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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER  故郷を捨てて来たものの・・・・(地獄・アナザーサイド)

吹き飛ばされたケンイチは、地獄の観光地辺りで落下し始めた。


バイト・ケンイチ「氷盤!!」


ケンイチは、直径50メートル程の氷盤を空中に張り、観光地の町中にゆっくりと降下し始めた。。


バイト・ケンイチ「虎徹が捨て身の攻撃をしてくるとは・・・・今頃、あいつは折れているはずだ・・・・・・・・ん?なんだ?さっきセイジと闘っていた空の方で、緑色の岩みたいなモノが降ってるぞ!!まさか!!」






          一 天国 一



大天使ガブリエルは、砂浜で、天使ラジエルが書いた直径2㎞程の円の上に座り、短パンを下ろしてウンコをしていた。


    ブリッブリッブリリリリ!!


大天使・ガブリエル「ふう、4年と1週間ぶりのウンコは、なかなか止まらんわい。」


天使・ラジエル「ガブリエル様、まだウンコをされてるようですね。」


ガブリエルの足元で、ラジエルが話しかけた。


大天使・ガブリエル「うおっお前、いつからそこに!!」


突然、ガブリエルのウンコが出なくなった。


大天使・ガブリエル「お前が見ているから、ウンコが出なくなった。ウンコをしている姿を見られるのは、神だって恥ずかしい。向こうへ行け!!」


天使・ラジエル「何度も言いますが、その円から、はみ出さないように、ウンコをして下さい。その円の下の地獄の者が、不届きな物を作り、多くの魂が悲しい想いをしております。」


大天使・ガブリエル「分かっている。俺がここでウンコをすれば、その悲しい想いをしている魂を救うことになるんだろ。分かったから、早く向こうへ行け!!俺はまだ、ウンコの途中だ!!」


ガブリエルとラジエルが、そうこう話をしていると、桃色の海を覆う程の巨大な桃色の塊が、空から降ってきた。


大天使・ガブリエル「あ、あれは、熾天使・セラフィム様のウンコだ!!そうだった!!今日は100年に1度、セラフィム様がウンコをされる日だった!!忘れていた!!ラジエル、早く逃げるぞ!!」


ガブリエルは、白い砂浜の砂を一握り掴んで肛門を拭き、短パンをあげて履き、空を飛んで逃げ始めた。ラジエルもそれに続いて、飛んで逃げた。


天使・ラジエル「あの海を覆う程のウンコって!!世界は、どんだけ広いんだ!?」




       一 再び 地獄 昼過ぎ 一



与作のダッチワイフ・ピラミッドは、大天使・ガブリエルのウンコによって破壊され、その場所に、巨大な富士山ほどの山が出来ていた。そこに、ケンイチを連れて駆けつけた与作は絶叫した。


与作「チクショウ!!地獄の唯一の遊び場が!!俺達の楽園が、1日で無くなってしまった!!」


ケンイチは、地獄の観光地から歩いて寮に帰ったが、門限が過ぎていて社寮に入れず、社寮の近くで野宿をした。なので、あまり眠れず、かなり疲れていた。


与作「ケンイチ、1週間遅れたが、今日からお前は、このエメラルド・ウンコの粉砕係だ!!このウンコを粉砕していると、たぶん、何人かの青鬼や赤鬼達が出てくるはずだ。あとセイジさんも。そいつらを出してやってくれ。後で、でかいパドルシップを持ってくるから、それにウンコを一緒に積んでくれ。」


与作「大天使の野郎、とんでもないとこに糞をひりやがって!!クソッ地獄に遊び場があってもいいだろ!!ったく。」


与作はブツブツ言いながら、シリウスやセナのいる作業現場の方へ歩いて行った。


バイト・ケンイチ「セイジは、このウンコの中か・・・・どうやら、ジェシカさんの魂は、誰にも抱かれずに消滅したみたいだな。とりあえず、結果オーライってとこか。」


ケンイチは、ミョンミルを振り下ろして、エメラルドのウンコを粉砕し始めた。




       一 未来草原  水晶山の洞窟 一


水晶山には、幾つもの洞窟があった。内部は、薄暗い緑色の壁と地面で、その中に、遠い宇宙の星からやって来た、何百人もの体が緑色の水晶でできた、人型の水晶人間達が住んでいた。

最上の洞窟に住んでいるリーダー・エディプスは、緑の水晶で作った椅子に腰をかけて、腕を組んでいた。そこへ、一人の水晶人間・ザオランがやって来た。


ザオラン「エディプス様、兵士の補充をお願いします。」


エディプス「またか。」


ザオラン「予想以上に、バッタ人間が強いもので。」


エディプス「俺達は故郷を捨て、この星なら生物ピラミッドの頂点に立てると思ったのだが、なかなかうまくいかないものだな。」


ザオラン「そうですね。しかし、私達はワームホールを造るのに、全ての科学エネルギーを使ってしまいました。だから、何としてもこの戦いに勝って、あのオーブを手に入れなければなりません。あのオーブが手に入れば、故郷に残った者達を、この星に呼ぶ事ができます。」


エディプス「やはり、あのバッタ人間のトノサマって奴が、そのオーブを持っているのか?」


ザオラン「はい。水晶盤のレーダーの位置が、トノサマの住む草で出来た城を相変わらず指しています。」


水晶盤のレーダーは、水晶山の中央の洞窟にあるコクピット内部にあり、直径10メートル程の半円だ。


ザオラン「あと、そろそろ人間の血が欲しいと、女共が騒ぎ始めてまして。バッタ人間の血は飽きたと。」


エディプス「水晶人間にとって、健康と美容に良いらしいな。人間の血は。しかし、人間の血を手に入れるのは容易ではないぞ。バッタ人間達が守っているからな。」


ザオラン「はい。なので、より強力な兵士達をお願いします。」


エディプス「分かった。」


エディプスは、自分の洞窟の部屋から、さらに奥に繋がる洞窟の中に入っていき、黒色のハンマーで洞窟の壁を削って、30個の破片を作った。そして、自分の左胸の中に右手を突っ込み、オレンジ色に光る心臓を取り出して、それをレモンのように握って、30個の破片の上に2滴ずつ、オレンジ色の汁を垂らした。


エディプス「ハアッハアッハアッハアッ苦しい・・・・・・・・たぶん、俺は近々死ぬな・・・・・・・・ハアッハアッハアッハアッ。」


その破片は、水晶人間となり、エディプスは何もなかったかのように平然と歩き、30人の水晶人間達を引き連れて、洞窟の奥から出てきた。


エディプス「待たせたな。男と女、半々ずつ造ってみた。男がパワータイプで、女がスピードタイプだ。今回のは、空だって飛べる。耐久力も今までの2倍だ。」


ザオラン「ありがとうございます。あと、何人かの若い女を用意しましたので、水晶受精による水晶人間の子作りの方もよろしくお願いします。」


エディプス「ザオラン、俺はもう歳だ。若い女の激しいプレイには耐えられない!!」


ザオラン「水晶人間最強のあなたじゃないといけないのです。私や他の幹部達では、兵士を造るにしても、子を造るにしても、いまいちな者しか出来ないのです。それに、この水晶山は、あなたに抱かれたいと言う女で溢れかえってます。羨ましい限りです。」


エディプス「・・・・・・・・。」


ザオラン「さらに言わせてもらうと、メランダを知ってますよね。あの女、一晩100万なら、抱かれてやっもいいわと私は言われました。そんな女を、あなたはタダで抱けるのです。だから、今度もし生まれ変わるとしたら、私はあなたに生まれ変わりたい!!以上です。では、兵士をいただきます。」


エディプス「お前達、ザオランについていけ。」


30人の水晶人間の兵士達は、ザオランについて洞窟を出て行った。


エディプスは椅子に腰をかけて、深いため息をつき、ポツリと呟いた。


エディプス「ハア。俺はザオラン、お前になりたい。」

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