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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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魔王登場(魔王サイド)

魔王は、キャバクラにはまっていた。


今日も、とある小さな町を襲い、たんまり金が入ったので、会計士のガーゴイル・セナを連れて、キャバクラ・チョチョリーナへ。


目当ては、人気ナンバーワンキャバ嬢レイコだ。


店に入ると、早速魔王は指名をした。


魔王「レイコ。」


黒服「すいません、ただいまレイコさんは接客中でして。カオルさんならあいてますが。」


魔王「はあ?お前なめてんの?俺は、世界最強の魔王だよ。俺が本気になったら、こんな街、吹き飛んじゃうよ。暴れちゃおうかなあ。」


黒服「あちらの席で、少々お待ち下さい。」


そう言って、黒服は接客中のレイコのところへ。


黒服「レイコさん、魔王様から指名が入りました。」


レイコ「え~、嫌だなあ。」


黒服「そんなこと言わずに。魔王様を怒らすと、この街に魔物が攻めこんで来ますよ。」


レイコ「魔王ねえ。」


ちなみに魔王は、阪神タイガースの帽子を被り、サングラスをした身長2.5メートル程の・・・・ゴリラだ。


レイコは、一番奥の席に座っている魔王のところへ。


レイコ「こんばんわ、魔王さん。元気?」


魔王「元気だよ。なあレイコ、俺の女になれよ。」


レイコ「今は仕事が忙しいから、恋愛はちょっと。」


魔王「じゃあ、今度の日曜日に動物園に行こうよ。」


お前もかよ。ゴリラって、動物園が好きなのかなあ。と、レイコは一瞬思った。


レイコ「日曜日は、他のバイトがあるから。別の日に、エルフの女友達誘うから、そちらのガーゴイルのセナさんと一緒に4人で行きましょう。」


魔王「いいねえ。でも、セナってケチなんだよ、部下達の作業着を作ろうって話があったのに、魔物に作業着は似合わないとか言って却下するし。だから、いつまで経っても俺たちモンスターは全裸なわけよ。」


セナ「魔王様、財政が少し厳しいんです。」


魔王「俺達は、悪の軍団なんだぞ!!金なんか、無くなりゃまた街や村を襲えばいいんだ!!会計士のガーゴイルなんて聞いたことないぞ。」


セナは、これだからゴリラは嫌いだ、インフルエンザになったとき、金がなかったら病院に行けないだろ。と、思った。セナは以前、インフルエンザにかかり、死ぬ程辛かったのが忘れられない。


レイコ「私、スライムのヤブ医者がいるって聞いたことありますよ。」


魔王「ああ、知ってる知ってる、あのヤブ医者、俺のことゴリラとかいうから、こないだ、ゴリラパンチで軽く殴ったら、死んでしまったよ。俺は生まれたときから魔王だっつうの。自分のことをゴリラだなんて、一度も思ったことなんかないよ。」


レイコは、お前もかよ。お前も自分のこと、ゴリラって認めてるじゃん、おまけにゴリラパンチまでいっしょかよ。と、思った。


そうこう話をしているうちに時間がきた。魔王は帰り際に、


魔王「レイコ、愛してる。」


レイコは、はあ?お前もかよ、なんで私って、ゴリラにばかり愛してるって言われるんだろう。と思ったが、


「ありがとう。」


と言って、微笑んだ。


魔王「レイコは、俺のことが好きだな。」


魔王は、そう確信して、キャバクラを後にした。




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