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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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STARGAZER  ケンイチVS セイジ(地獄サイド)

         

          一 天国 一


黄色の空、猫の肉球のような柔らかい、白いキラキラ光る砂浜と、リンゴやバナナ他、見たこともない巨大なフルーツが、桃色の海一面に浮かんでいる。そこに、2人の天使が立っていた。


身長50㎞でぽっちゃり体型、金髪のパンチパーマに天使の輪、背中に白い翼、水色の肌にオレンジのポロシャツを着て、青い短パンに黒のビーチサンダルを履いた、大天使ガブリエル(男)は、天使・ラジエルに激怒していた。天使・ラジエル(男)は、人型で体がミカン、爽やか系の顔立ちに天使の輪、背中に白い翼、身長170㎝程の容姿をしている。


大天使・ガブリエル「なんだと!!ウンコをする日にちを1ヶ月遅らせろだと!!ふざけるな!!俺は、4年間もウンコをするのを我慢してるんだぞ!!それを後、1ヶ月延ばせだと!!」


天使・ラジエル「はい。まだ、ガブリエル様のウンコを地獄に運ぶオマルが準備できてないそうで。なので、あと1ヶ月程、ウンコをするのを我慢してもらえないでしょうか?」


大天使・ガブリエル「それは無理だ!!毎日、ウンコをしているお前らには分かるまい!!ウンコをできないということが、どれだけ恐ろしいことかを!!俺は、今すぐにでもウンコが漏れそうなのだ!!何とかしろ!!もってあと、1週間だ!!」


天使・ラジエル「分かりました。私に考えがあります。」




        一 地獄 1週間後 一



昼過ぎにケンイチが、いつも通り工事現場で、凝固剤の入ったドラム缶をパドルシップから下ろしていると、狐頭の紺のスーツを着た、個人で派遣会社をしているエッグがやって来た。


エッグ「こんにちは、ケンイチさん。調子はどうですか?今日は、魔王・ワイン様から仕事の依頼がありまして。実は、以前、亡くなられたワイン様の娘さん・ジェシカさんが、手違いで地獄に送られ、与作さんのピラミッドでダッチワイフになろうとしているらしいのです。昨日の晩、ワイン様の枕元にジェシカさんの幽霊が現れたそうで。」


バイト・ケンイチ「そのジェシカさんをピラミッドから運び出せというのか?だけど、物凄い数のダッチワイフがあるらしいし、俺はジェシカさんを見たことがない。」


エッグは、縦10×横6㎝程のジェシカの顔写真をケンイチに渡した。


バイト・ケンイチ「う~ん。難しいと思うが、やってみよう。」


エッグ「ジェシカさんは、鬼に抱かれるのが嫌らしく、そして、その鬼よりも、セイジとかいう人だけには抱かれたくないとか。最悪、ピラミッドごと壊して、ジェシカさんの魂か消滅することになってもいいので、ジェシカさんが誰かに抱かれるような事にだけは、ならないようにしてあげて下さい。」


バイト・ケンイチ「ピラミッドを壊すとか、無理だろ。ん?待てよ、あのハンマーなら壊せるかもしれないな。」


エッグ「今日か明日までには、ジェシカさんを運び出して下さい。お願いしますね。」


エッグはそう言うと、どこかへ立ち去って行った。




夕方、ケンイチは残業で遅くなり、地獄食堂で夕飯を食べ終わると、夜の8時前になっていた。


バイト・ケンイチ「うわっもう8時か。とりあえず、さっさとセイジを倒して、ジェシカさんを捜すとするか。」


ケンイチは、伝説のハンマー・ミョンミルを持ってパドルシップに乗り、与作のダッチワイフピラミッドに向かった。地獄の赤い空も夜空となり、天の川が綺麗に見えていた。与作のダッチワイフピラミッドに着くと、ピラミッドは開店したばかりで、その入口前の広場では、30人ほどのダッチワイフを抱きに来た、青鬼や赤鬼のギャラリーと、中央に虎徹を持ったセイジが立っていた。


稀なる者・セイジ「ケンイチ!!なんだ、そのハンマーは!!三日月刀はどうした!!俺は、剣と剣の勝負だと言ったはずだ!!」


ケンイチは、セイジと向かい合い言い放った。


バイト・ケンイチ「なんだ?ハンマーじゃいけないのか?こっちにはこっちの都合があるんだ!!さあ、始めようぜ!!」


赤鬼・青鬼達「セイジさん、殺っちゃって下さい!!この生意気なゴリラを!!」


「おい、ゴリラ野郎!!お前の時代はもう終わりだ!!セイジさんは不死身で剣の達人だ!!お前に勝機はない!!」


「ゴリラ野郎!!お前は今日、本当に死んで、地獄の労働者になるんだ!!」


稀なる者・セイジ「行くぞ!!タイガー・ロード!!」


虎徹から無数の虎の残像が現れ、ケンイチに向かってきた。


バイト・ケンイチ「虎徹って、こんなスキルを持っていたのか!!俺には、全く教えてくれなかった。」


ケンイチは素早く交わした。


稀なる者・セイジ「地走り・改!!」


虎の残像を交わしたケンイチに、無数の地走りが追いかけて来たが、これもケンイチは、なんなく交わし、セイジに突進して来た。


稀なる者・セイジ「クッこいつ、動きが速すぎる!!」


バイト・ケンイチ「ゴリラモード・イエティ!!秘技・南極大陸!!」


ケンイチは、白いゴリラとなって雪を降らしながら突進して来た。寒さで、セイジとギャラリーの赤鬼、青鬼達の動きが鈍くなった。ケンイチは、セイジに向かってミョンミルを振り回した。ブーンという物凄い音がし、セイジは間一髪、バックステップで交わしたが、恐怖と寒さで、精神的にかなり参った。


稀なる者・セイジ「うぅ・・・・ダ、ダメだ!!このままだと殺られてしまう!!」


赤鬼・青鬼達「うおおおお!!寒い!!寒っ!!寒っ!!」


「セイジさん!!頑張って下さい!!」


「セイジさん!!ファイト!!」


そう言って、ギャラリーの鬼達は寒さに耐えれなくなり、与作のダッチワイフピラミッドの中に入り、入口の扉を閉めた。


虎徹「落ち着け!!セイジ!!こうなったら、あの技だ!!俺を奴に向かって投げろ!!」


稀なる者・セイジ「わ、分かった!!タイガー・シュート!!」


セイジは、ケンイチに向かって虎徹を投げた。虎徹は巨大な虎となって、ケンイチに向かってチャージした。


バイト・ケンイチ「な、こんなスキルもあるのか!!」


虎徹「ケンイチ!!俺は、元々お前が気に入らなかった!!いつも自信に満ち溢れているお前が、気に入らなかったんだ!!だから、お前には、俺にはスキルがない、ただの名刀だと言い続けた!!そして今も、俺はお前が嫌いだ!!」


ケンイチは、巨大な虎となって突進して来た虎徹のチャージをハンマーでガードしたが、かなり遠くの空まで吹き飛ばされた。


バイト・ケンイチ「ま、まじか!!うおおおお!!」


稀なる者・セイジ「や、やったああああ!!ケンイチに勝った!!ありがとう、虎徹!!こ、虎徹?」


虎徹は、真ん中辺りから折れて、地面に転がっていた。


虎徹「や、やったな・・・・セイジ。お、お前の・・・・場外・・・・リ、リングアウト勝ちだ・・・・。」


セイジは、虎徹の側に歩み寄りしゃがんだ。


稀なる者・セイジ「こ、虎徹!!」


虎徹「じゃあな・・・・セイジ・・・・あばよ・・・・。」


虎徹はそう言うと、鈍い光が消えて話さなくなった。そして、セイジの体から放っていた、青白い光も消えた。


労働者・セイジ「元に戻ってしまった・・・・また、戦闘力1になってしまったようだ・・・・。」


セイジが、その場に立ち尽くしていると、空に物凄い轟音が鳴り響いた


ブリッブリッブリリリリッブリブリブリブリ!!


労働者・セイジ「か、雷か?なんか、変な音だなあ。」


セイジが夜空を見上げていると、緑色に光輝く超巨大な無数のエメラルドの塊が、ボタボタと、与作のダッチワイフピラミッド周辺に降り始めた。


労働者・セイジ「ギャアアアア!!」


セイジの頭の上に、超巨大なエメラルドの塊が墜ちて、セイジは押し潰された。与作のピラミッドにも、無数の超巨大なエメラルドの塊が幾つも当たり、ピラミッドは崩れ始めた。超巨大なエメラルドの塊は、翌朝9時過ぎまで降り続いた。

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