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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER キング・オブ・ワイルド登場(魔王・勇者サイド)

ワインとファージの側に、キング・オブ・ワイルドことケンイチが現れた。


ワインはマンモスに乗って息苦しそうにしていたが、現れたケンイチを見て少し落ち着いた。


魔王の騎士隊長ファージ「ケンイチさん。」


魔王・ワイン「ハアッハアッキング・オブ・ワイルド!!ハアッハアッ。あの水晶人間達をどうにかして!!」


ケンイチが前方を見ると、ジューサーの中にバッタ人間達を何十人と放り込み、シェイクしている水晶人間達が見えた。トノサマの取れた首と体もその中に放り込まれてシェイクされ、緑色の青汁になった。


ケンイチ「状況がよく分からんが、あの緑の奴らがしていることは酷すぎる。とにかくあのジューサーをぶっ壊そう。ファージ、魔王・ワインを頼む。」


魔王の騎士隊長・ファージ「分かりました。おい、魔王の騎士達、半分は魔王様を囲んで守れ!!残り半分はキング・オブ・ワイルドに続け!!」


魔王・ワイン「マンモス・オブ・チャンピオン!!キング・オブ・ワイルド!!これに乗って!!」


ワインは巨大なマンモスを召喚した。


召喚獣・ケンイチ「ありがとう。魔王・ワイン、無理して戦うことはない。戦闘はファージに任せておけばいい。」


魔王・ワイン「分かったわ。」


ケンイチは、勇ましくマンモスに乗って、ミョンミルを振り回しながら駆け出した。それに魔王の騎士達25名が続いた。


召喚獣・ケンイチ「ゴリラ・サイクロン!!」


ケンイチが片手で振り回したミョンミルが、5体のエディプスが作り出した水晶人間達を砕いた。


ザオラン「なんだあのゴリラは!!戦い方が勇ましすぎる。凄いリーダーシップだ。」


ケンイチと魔王の騎士達が、次々と水晶人間達を撃破して前進するので、戦意喪失していたバッタ人間達にも勇気が沸いて、戦闘に加わり始めた。


ザオラン「クソッまずい。あのゴリラの登場で、ジューサー効果が無くなってしまった。」


ザオランは叫んだ。


ザオラン「おい、みんな!!まずは、あのゴリラを倒せ!!ゴリラ集中攻撃だ!!」




ケンイチ達の群れから、かなり後方に下がっていたスペクターは、パールとポーマに下ろすように言った。そして、勇者クラブの人達の方を振り向いた。


スペクター「みんなは、自分達の街に帰るんだ。そして、自分の大切な人を守ってほしい。ここから先は、俺に任せてくれ。」


勇者クラブリーダー・ライン「分かった。みんな、俺達は足手まといだ。祭りの時間は終わりだ!!」


ポーマ「しかし、スペクターさんの足は攻撃中、不憫なのでは?」


スペクター「大丈夫だ。ちゃんと距離をとって、離れた所から撃つから。」


ライン「みんな、引き揚げるぞ。パールとポーマ、お前達も今日はゆっくり休め。」


勇者クラブの人達は、自分達の街の方へ帰り始めた。




      一 bar:レモネード 一



キャリーとシャリーは、自分達の実家があるダークエルフの村に帰るため、barを閉めてこの街から出ようとしていた。


シャリー「お姉ちゃん、帰る準備が出来たわ。」


キャリー「先に行ってて。私は、ちょっと寄ってくとこがあるから。」


シャリー「寄ってくとこ?」


キャリー「ちょっとお金を貸している男がいてね。そいつの家から何か金目の物を取ってくるわ。大丈夫、心配しないで。すぐ追いつくから。さあ、バッタタクシーが来たわ、乗って。」


大きな体長2メートル程の茶色のイナゴが1匹飛んで来たので、キャリーは、無理やり妹のシャリーを背中に乗せた。


キャリー「ダークエルフの村までお願い。」


イナゴ「分かりました。」


シャリー「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!」


バッタタクシーのイナゴは、シャリーを乗せてダークエルフの村へと飛び立った。


キャリー「さて、今までの償いをさせてもらうわ。」


キャリーはbarの中に入り、パームドリルを取り出して両手で持ち、未来草原へと向かった。

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