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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 4 激突!!キング・オブ・ワイルドVSチーフ・タケト~闘うフリーター・ニート達(魔王・勇者サイド)

ファージ「いやいやいやいや、魔王様。これは訓練ではありません

。消防団長のナガヤマは、大の訓練好きでして、ついつい、いつもの訓練終わりの台詞を言ってしまったようです。」


魔王・ミナ「訓練もいいけど、まずは痛風を治さないとね。」


ファージ「まったくです。」


デビルタウン消防団達「ったく、なにがゴリラは鎮火しただ!!だいたい、あのゴリラは燃えてないし。」


「魔物が街に攻めて来てるってのに、この状況で、南地区の集会所で、食事の準備なんかできるわけないだろ!!」


「食事と言えば、腹減ったなあ。」


「俺もだ。」


デビルタウン消防団だけでなく、魔物達も含め、この戦いに参加している者達は、みんな腹が減っていることに気づいた。すると、ちょうどいいタイミングで、全長10メートルほどの巨大な羽根アリバイクに乗ったミート・天狗の社長・純一と、グラスランドシティーのシティーナイト達300名が上空に現れた。純一とシティーナイト達は、上下白の作業服を着ていて、超巨大な羽根アリバイク群は、縦横高さ5メートルほどの青いコンテナを1個ずつ持っていた。ファージの後方には、白いエプロンに、赤、白、黒が入り交じった帽子を被り、味噌汁やおでん、カレー、ごはんが入った温食缶を幾つも持った、デビルタウン婦人防火クラブのおばちゃん達300名が現れた。そして、マムシの駆除を終えたデビルセキュリティの警備員達が、長い机やパイプ椅子を並べ始めた。


デビルタウン婦人防火クラブ長・ノリカ「みんな、お疲れ様!!腹が減っては戦ができないよ!!順番に並んで、晩御飯にしなさい!!」


シティーナイト達は、ラブホ通りから噴水広場まで続く道に、次々とコンテナを下ろし、巨大な羽根アリバイクから下りて、コンテナを開け始めた。コンテナの中には、チルド容器に入れられたミート・天狗の白アリステーキ弁当とお茶が入っていた。


純一「こっちはステーキ弁当だ!!少し冷めているが食べてくれ!!」


デビルタウン陣営「おお!!ありがたい!!」


フリーター・ニート連合「ただ飯にありつけた!!ラッキー!!」


タケトの後方・魔物達「おい、デビルタウンの奴ら、旨そうな物食ってるぞ!!」


「腹減ったなあ。」


「しょうがない、俺達も飯にするか。」


魔物達は、それぞれのズボンのポケットから、晩飯を取り出した。


「俺はトカゲの死骸1匹だ。」


「俺はバッタ2匹だ。」


「俺はミミズだ。ミミズ3匹。」


魔物達の晩飯はあまりにしょぼく、笑い声が響くデビルタウン陣営とは対称的に静まり返り、モチベーションが下がっていった。


チーフ・タケト「しまった!!晩飯のことまで考えてなかったぜ!!こいつらに晩飯は食わせん!!」


タケトは、もうダッシュでデビルタウン陣営に突入しようとしたが、その前に召喚獣・ケンイチが立ち塞がった。


チーフ・タケト「ほう、またお前か。だが、進化した俺に、お前は指一本触れることができない!!」


召喚獣・ケンイチ「それはどうかな?いくぞ!!ゴリラ・モード!!イエ・・・・」


ケンイチがイエティに変身しようとした瞬間、ミナが叫んだ。


魔王・ミナ「キング・オブ・ワイルド!!カレーがあるよ!!決闘は、御飯を食べてからにしたら?」


ケンイチは変身をやめ、タケトに背を向けて、ミナの方に向かって歩き始めた。


チーフ・タケト「おい!!ちょっと待て!!おい!!」


ケンイチは、背を向けて歩きながら叫んだ。


召喚獣・ケンイチ「黙れ!!飯が先だ!!」


ケンイチはミナの所へ行き、カレーライスが入った発泡スチロールのお椀を受け取って、食べ始めた。


チーフ・タケト「あの野郎!!後でぶち殺してやる!!俺も腹が減ったなあ。」


タケトは、後方にいる魔物達に向かって叫んだ。


チーフ・タケト「おい!!誰かアオダイショウを持って来い!!俺も腹が減った!!」


魔物達「おい、誰かアオダイショウを捕まえて来いよ。」


「まじか?今からアオダイショウを捕まえるのか?無理だろ。」


「とりあえず、これでも持って行って来いよ。そこの民家の畑でなってたやつだ。」


「おお!!これなら腹一杯になるだろう。ジム!!お前、これをチーフに持って行って来い!!お前なら、たぶん怒られないと思う。」


ジム「・・・・分かった。」


ジムは、タケトに食べ物を持って行った。


ジム「チーフ、これをどうぞ。」


チーフ・タケト「はあ?俺はアオダイショウって言ったはずだぞ!!まあいい。お前も晩飯にしろ。」





街中の屋根の上では、シルビア率いるホワイトナイト達が、コウモリ人間達を金属バットで、ボコボコに叩いていた。


コウモリ人間達「なに!!まさか、こんなことになるとは!!グハッ」


「しまった!!バイクはただの乗り物じゃなかったのか!!ガハッ」


コウモリ人間達が、空中から急降下して、ホワイトナイト達に蹴りを放とうとした瞬間、背後から羽根アリバイクが抱きついて羽交い締めにし、ゆっくり降りて来たところを、金属バットでボコボコにシバくという作戦が、大当たりした。


コウモリ人間達「クソッショーさんがやられた!!退け!!退け!!一旦退却だ!!」


コウモリ人間達の群れもまた、タケトの後方に控える魔物達の中に入って行った。


シルビア「私達も飯にするよ!!」


ホワイトナイト達も晩御飯を食べに、羽根アリバイクに乗って、ラブホ通りへと降りた。





タケトは元のゴリラに戻り、一人寂しくその場に座って、ジムからもらった直径60センチほどの南瓜を、ゴリラパンチで割って食べていた。少し固かったが、甘くて美味しかった。しかし、デビルタウン陣営は、笑いながらその様子を見ていた。


「おい、ゴリラが南瓜を食べてるぞ。」


「南瓜って、生でも食えるんだな。」


「飯ぐらい、みんなと一緒に食べればいいのに。」


「さすが魔物のボスだ!!ワイルドすぎる!!」


腹一杯食べたケンイチが、タケトの方へ歩いて行った。


チーフ・タケト「ちょっと待て。あと少しで食べ終わる。」


召喚獣・ケンイチ「ゴリラキック!!ゴリラモード・イエティ!!」


ケンイチは、いきなりタケトの左横顔に右廻し蹴りを入れ、白いゴリラ・イエティに変身した。


チーフ・タケト「ブヘッペッペッこの野郎!!ゴリラモード・燃える男の赤いトラクターバージョン!!」


タケトは2メートルほどぶっ飛んで転がり、食べかけの南瓜を捨てて、口の中の南瓜の種を吐き出し、真っ赤なゴリラに変身して立ち上がった。


チーフ・タケト「てめえ、汚い真似ばかりしやがって!!」


召喚獣・ケンイチ「いつまでも食べているお前が悪い!!いくぞ!!イエティ・パンチ!!」


チーフ・タケト「野郎!!勝手なことばかり言いやがって!!スチームキラー・パンチ!!」


ケンイチとタケトの激しい殴り合いが始まり、デビルタウン陣営と魔物達は盛り上がった。


デビルタウン陣営「行け!!キング・オブ・ワイルド!!凍り漬けにしてしまえ!!」


魔物達「チーフ、ファイト!!チーフ、そこそこ!!右ストレート!!」


デビルタウン陣営にはビールや酒が配られ、明日、仕事がないフリーターやニート達は、かなり飲んだ。そのため、少し気が大きくなり、また、ケンイチとタケトの殴り合いを見て、まるで任侠映画を見た後のように、"俺もやってやるぜ!!"と胸を張って、力強く魔物達に向かって歩き始めた。一方、魔物達は、ショボい晩飯で腹が減った状態。しかも、根拠のない自信に満ち溢れて歩いて来るフリーターやニート達を見て、怖じ気づいた。


フリーター・ニート連合「かかって来い!!魔物共!!ボコボコにしてやる!!


「今の俺は強い!!無敵だ!!」


「仕事だけが人生じゃない!!俺は自分らしく生きるんだ!!」


「俺は誰にも媚びない!!俺は、世界一の自由人だ!!」


魔物達「なんだ!!こいつら!!自信に満ちた表情で向かって来る!!」


「こんな腹が減った状態では、闘っても勝てる気がしない!!」


「たぶん、コイツらは主服だから、フリーター・ニート達だ!!失うものがなく、死ぬ気でかかって来るつもりだ!!」


「俺は怖い、フリーター・ニート達が怖い!!」


「俺達もフリーター・ニートだ。ただ、人間か魔物かの違いだ!!しかし、今、バイトの面接をしたら、採用されるのはアイツらだろう。」


「確かに、表情がやる気だもんなあ。でも、チーフを見ろ!!南瓜しか食べてないのに、あの腹一杯食べたゴリラと互角に闘っている!!」


「チーフ!!よし、俺達もやるぞ!!いくぞ!!」


タケトの一生懸命闘っている姿を見て、魔物達は最後の力を振り絞り、フリーター・ニート達に向かって走り出した。


フリーター・ニート達「いくぞ!!おおおお!!」


フリーター・ニート達もまた、魔物達に向かって走り出した。

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