STARGAZER 助けて!!キング・オブ・ワイルド!!(魔王・勇者・アナザーサイド)
エディプスの造り出した水晶人間達は一際速くて強く、次々とバッタ人間達を倒した。
トノサマ「今までより強い奴がかなりいる!!よし。俺が行く!!」
ジュウベイ「待ってください。トノサマ!!私も行きます。」
顔がトノサマバッタで体が人間のトノサマと、顔が左目に眼帯をしたキリギリスで、体が人間のジュウベイが戦闘に参加した。
トノサマ「俺の足はエクスカリバー。喰らえ!!暴れん坊将軍キック!!」
幹部・ジュウベイ「ヤギュウシンカゲリュウ奥義・ハンターチャンスキック!!」
トノサマは、黒のグリーブを履いた両足を、ジュウベイは青色のグリーブを履いた両足を振り回して蹴りを放ち、エディプスの造り出した水晶人間達を何人か倒した。
ザオラン「あれがトノサマか。」
水晶人間・エディプスの右腕のザオランは、トノサマに向かって叫んだ。
ザオラン「トノサマ!!これを見ろ!!お前の部下達をこれから、シェイクしてやるぜ!!やれ!!」
水晶人間の男達2人が、集めて来た何人かの死にかけて動けなくなっているバッタ人間や、死体のバッタ人間達を巨大なジューサーの中に放り込み、ボタンを押した。ジューサーは、メキメキと音を立ててバッタ人間達をかき混ぜ、あっという間に緑色の液体にした。
勇者クラブの人々「おいおい、まじか。あいつら正気じゃない!!」
「撤収!!撤収!!逃げるぞ!!俺は無理だ。あんなキチガイ相手に闘えない!!」
勇者クラブの人々は、自分達の街に向かって逃げ始めた。
トノサマ「な、なんてことを・・・・お前ら、絶対に許さん!!生きて帰れると思うなよ!!うおおおお!!」
トノサマは怒り狂い、蹴りの威力が少し増したが、冷静さを失って周りが見えてなかった。
ジュウベイ「ト、トノサマ!!」
トノサマは背後から、エディプスの造り出した水晶人間の1人の男の手刀で、首をチョン斬られた。トノサマバッタの頭が草原に転がり、首のない体がジューサーを見据えたまま立っていた。
マンモスに乗っている魔王・ワインは、首をはねられたトノサマを見て、呼吸困難になった。
魔王・ワイン「ハアッハアッハアッハアッ無理。私に闘いは無理。ハアッハアッハアッハアッた、助けて。」
魔王の騎士隊長ファージがその様子を見て、マンモスに乗ったまま駆け寄った。
ファージ「魔王様!!しっかりして下さい!!大丈夫ですか!!」
魔王・ワイン「ハアッハアッハアッハアッ。こ、恐い。私は恐い!!ハアッハアッハアッハアッ。だ、誰か・・・・そ、そうだ。キ、キング・オブ・ワイルドを。ハアッハアッハアッハアッ。助けて、キング・オブ・ワイルド!!出でよ!!キング・オブ・ワイルド!!」
一 地獄 一
ケンイチは、伝説のハンマー・ミョンミルを振り回して、エメラルドの山をガンガン粉砕していた。
バイト・サキヤマ「おお!!ケンイチ、だいぶ手際よく粉砕できるようになったなあ。大天使のウンコを。」
バイト・ケンイチ「ええ。しかし、こんなウンコをする大天使は、何を食べてるんですかね?」
バイト・サキヤマ「たぶん、線香の煙だな。こんな無菌のウンコをひるんだから、煙ぐらいしか食べないんじゃないのか?」
バイト・ケンイチ「ハハハッ。だとしたら、かなりの少食ですね。おお!!」
ケンイチの体がぼやけ始めた。
バイト・サキヤマ「おいおい。これからってときに召還かよ。ちゃんとそのハンマー持って行けよ。それから、ほらよ。」
サキヤマは芋ケンピの入った袋を放り投げた。
ケンイチ「ありがとうございます。珍しい、サキヤマさんが物をくれるなんて。」
サキヤマ「それ、1000円な。」
ケンイチ「高いわ!!」
そしてケンイチは消え、未来草原に召還された。




