表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
176/271

season 4 アンドロイドの恋?(魔王・キャバクラ・・・・サイド)

市役所の1階でたむろしていた、チームSのドラゴン人間達46名は、ゴリラのケンイチを見て少し驚いた。


ドラゴン人間達「だ、誰だお前は?赤いハチマキを巻いているところを見ると、俺達の仲間みたいだが・・・・。」


「普通、ヘルメットの上にハチマキを巻くか?ヘルメット脱げよ。しかも、街を攻めるのに、なんで作業着なんだよ!!」


「後ろの小綺麗なおばさんはなんだ?娼婦か?」


ワイン社長(娼婦って・・・・私はゴリラに買われたと思われてるの?)


召喚獣・ケンイチ「お前らのリーダーはいるか?チーフからの命令で、もう、家に帰れと言うことだ。」


ドラゴン人間達「リーダーとサブリーダーは、さっき何処かへ出かけたところだ。」


「確か、別荘を買いに行くとか言ってたなあ。」


「で、お前は誰なんだ?チーフに似ているが。ついでに、そっちの小綺麗なおばさんはなんだ?」


召喚獣・ケンイチ「俺は・・・・チーフの親戚だ。で、こちらは俺のいとこ・・・・なんだっけ?」


ワイン社長「あなたのいとこの嫁さんの姉さんよ!!だから、私は、あなた達のチーフと親戚よ!!」


ドラゴン人間達「おお!!さすがチーフだ!!人間の親戚がいるなんて!!」


「そうと分かったら、さっさと帰ろうぜ。今日からだろ。確か、相撲の夏場所は。」


「横綱・デビル富士の連覇がかかってるんだ!!見ないとな。」


「新大関・デビル乃花の初陣も楽しみだ!!」


「今後の予定は?」


召喚獣・ケンイチ「また後で連絡する。それまで、家で待機していてくれと言うことだ。」


ドラゴン人間達「分かった。」


ドラゴン人間達は、市役所から続々と出て行き始めた。





     一 隣のデビル建設 2階 会議室 一



デビル浪人・トミオカ「おい、なんか、ドラゴン人間達が市役所から出て行ってるぞ!!もう、家に帰るのか?」


デビル浪人・イシダ「もう、かなり薄暗いから、そうかもしれませんね。」


デビル浪人・トミオカ「ん?でかいゴリラと、人間の女が出て来たぞ!!ちょっと下へ行ってみよう。」


トミオカとイシダが、階段で1階に降りると、ケンイチとワイン社長が、デビル建設支所の玄関口にいるデビル浪人達に、なにやら話をしていた。


デビル浪人達「リーダー、チーフがもう、家に帰っていいと言っているそうてす。で、こちらの2人は、チーフの遠い親戚だそうてす。」


デビル浪人・トミオカ「そうか。それで、ドラゴン人間達が市役所から出て行ってたのか。」


そう言いながらも、トミオカはワイン社長に近づき、尻をさりげなく触った。


ワイン社長「きゃあ!!なにするの!!」


ワイン社長は、とっさにトミオカの右頬をビンタした。


デビル浪人・トミオカ「このアマ!!女を殴らせたら、天下一のこの俺を殴るとは。いい度胸してるぜ!!だが、なかなかいいケツしてるな。おばさん!!」


ワイン社長「キング・オブ・ワイルド!!この男の顔面を100発殴って!!」


召喚獣・ケンイチ「分かった。」


ケンイチは、トミオカの胸ぐらを掴んで持ち上げ、数を数えながら、少し軽めに殴り始めた。


召喚獣・ケンイチ「1・2・3・4・・・・」


デビル浪人・トミオカ「ホゲ!!ホゲ!!ホゲ!!ホゲ!!・・・・」


ケンイチがトミオカの顔面を20発ほど殴ると、トミオカは鼻が折れて、意識を失った。それでもケンイチは、トミオカの顔を起こして、殴り続けていた。たまに、ケンイチが殴ろうとすると、トミオカの頭が垂れた。デビル浪人達は、でかいケンイチにびびって、誰一人止めようとせず、黙って見ていた。


デビル浪人・イシダ「ちょ、ちょっとちょっと、もう勘弁して下さい!!リーダーが死んでしまいます!!」


召喚獣・ケンイチ「ダメだ!!まだ許可が下りていない!!」


ワイン社長「いいわ!!キング・オブ・ワイルド!!殴るのをやめなさい!!それから、あなた達、さっさと家に帰りなさい!!」


ケンイチは、トミオカを机の上に放り投げた。


召喚獣・ケンイチ「また後で連絡する。それまで各人、家で待機だ!!」


イシダはトミオカを肩に担ぎ、デビル浪人達もまた、デビル建設支所から出て行き始めた。




 一 セニョール キャバクラ・チョチョリーナ 1号店 一



アンドロイドのシンは、明菜ことルシファーを指命し、二人でカラオケを熱唱していた。


明菜「なんてったってスライム~私はスライム~♪」


シン「ユーアー、ア、スライム!!」


明菜「スライムは~やめられない~♪」


明菜「ちょっとシンさん、機械的な声やめてよ!!」


シン「何を言ってるんだ!!ここは、こういう声なんだよ!!」


明菜「確かにそうだけど、そこまでこだわらなくても。普通の声でいいよ。」


シン「すまん。俺は何事も生真面目すぎるんだ・・・・だから、うつ病になるんだろうな。」


明菜「はあ?なに言ってるの?うつ病の人は、キャバクラには来ないでしょ!!」


シン「それはそうと、魔王達は、天竺に月の輪熊の像を探しに行ったみたいだが。」


明菜「みたいね。もし手に入れて帰って来たとして、で、デビルタウンが月に行くことになったとしたら、私、あなたの家に住みつくから、そのときはよろしくね。」


シン「前にも言ったと思うが、月は地獄だぞ。それに俺は、住民税を払っていない。だから俺は、デビルタウンに住む資格がないんだ!!」


明菜「今までに、市役所連中が徴収に来たこととかあるの?」


シン「市役所連中はないが、デビル・H・Kが受信料を払えって、こないだ来た。」


明菜「あなた、デビルTVテレビ持ってないでしょ?」


シン「最近、持ってなくても、払わないといけなくなったらしい。民放は恐ろしい。」


明菜「あなた、ここのお金は払いなさいよ。じゃないと、二度と口聞かないから。」


シン「ああ、分かってる。お前に貰った30万があるから大丈夫だ。」


明菜「そのお金で、住民税と受信料も払いなさいよ。」


シン「俺はこの金で、子供を造ろうと思う。子供が完成したら、お前、母親になってくれないか?」


明菜「はあ?いやいやいやいや、今はアプリ・お水のいばら道でキャバ嬢・明菜だけど、本当の中身はルシファーだから!!私は男だからね!!」


シン「そうだった・・・・なあ、アンドロイドでも家庭を持っていいのかなあ?」


明菜「いいんじゃないの?あなたみたいな、働かないお父さんがいてもいいんじゃないの?」


シン「働かないお父さんは、人間にもいっぱいいるだろ?もう、お前、ルシファーやめて、明菜になれよ。そして、俺の妻になって、俺と幸せな家庭を作ろう。」


明菜「もうちょっと、キャバクラに通って私を指命してくれたら、考えてもいいかな。」


シン「分かった。俺、頑張る!!明日から頑張って、明菜に会うために働いてみるよ!!」


明菜ことルシファー(さすが、アプリ・お水のいばら道だ!!常連客を作るだけでなく、客の人生まで変えようとするとは!!)





       一 悪魔学園 屋上 一



ミナは、ヌエ人間のセオ率いるチームEより一足早く悪魔学園の屋上に着き、魔法・ワーム・ウイングをかけ直した。そして、背中のリュックを下ろして、中を見た。


魔王・ミナ「クナイがあと5本か・・・・。」


ミナは、リュックからクナイを5本取り出し、リュックを背負うと、再び空へ飛び立った。



    


        一 悪魔学園  道中 一



ヌエ人間とは、手足が虎で体がタヌキ、顔は猿の容姿をした二足歩行をする人間だ。そのため、体のバランスが悪く、長距離を歩くのが苦手で、全員バテバテになりながらも、なんとか悪魔学園を目指して歩き続けていた。チームE一行は、悪魔学園へと続く土道の上り坂まで来ていた。


セオ「やっと、悪魔学園が見え始めたな。」


ヌエ人間1「リーダー、ちょっと休憩しましょう。みんなバテバテで、このまま悪魔学園に着いても、戦闘で負けてしまいます。」


セオ「そうだな。とにかく虎の手と足が重い。タヌキの胴体で、虎の手足を支えるのには無理がある。ヌエ人間なんかに生まれるんじゃなかった。俺は、生まれ変わったら、次はカモシカになりたい。カモシカになって、大草原を駆け回りたい。」


ヌエ人間1「タヌキの胴体ですから、防御力もかなり低いですしね。チーフもチーフだ!!こんな長距離をヌエ人間の俺達に歩かすなんて!!適材適所ってもんがあるだろ!!まったく!!」


セオ「ん?それより、なんかこっちに向かって飛んで来てるぞ!!人間の女みたいだが。」


魔王・ミナ「先手必勝!!イナズマ・クナイ!!」


ヌエ人間達「グワアアアア!!」


ミナの投げた5本のクナイが、5人のヌエ人間達の胴体に刺さった。


ヌエ人間・セオ「クッ何者だ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ