・・・・分からねえ(勇者サイド)
温泉街に着くと、昼過ぎだった。3人は宿屋に戻り、食堂で一緒に昼飯を食べていると、テーブルの箸立てから、緑の小さなおじさんが現れた。おじさんは、緑のカッパに白黒の縞模様の靴下、茶色の革靴を履いている。
緑の小さなおじさん「ケンイチ、セニョール生活環境事務組合から伝言だ、明日、オオワダ砂漠に昼過ぎまでに行くようにということだ。おっぱいの木の苗木を、セニョール村のカンダさんが植えるので、カンダさんを、魔物や巨大ムカデから守ってほしいということだ。」
ケンイチ「分かった。」
ミカ「オオワダ砂漠は、私の魔法の威力が半減するの、暑さに弱いのよ、私の魔法は。だから、派遣会社に他の魔法使いを派遣してもらうように頼んでみて。」
ケンイチ「そうか、分かった。」
セイジ「そんな、もうミカちゃんとお別れか。」
セイジ、いつでもデリヘルでミカは呼べるだろ。と、ケンイチは思った。
ミカ「また一緒に仕事しましょうね。いつでも呼んでね、暑いところ以外で。」
いつの間にか、緑の小さなおじさんはいなくなり、3人は、それぞれ自分の部屋に入った。
セイジは、机に座ってぼんやりしていた。
セイジ「今日はミカちゃん、呼べないのか、最後の日だというのに。今からじゃ無理かな、おーい、モキチさん。」
モキチさんが、机の引き出しの中から出てきた。モキチさんは、小さな紫のおじさんで、紫のカッパを着て、白黒の縞模様の靴下、茶色の革靴を履いている。
セイジ「白い天使(デリヘル・店の名前)に、今からミサキちゃんがいけるかどうか聞いてきて。」
モキチ「了解、セイジ、今日は伝言料の支払日だ、くれ。」
セイジ「ん?ちょっと高いなあ。」
モキチ「マスミって子と伝言しすぎだな、伝言プラン見直した方がいいみたいだ、じゃあな。」
そしてすぐ、
モキチ「セイジ、ミサキさんは夜から出勤で、今日は予約でいっぱいだそうだ。俺、ちょっと休むから、しばらく使用禁止な。」
セイジは、部屋を出て、剣の素振りをするために、温泉街の土手へと向かった。
ケンイチは、派遣会社ザ・マジックにナオキチさん(緑の小さなおじさん)で連絡をし、夏に強い魔法使い、リョウを派遣してもらうことになった。
ケンイチは、部屋を出て、散歩でもしようと思い、温泉街の土手へと向かった。
土手に着くと、セイジが何か呟きながら剣の素振りをしていた。
セイジ「ミカちゃんが、他の男と裸で、あんなことやこんなことするなんて許せない、ちくしょう!!」
デリヘル嬢なんだから、それは仕方ないだろ。と、ケンイチは思った。
セイジ「あっケンイチ。」
ケンイチ「よう。」
セイジ「ちょっと温泉街の末端まで行ってくるわ、ケンイチは?」
ケンイチ「いや、俺はちょっとここまで散歩に来ただけだ。」
セイジ「そうか、じゃあ、また後で。」
そう言って、セイジは温泉街の末端にある店へ。
ケンイチは、こっそりセイジの後をつけると、セイジは、ニューハーフの店に入って行った。
ケンイチ「俺はまだまだ、あいつのことがよく分からねえ・・・・。」




