悪の夜(キャバクラサイド)
魔王は、作業着を着て、魔法使いのシリウス、同じ作業着を着たガーゴイルのセナ、そして、ケルベロスのポチを連れて、キャバクラに出かけた。いつも通りレイコを使命して、やっとセナに買ってもらった作業着の話をしていると、白のスーツにシルクハット、白の革靴を履いた、頭が殿様バッタで体は人間の、金持ちバッタ、リームが来た。
リーム「レイコ、会いに来たぜ。今夜はパーティーナイト!!」
リームは金をばらまいた。客やキャバ嬢達は、臨時ボーナスだと叫び、金に群がった。
魔王「あのバッタ野郎、ぶちのめしてやる!!」
魔王は立ち上がり、リームのところへ。
魔王「おい、バッタ野郎、てめえ気にいらねえんだよ、表に出ろ。」
すかさず、黒服が割って入った。
黒服「魔王様、うちの大事なお客様です、暴力はやめて下さい。」
リーム「おいおい魔王さん、そんなに熱くなるなよ、ほら、あんたもこれで、今夜は楽しんでよ。」
リームは、魔王に札束を渡そうとした。
魔王「いらねえよ、男なら拳で語ろうぜ。表に出ろよ。」
シリウス「魔王様がいらないのなら、私が。」
ブルマを履いたシリウスが、札束を受け取った。
魔王「ったく。」
レイコ「ちょっとリームさんのところに行って来るね。すぐ戻るから待っててね。」
魔王「ったく。」
レイコがいなくなり、代わりに、トウモロコシのキャバ嬢・ポップマキが来た。
ポップマキは、顔がトウモロコシで体は人間のキャバ嬢だ。
ポップマキ「あら、魔王さんいらっしゃい。トウモロコシをサービスしちゃうわ。」
そう言って、ポップマキは、顔のトウモロコシを魔王達に飛ばした。
魔王「イタッ」
セナ「マジか、この女。」
シリウス「最近のキャバクラのサービスは、こんな感じなのか?」
ポップマキは、顔のトウモロコシを全部飛ばし終わると、すぐトウモロコシを再生した。
ポップマキ「もう1回いっとく?ワンモアタイム?」
魔王「いらねえよ!!今日は節分じゃないんだぞ!!。」
ポップマキ「おかしいわねえ。昆虫人には大人気な企画なんだけどなあ。」
レイコはリームに金を貰い、楽しそうに話しをしている。魔王は、ポップマキにトウモロコシを貰い、不愉快な時間を過ごした。
時間が来たので、魔王達は金を払い、キャバクラを出た。外に出ると、キャバクラに横付けしている馬車があった。白いきれいな馬が馬車に繋がれ、運転手のコオロギの昆虫人が、馬車の中で待機していた。
シリウス「魔王様、これはあの金持ちバッタの馬車ですぜ。」
魔王「マジか、よし、ぶっ壊してやる。」
魔王は馬車を殴り、壊し始めた。
運転手「あんた、何するんだ!!やめろ!!」
魔王「うるせえ!!」
魔王は運転手を掴み、馬車から外に投げ飛ばした。
シリウス「ブラックウィップ!!」
シリウスは、右手から黒い長いムチを出して、運転手の服をビリビリに裂き、それからマンホールの蓋を空けて、運転手の頭を突っ込んだ。
シリウス「開脚!!魔王様、ホモサピエンスタワーが出来ました。」
昆虫人コオロギの運転手は、頭をマンホールに突っ込んで、全裸で開脚逆立ちをしている状態になった。
魔王「ご苦労、これから悪の夜の始まりだぜ!!。」




