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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER 嘆きのエディプス(アナザーサイド)

クサキリバッタ人間のシノビ達は、風呂場の周りに草団子を置き、その場を立ち去ろうとしたが、その内の一人が水晶人間の女達に見つかってしまった。


水晶人間の女達「だ、誰か!!バッタ人間がそこにいるわ!!」


「キャアア!!侵入者よ!!」


水晶人間の女達の叫び声を聞いて、水晶人間の男達が何人か駆けつけた。


水晶人間の男達「誰か、急いでエディプス様に連絡してくれ。」


「洞窟内部を隈無く探せ、絶対逃がすな!!」


水晶人間の男達は連絡を取り合い、洞窟内部を全員で探し始めた。




幾つも洞窟がある水晶山の内部は迷路みたいで分からないため、ハンゾウは洞窟から出て、外側の崖を登っていた。並外れた足の筋力で、何十回か飛んで最上段にある洞窟に辿り着いた。


ハンゾウ「ふう。なかなか高かったな。」


洞窟の中に入ると、1人のボスらしき水晶人間の男が、壁にもたれて苦しんでいた。それはエディプスだった。


ハンゾウ「まさか、コイツがボスか?もう死にかけてるじゃないか。」


忍び足で、洞窟内部に草団子を置こうとすると、エディプスが話しかけて来た。


エディプス「ハアッハアッそこにいるのはバッタ人間か?」


ハンゾウは何も答えなかったが、次の瞬間、エディプスの腕が伸びて、ハンゾウの腹部を襲ってきた。ハンゾウは、咄嗟にかわして、その伸びてきた右腕に蹴りを入れた。エディプスの右腕が、ポロリと床に落ちた。


ハンゾウ「もう、お前は戦える状態じゃない。それに、まもなくトノサマ率いる俺達バッタ人間の集団が、この山に攻めてくる。お前達は終わりだ。」


エディプス「ハアッハアッ。そんな事は分かっている。だが、俺達もこの星で生きていかなければならない。それに、俺には、お前達バッタ人間を一掃する超必殺技がある。」


ハンゾウ「何を格闘技ゲームみたいな事を言ってるんだ?お前は今ここで、俺に倒されるんだ!!喰らえ、カポエラキック!!」


ハンゾウが右足を振り回して旋風脚のように飛びながら蹴りを放とうとすると、水晶人間の男が1人、駆けつけて来た。


水晶人間・男「エディプス様、バッタ人間達が何人か、この水晶山に侵入しているようです。ああ!!こ、こいつだコイツ!!」


水晶人間の男は、ハンゾウを見て叫んだ。


ハンゾウ「チッとんだ邪魔が入ったぜ。」


ハンゾウはカポエラキックを放つのをやめて、洞窟から出て崖を飛び降りた。


水晶人間・男「エディプス様、大丈夫ですか!!」


エディプス「大丈夫だ。それよりザオランに伝えろ、戦士を集めてバッタ人間達を草原で迎え撃てと。」


水晶人間・男「分かりました。」


水晶人間の男は、エディプスの部屋を急いで出て行った。


エディプスは、最近、部下達に作ってもらった水晶のソファに寝そべった。


エディプス「ハアッハアッあの必殺技を使って、バッタ人間達を一掃しよう。そして、後はみんなに未来を託そう。」


エディプスは、左手で拳を握りしめた。

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