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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 4 五分と五分(魔王・勇者サイド)

アスナは時計台に着き、小扉の前に立った。


小扉「アスナ、どうぞ。」


小扉はそう言うと開いて、アスナは、1階・ホールの中に入った。魔王の騎士達は、2階の魔王石の回りに椅子を並べて座っていた。


アスナ「みんな!!」


魔王の騎士達「アスナ、戻って来たか。ハッコツから聞いたと思うが、実は5代目魔王・ミナ様が殺された。で、6代目の魔王様は、サプリメントの会社の社長・ワイン様に決まったそうだ。」


「デビルタウンの魔王って、ちょっと代わりすぎだよな。」


「どこかの国の総理大臣みたいだな。」


アスナ「そうか・・・・魔王様が死んだってのに、俺はヘルスで遊んで、アホだな。」


サファリス「たまたまお前がヘルスで遊んでいるときに、魔王様が死んだんだ。気にするな。」


アスナ「サファリス、お前、ソープに行ったんじゃなかったのか?」


サファリス「ソープに行こうと思ったが、俺の持論では、射精すると魔力が落ちる。だから、ソープに行くのはやめた。」


魔王の騎士達「嘘つけ!!アンドロイドと寝るのが恐いって言ってたくせに。」


「そうだ。それに、Tバックばかり履いてるから、下着の跡がくっきりとついて、恥ずかしいって叫んでたじゃないか。」


アスナ(こいつは、やっぱりバカだ。それにしても、やっぱり姉ちゃんが死んだのは本当みたいだな。でも、なんだかまだ、実感がわかない。)


2階の窓ガラス「副隊長が入ります。」


突然、2階の窓ガラスがそう言うと開いて、赤い鳥の羽根に乗ったシーラが飛び込んで来た。


魔王の騎士達「うわああああ!!副隊長!!」


「いったいどうしたんですか!!」


シーラ「話は後だ!!サファリス!!時計台を動かしてデビルタウンに戻るんだ!!さっさとしろ!!」


サファリス「は、はい。魔王石!!デビルタウンに向け発進!!」


窓ガラスから、女型・アンドロイドの大群が飛んで来るのが見えた。


魔王の騎士達「な、なんだ!!あれは?キャバ嬢達の大群が、こっちに向かって飛んで来るぞ!!」


「いい女ばかりだなあ。」


サファリス「キャバ嬢だけじゃないぞ!!風俗嬢もいるぞ!!副隊長!!さては、金を払わずにやり逃げをしましたね!!副隊長は、ただで風俗遊びをした大罪人だ!!」


シーラ「お前、殺すぞ!!とにかく、ワープだワープ!!ワープして逃げろ!!」


サファリス「了解です、風俗大王!!魔王石、ワープ!!」


シーラ「お前なあ・・・・。」


時計台は天竺を飛び立ち、ワープをして消えた。


女型・アンドロイド達「逃げられたわ。」


「どうしよう・・・・ママに怒られる。」


「大丈夫よ、ママは怒ったりしないわ・・・・たぶん。」




     一 デビルタウン ラブホ通り 一



タケトの放ったアース・ドラゴンは、"空飛ぶ会社"に2回目の体当たりを喰らわした。


空飛ぶ会社内「うわああああ!!」


「このままだと、会社が墜とされてしまう!!」


甲板に出ていたシティーナイト、ホワイトナイト、デビルタウン消防団達は、社内に入った。


もうすぐ修学旅行・タケト「ハハハハッおっさん。あの空母を墜としたら、次はおっさんの番だからな。今のうちに、逃げてもいいぜ。逃げても追いかけて殺すけどな。」


中年・ケンイチ「・・・・・・・・。」


艦長「社長!!じゃなかった。魔王様、いったん退却します!!」


魔王・ワイン「そんな!!なんとか、キング・オブ・ワイルドを拾えないの!?」


艦長「そうしたいのは山々ですが、拾おうとして停止してると、あのドラゴンの格好の餌食となってしまいます!!」


黒執事・ディーン「魔王様!!ここはいったん退きましょう!!」


"空飛ぶ会社"は向きを変えて、デビルタウンの噴水広場の方へと飛んで行き、アース・ドラゴンもまた、"空飛ぶ会社"を追いかけて行った。


もうすぐ修学旅行・タケト「逃げても無駄だ!!俺のアース・ドラゴンはしつこいぞ!!どこまでも追いかけ続けるぞ!!ハハハハッ」


ケンイチの上着のポケットから、モニカが飛び出て地面に降りた。


モニカ「この子は、時間のベクトルが逆向きなのよね。だから、この宇宙には存在してはいけない存在。そして、この子の攻撃は通じるけど、こちらの攻撃は通じない。この子は存在してるけど、空間が、この子の存在を認識していないのかもしれないわね。とにかく、これは矛盾。この子を時間が逆行している宇宙に転送させるわ。」


マトリョーシカ人形のモニカの中から、一回り小さいマニカが出て来て、マニカの中から、一回り小さいミニカが出て来て、ミニカの中から、一回り小さいムニカが出て来て、ムニカの中から、一回り小さいメニカが出て来た。5体のマトリョーシカ人形達が、輪になって会議を始めた。


モニカ「みんな、久しぶり。早速だけど、誰かこの宇宙と時間が逆行している宇宙に、あの子を転送できない?」


マニカ「私は出来ない。」


ミニカ「私も。この宇宙と時間が逆行する宇宙ってあるらしいけど、私も出来ない。」


ムニカ「宇宙はいっぱいあるからね。」


メニカ「あの子を倒せば?」


モニカ「どうやって?もはや、あの子は無敵よ。神よ神!!」


メニカ「ゴリラに戻せばいけるんじゃない?後は、あのおっさん次第だけど。」


モニカ「なるほど。」


モニカの体がパカッと割れて、中から分厚い大きな雲がモクモクと上がり、満月を少しずつ隠し始めた。ケンイチとタケトは、徐々にゴリラに戻り始めた。


もうすぐ修学旅行・タケト「ハッしまった!!その手があったか!!」


中年・ケンイチ「これで、五分と五分か・・・・。」


ゴリラに戻りつつあるケンイチに、ジョニーの双剣の片割れが話しかけた。


ジョニーの双剣の片割れ「ケンイチ、お前なら勝てる!!わしのスキルはまだ発動していない。一瞬の隙を見逃すな!!」


満月は、モニカから出た分厚い雲に、完全に隠れて見えなくなり、ケンイチとタケトは完全にゴリラに戻った。そして、ジョニーの双剣の片割れも、話さないただの剣になって、その場に置かれた。


召喚獣・ケンイチ「よし!!勝負はこれからだ!!ゴリラモード・イエティ!!」


チーフ・タケト「ゴリラに戻っても、勝つのは俺だ!!ゴリラモード・燃える男の赤いトラクターバージョン!!」


冷気をまとったケンイチと、蒸気をまとったタケトは、再び殴り合いを始めた。冷気と蒸気がぶつかり合い、その周辺は、ちょうどいい気候になった。


モニカ「涼しい。ちょうどいい時季になったって感じ。秋だわ秋。みんな、中に入って。」


ムニカの体ががパカッと割れてメニカが入り、ミニカの体がパカッと割れてムニカが入り、マニカの体がパカッと割れて、ミニカが入り、割れているモニカの体の中に、マニカが入った。そして、また元通りのモニカに戻った。


モニカ「おっさん、頑張れ!!涼しいから、ここで応援するわ。」


モニカは、少し小高くなった近くの岩の上に、ピョンと飛び乗った。


チーフ・タケト「フフフッおっさん、いつまでも雲が満月を隠せると思うなよ!!雲は動くんだぜ!!しかも、今日は風が強いから、雲の動きも速い!!」


召喚獣・ケンイチ「雲がなくなれば、またモニカに作ってもらう。」


モニカ「おっさん、雲は1日1個しか作れないの。そう言う地球の決まり事みたいなのがあるの。ごめんね。」


召喚獣・ケンイチ「まじか!!」


タケト「ほら、上を見てみろ!!雲が凄い速さで動いていくぞ。」


雲が上空の風に流されて、再び満月が顔を出そうとしていた。しかし、満月は現れなかった。


タケト「な、なに!!時計台が!!」


天竺から、ワープをして戻って来た時計台が、ちょうど満月を隠していた。




       一 時計台・ 内部 一



サファリス「おお!!また例のゴリラどうしが殴り合ってるぞ!!ちょっと見て行きましょう!!」


シーラ「ちょっとだけだぞ。」


ケンイチは、時計台を見ながら呟いた。


召喚獣・ケンイチ「そこを動くなよ。」

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