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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER ハンゾウ(地獄・アナザーサイド)

         

          一 地獄 一


ケンイチは、サキヤマといつものように共同作業をしていた。ケンイチがエメラルドの山を伝説のハンマー・ミョンミルで削り落とし、その欠片をサキヤマが拾って、パドル・シップに積め込むという作業だ。


バイト・サキヤマ「ケンイチ、俺達はいっけんエメラルドを運ぶ作業をしているように見えるが、実は、大天使のウンコの処理をするという最底辺の作業をしていることを忘れるな!!この苦い経験を闘争心に変えるんだ、分かったな!!」


バイト・ケンイチ「みんなだって、天使のウンコ・エナジーストーンを手で並べているじゃないですか。そう卑屈にならなくても。」


バイト・サキヤマ「それにしても、あのセイジとかいうガキ、俺に刀を盗ませやがって。出てきたら、ボコボコにぶん殴ってやる。」


二人が話をしていると、派遣会社の狐男・エッグがやって来た。


エッグ「ケンイチさん、引続き更新の方をお願いします。それから魔王・ワイン様は今、未来草原で水晶人間達と戦おうとしています。召喚されるときは、そのハンマーを持っていった方がいいかと。」


そう言いながらエッグは、ケンイチに契約更新の紙を渡した。


バイト・ケンイチ「水晶人間?」


エッグ「はい。なんでも遠い宇宙からやって来たエイリアンで、ミラクル・アマゾンに行くには、その連中を倒さないといけないらしいです。水晶人間達は皮膚が固くて、そんじょそこらの武器では破壊出来ないので、進化したバッタ人間達の蹴りのような、強烈な威力がないといけないみたいです。」


バイト・ケンイチ「分かった。」


ケンイチは契約書にサインをしてエッグに渡し、エッグはそれを受けとると、その場から去って行った。


バイト・サキヤマ「また、おっかない敵と戦わないといけないようだな。そうと決まれば、このエメラルドのウンコで技の練習でもしながら仕事をしろ。その方がお前も楽しいだろ。」


バイト・ケンイチ「そうですね。」


ケンイチは、ミョンミルを振り回して、エメラルドの山を粉砕し始めた。



         一 水晶山 一


水晶山内部では、黒装束をまとったハンゾウ率いる、数名のクサキリバッタ人間のシノビ達が、爆発草ばくはつそうを丸めた草団子をあちこちの壁や地面に仕掛けていた。ハンゾウは、一人の部下に話しかけた。


頭領・ハンゾウ「おい、見てみろよ。あいつら、俺達の血の風呂に入ってやがる!!」


水晶人間の女達が、バッタ人間達から搾り取ったとみられる、緑色の丸い池の中に、出たり入ったりしていた。


部下1「あいつらは、ああやって食事をしているんですね。皮膚から栄養分を吸収して。」


ハンゾウ「そうだ。お前達は、あの風呂場に草団子を仕掛けて脱出しろ。俺は、最上階のボスの部屋に草団子を仕掛けてから脱出する。」


部下1「分かりました、お気をつけて。」


ハンゾウ「お前らもな。また後で、城で会おう。」


ハンゾウは部下達と別れ、一人で最上階のエディプスがいる洞窟へと向かった。

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