシの勇者と呼ばれていたマネキン。うわっ胴体とかエグれてボロボロじゃない!!あっちは血だらけの雪男?なんなのこの組合せは?」


ケンイチは、ゴリラモード・イエティになり、雪を降らせて水晶人間達の動きを鈍らせようとしたが、体が水晶の水晶人間達には効かず、能力アップしたパワーとスピードで対抗していた。


一方、スペクターは仰向けになったり、ケンケンで移動したりしながら、右足の希望のライフルをぶっ放して、水晶人間達を少しずつ撃ち落としていた。しかし、身体が負傷するにつれて、その威力も落ちつつあった。


キャリーは、スペクターの側にギンヤンマーバイクを着陸させて、仰向けに寝ている、スペクターに襲いかかろうとしている女の水晶人間を背後から、パームドリルを突き刺して、ガガガガッと心臓まで一瞬で削って殺した。


キャリー「大丈夫?あなた、ボロボロじゃない!!」


スペクター「ああ、ありがとう。お前はbarの・・・・なぜここに?」


キャリー「私も一緒に戦うわ。もう、水晶人間達を恐れて生きるのは嫌だから。」


スペクター「・・・・そうか。ちょっと下がってろ。」


スペクターは、ケンイチに向かって叫んだ。


スペクター「ゴリラリーダー!!ちょっと俺の所まで下がってくれ!!大技を放つ!!」


召喚獣・ケンイチ「分かった!!もったいぶりやがって。最初から出せよ!!その大技って奴を!!」


スペクター「大技を出せば出すほど、俺の場合、寿命が縮むんでな。モニカ、こいつらを一気に粉砕してくれ。」


モニカ「分かったわ。でも、あなたの身体がかなり負傷しているから、いつもより多めに時間を貰うわよ。」


スペクター「ああ、頼む。」


マンモスに乗ったケンイチが、スペクターの後ろに下がった。スペクターは立ち上がって、右足をあげた。


スペクター「よし、いいぞ、モニカ。」


モニカ「スペクター、あなたの5年を貰うわ。ソニックブーム・ホーミングレーザー!!」


スペクターの右足の銃口から、半月状の弧が、1㎞ほど有りそうなレーザーが放たれ、それが当たった水晶人間達は、上半身と下半身が切断された。そして、当たったソニックブーム・レーザーは、小さな追尾するソニックブーム・レーザーとなって、辺り一面にいる水晶人間達全てを撃ち倒した。


キャリー「さ、さすがカカシの勇者ね・・・・これなら、水晶人間達を絶滅させれるかも。」


召喚獣・ケンイチ「おお!!凄い!!ってか、最初っからその技を使えよ!!そんなにボロボロになる前に!!」


スペクター「格闘ゲーム的な感覚だ、死にかけにならないと、超必殺技が発動しないんだ。」


水晶人間達の死体に囲まれた3人の元に、マンモスに乗った魔王の騎士・ハルデンが駆けつけた。


ハルデン「おお!!この数の水晶人間達を絶滅させるとは・・・・。」


召喚獣・ケンイチ「この男のおかげだ。」


ケンイチは、キャリーに支えられて、なんとか立っているスペクターを見ながら言った。


ハルデン「ケンイチさん、水晶人間達のリーダーみたいな奴が、差しで勝負してくれと。それで、私が迎えに来ました。しかし、その体では・・・・。」


キャリー「そんなに血まみれじゃ無理よ。今どきタイマンて、古いヤンキー漫画みたいね。しかも戦場で。」


召喚獣・ケンイチ「大丈夫だ、これぐらい血が出ている方が調子がいい。敵ながら面白いことを言うじゃないか。案内しろ。」


ケンイチは、ふらつきながらマンモスで、スペクターは、キャリーのギンヤンマーバイクの後ろに乗って、ハルデンと共に、ザオランの元へ向かった。

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