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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 4 神 誕生?(魔王・勇者・地獄サイド)

三蔵法師「チクショウ!!」


三蔵法師は絶叫すると、何千という地面の顔達が騒ぎ始めた。


地面の顔達「うぅぅぅぅ殺してくれええ。」


「私も殺してええ。」


「俺も・・・・俺も殺してくれええ。」


三蔵法師「うるさい!!黙れ!!そんなに死にたいのなら、殺してやるわよ!!」


三蔵法師は、地面の顔20個ぐらいに木の枝を突き刺して殺した。


地面の顔達「ギャアアアア!!」


「痛い・・・・でも、これでやっと死ねる・・・・。」


「天竺なんかに・・・・来るんじゃ・・・・なかった・・・・。」


三蔵法師「ハッしまった!!ついつい怒りに任せて殺してしまったわ。私の貴重な肥やし達を。今すぐ、殺した分だけ補給しなければ!!ユリ!!ユリ!!」


少し落ち着いた三蔵法師は、無数の枝を組み合わせて納屋を作りながら、テレパシーをユリに送った。




   一 天竺 修行キャバクラ ガンダーラ 一



ユリは、白の透き通った法衣と、その下に、ブラックメタリック・V型の超ハイレグTバックプレイスーツを着て、店の真ん中にある、少し大きめのテーブルで接客をしていた。


金持ちバッタ・リーム「俺は実は、ミラクル・アマゾンの出身なんだ。」


ユリママ「え?そうだったんですか。あっちょっとごめんなさいね、リームさん。ちょっと失礼します。」


ユリは、三蔵法師のテレパシーを感じて席を外し、スタッフルームへと入った。


三蔵法師「ユリ、今すぐ人間を20人ほど、池の中に放り込んで頂戴。それから、イケメンの若い男が水溜まりから逃げて行ったから、出口で待ち伏せして捕まえて!!赤い鳥の羽根に乗ってるわ!!」


ユリママ「分かりました。」


三蔵法師「頼んだわよ!!イケメンは、月の輪熊の像を狙っていたから、たぶん、デビルタウンの奴だと思うの。」


ユリママ「分かりました。」


ユリは、天竺のアンドロイド達全員に、超高層寺の裏の池に、人間を放り込むよう、テレパシーを送った。そして、丸坊主の女のアンドロイドの店員一人をランダムで選び、指示を出した。


ユリ「裏の池に今すぐ行って、池に放り込まれる人間の数が20になったら、放り込むのをやめるように言いなさい。そして、終わったらまた、店に戻って来なさい。」


すると、キャバクラ・ガンダーラから1人の店員が走って出て行き、ユリは、スタッフルームから、リームの待つ席にゆっくりと戻った。


ユリママ「リームさん、お待たせ。ごめんなさいね。」


金持ちバッタ・リーム「いいよいいよ。それで、そのミラクル・アマゾンには・・・・。」





      一 デビルタウン ラブホ通り 一




中年・ケンイチ「クッまた攻撃が強くなった!!こいつ、ガキになるほど強くなりやがる!!」


地面から出てくる鋭い土の矢の攻撃を、ケンイチは、かろうじて剣でかわすので精一杯だった。


青少年・タケト「勝負あったな。土の矢が刺さるのも時間の問題。お前は、悪あがきをしているにすぎない。」


ジョニーの剣の片割れ「ケンイチ、ここはわしに任せて、お前は土の矢を交わし続けろや。」


中年・ケンイチ「分かった。頼む!!」


ジョニーの剣の片割れ「ほいきた!!ファットハプン?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


空から凄い音がし、ケンイチとタケトが闘っている頭上に、星形の巨大な空母が現れた。闘っている魔物達とフリーター・ニート達も闘うのを中断し、空をぼうっと見上げた。


中年・ケンイチ「これはまた、凄いハプニングだな。」


青少年・タケト「な、なんだ!!」


フリーター・ニート達「うおおお!!宇宙人だ!!」


「このタイミングで、地球侵略かよ!!」


「今日で人類滅亡だ!!俺達は正しかった!!働かなくて正解だった!!」


魔物達「まじか!!この闘いに勝って、明日、面接に行こうと思ってたんだが。」


「俺もだ。人間ならまだしも、さすがに遠い星からやって来た奴等に勝つのは無理だな。」


「最期にUFOを見れるなんて、最高の死に方だな。」


星形の空母の船底の中央にある、青白い半水晶から、青白い光線がタケトに向かって発射され、命中した。


青少年・タケト「ぐわああああ!!なんで俺だけ狙う!!熱っ熱いいいいい!!」


タケトは火だるまになって転げ回った。星形の空母から、大勢の声が聞こえて来た。


「おーい!!おーい!!」


「キング・オブ・ワイルド!!大丈夫か!!」


ケンイチが見上げると、甲板にホワイトナイトやシティーナイト、デビルタウン消防団員が何十人か出て叫んでいた。


「驚いたか!!この空飛ぶ空母は、ワイン社長の会社だってよ!!」


「バカ!!ワイン社長じゃない!!魔王・ワイン様だ!!」


「キング・オブ・ワイルド!!今、拾ってやるからな。上がったら、一杯やろうぜ!!」


「フリーター・ニート達!!お疲れ!!お前らも帰る準備しろ!!それから魔物達!!もう降参しろ!!」


魔物達「あんなのアリかよ!!」


「敗けた!!あんな隠し玉を持っていたとは。」


「チーフも火ダルマだしな。」


魔物達は力が抜け、呆然と立ち尽くした。


火ダルマになって転げ回っているタケトが叫んだ。


青少年・タケト「うおおおお!!秘技!!若返り!!」


タケトの火がだんだんと消えて、小学校・高学年ぐらいになった全裸のタケトが現れた。


もうすぐ修学旅行・タケト「お待たせ。まさか、ここまで若返ることになるとは。この年齢だと、もう一回修学旅行に行けそうだ。」


中年・ケンイチ「まじか!!こいつは若返るたびに、回復するというのか!!」


もうすぐ修学旅行・タケト「俺は若返えれば若返るほど魔力が強くなる!!体力は子供になるけど、これだけあれば十分だ!!」


中年・ケンイチ「強くなったのはいいが、お前、全裸だぞ。」


もうすぐ修学旅行・タケト「さすがおっさん、子供相手に欠点をつき、言葉攻めの精神攻撃をするとは。でも、心配無用!!俺は体は子供でも、精神は、お金大好き汚職議員だ!!アース・スティンガー!!」


ニート1「グワッ地面から針が!!」


土の針が、一人のニートの心臓を突き刺して体を貫き、そのままタケトのところに運んで来た。タケトは、ニートの死体から長袖のTシャツとトランクスを剥ぎ取った。


もうすぐ修学旅行・タケト「ちょっとでかいけど、これでいいだろう・・・・さて、まずは、あの空飛ぶ空母を堕としてみようか。」


中年・ケンイチ「なに!!あれを撃ち落とすというのか!!」


もうすぐ修学旅行・タケト「喰らえ!!アース・ドラゴン!!」


地面から、巨大な一匹の土の龍が、魔王・ワインの会社に向かって伸びた。





ワインとディーンは、操縦室で艦長と、数名の従業員達とともにタケトを見ていた。


黒執事・ディーン「あの子供はいったい何者ですか!!」


魔王・ワイン「魔物達の親玉ってことしか分からないわ。」


艦長「子供が攻撃をして来ました!!」


「うわああああああああ!!」


会社が揺れ、社内に悲鳴が上がった。


ガガガガガガガガ!!


タケトの土の龍が、空母に頭をぶつけて体当たりをして来た。


艦長「とんでもないガキだ!!なんとか、魔のシールドで耐えているが、このままでは、いずれ堕とされてしまう!!迎え撃て!!社長砲!!発射!!」


青白い光線がタケトの体に命中したが、跳ね返って近くの地面に堕ちた。


艦長「なに!!社長砲が効かない!!」


黒執事・ディーン「社長、いや魔王様。とりあえずキング・オブ・ワイルドを返還しては?」


魔王・ワイン「それが、さっきからやってるんだけど返還できないの!!返還!!キング・オブ・ワイルド!!」


ワインは、何度も返還しようとしたが、ケンイチはその場から消えなかった。


タケトはパンツなのにもかかわらず、空に向かって高々と笑った。


もうすぐ修学旅行・タケト「ハハハハハハハハッ俺はついに無敵になった!!俺は神になったんだ!!」

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