どうする?セイジ・・・・。(勇者サイド)
ケンイチは、昆虫侍ミヤマに殴りかかった。
ケンイチ「ゴリラパンチ!!」
昆虫侍ミヤマ「グワッ」
昆虫侍ミヤマは倒れた。ケンイチは、昆虫侍ミヤマの袴のポケットから、セイジの財布とミヤマの財布を取り出した。
ケンイチ「これは、戦利品として貰ってくぜ。」
ミヤマの財布の中身には、ムシムシヘルスの割引券と、キャバ嬢カオルの名刺が入っていた。
「武士の情けだ。」
ケンイチは、そう言ってムシムシヘルスの割引券と、キャバ嬢カオルの名刺を、昆虫侍ミヤマの袴のポケットの中に入れた。
セイジが入っているかまくらが割れ、セイジが起き上がった。痛みがなくなり、セイジは、倒れている昆虫侍ミヤマを見て、それからケンイチとミカのところに歩み寄った。
セイジ「ありがとう、ミカちゃん。ケンイチが倒したのか?やっぱり、俺はまだまだ弱いなあ。」
ケンイチ「魔法を使えば、お前が楽勝で勝ってたと思うぜ、道場だから、使わなかったんだろ?ほらよ。」
ケンイチは、財布をセイジに渡した。
ミカ「セイジさん、なかなかやるじゃん、見直しちゃった。」
ケンイチは、デリヘルパーティーも悪くないなあ。と、思った。
3人で話しをしていると、昆虫侍ヒラタ(頭がヒラタクワガタで体は人間)が、子分の昆虫浪人カナブン(頭がカナブンで体は人間)5人を引き連れて、因縁をつけてきた。
昆虫侍ヒラタ「おい、そこのゴリラ、今のは後ろから殴って卑怯じゃないのか?昆虫人をなめてんじゃねえぞ、痛い思いをしたくなかったら、謝れ。それから、出すものだしな、そしたら勘弁してやる!!」
ケンイチ「お前らなんか楽勝だぜ、ゴリラパンチ!!」
ケンイチは昆虫侍ヒラタを殴った。
昆虫侍ヒラタ「グワッ」
昆虫侍ヒラタは、いきなり殴られ、ふっ飛んで倒れた。
ミカ「ウインターカムヒアー!!」
ミカが魔法を唱えると、かまくらが現れて、かまくらの中から寒い突風が、昆虫浪人カナブン達に吹き荒れた。
「冬は俺達には越せない、冬は嫌いだ、冬はムリムリムリムリ!!」
昆虫浪人カナブン達は、そんなことを叫びながら、逃げ出した。
セイジ「凄いな、ミカちゃん。」
ケンイチ「ミカさんの魔法は、昆虫人には相性抜群だなあ。」
ミカ「フフフッ私、夜に予定があるんで、いったん温泉街に帰らないと行けないんだけど、みんなはどうする?」
セイジ「そうなんだ。」
残念だな、セイジ。ミカは、今日は予約が入ってるみたいだから呼べないぞ、どうする?セイジ、他のデリヘル嬢を呼ぶのか?それとも、今日はおとなしく寝るのか?
そんなことを思いながら、ケンイチは、
「じゃあ、俺達もいったん温泉街に帰ろう。」
と、答えた。
ミカ「じゃあ、いったん温泉街に帰るね、はい、みんな、もう少し近寄って。行くよ、温泉街にレッツラゴー!!」
ミカが魔法を唱えると、薄緑色の光が3人を包み、そして温泉街に着いた。




