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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER  ユリVS明菜 前編(キャバクラ・サイド)

ヒトミ「明菜ちゃん。店長が、デビルタウンが人数足りないから、今日はデビルタウンの手伝いに来てって。」


明菜「ええ~、デビルタウンにですか?」


ヒトミ「嫌なの?」


明菜は、デビルタウンの魔王の騎士達に目をつけられているので、できれば行きたくない。


明菜「そんなことはないんですけど・・・・。」


ヒトミ「じゃあ、お願いね。」


デビルタウンに帰ったシーラは、その夜、デビルセキュリティのストーンマン・山田と、キャバクラ・チョチョリーナに来ていた。


山田「シーラさん、ここのユリっていうダッチワイフがまた、可愛いんですよ。」


シーラ「お前はダッチワイフが好きだねえ。」


山田がユリを指命して、少しするとユリがやって来た。ユリは、白のウエストレースマークタイトミニドレスを着ていた。そして、少しして、ネイビーのパーティードレスを着た明菜もやって来た。ユリと明菜は、シーラ達の向かい側に座った。ユリは、明菜の顔を見て思わず叫んだ。


ユリ「あ、あなたは・・・・」


明菜「?」


ユリ「い、いえ。なんでもないわ。」


シーラ「へえ、2人とも人間と変わらないなあ。しかも可愛いし。」


山田「でしょ。しかも今日は、明菜ちゃんにも会えるなんて最高だ。2人とも、こちらは、あの魔王の騎士副隊長・シーラさんだ。この人は、赤い鳥の羽根に乗れるんだぜ。」


ユリ「なんですって?あなたが!!」


シーラ「ん?俺に何か?」


ユリ「い、いやあ~、いい男だなあって。」


そう言いながらもユリは、左手をダガーに変形させ、テーブルの下からシーラの腹を刺そうとした瞬間、明菜が右手でつかんで、それを阻止した。ユリと明菜は、お互い見つめながら、テレパシーで話した。


ユリ(邪魔をしないで。私はこの男を生け捕りして、天竺に連れて帰らないといけないの。)


明菜(そんなもので刺したら死んでしまうわ。それにここはキャバクラよ。店の中で騒ぎを起こすような真似はやめて。)


ユリ(あなたは以前、天竺で三蔵法師と名乗っていたわね。あなたのせいで、戦闘タイプのアンドロイド達はいなくなってしまったらしいじゃないの。)


ルシファーがテレパシーに乱入してきた。


明菜ことルシファー(それは、俺がしたことだ。明菜は関係ない。それに、あの地下にいる三蔵法師は、吸血木という遠い星からやって来た魔物だ。あんな奴の言うことを聞く必要はない。)


ユリ(だとしても、あなたは私の仲間達を無くしてしまった。その責任を取ってもらうわ。)


明菜ことルシファー(いいだろう。店が終わったらカツアゲ・ロードに来い。)


ユリ(分かったわ。)


シーラ「確か、天竺にアンドロイド達を仕切っているユリっていうのがいたなあ。」


ユリ「そ、そうなの?そんな人と名前が一緒なんて光栄だなあ。」


ユリは、おしぼりを配りながらとぼけた。


シーラ「・・・・・・・・。」


山田「シーラさん、天竺の辛い思いをまた思い出すつもりですか?そんなことは忘れて飲みましょう。」


シーラ「そうだな。ちなみに天竺には、もう二度と行きたくない。」


それからもいろんな話をして、時間が来たのでシーラと山田は店を出て行った。


ユリと明菜は、0時まで接客をして店を出た。カツアゲ・ロードの場所が分からないユリは、ナビのアプリを起動させて、少し遠回りをしてたどり着いた。明菜ことルシファーは、一足早く先に着いて待っていた。


ルシファー「遅かったな。てっきり逃げたのかと思ったぜ。」


ユリ「まさか。噂は本当だったのね、三蔵法師がルシファーだったっていうのは。」


ルシファー「あんな魔物の仏教を崇拝するなんて、どうかしてるぜ。」


ユリ「それでも私達は、仏教のおかげで少しは気分が楽になったわ。」


ルシファー「そうか。なら、あの化物がくたばる前に、まずお前が死ね!!アトミック・レーザー!!」


ユリ「な、なんて威力なの!!」


ユリは、間一髪かわした。

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