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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 4 副隊長・シーラ まさかの裏切り!!(魔王 ・・・・サイド)

         一 天竺 一


シーラ達は、回転寿司を少しだけ食べて店を出た。


シーラ「天竺は、人間は全ての物がただって言ってたのに、いつの間にか金を取るようになったんだな。」


アスナ「寿司屋のアンドロイドが言ってましたね。三蔵法師がいなくなって、ユリっていうアンドロイドが天竺を仕切りだしてから、そうなったとか。」


シーラ「俺は、キャバクラ・ガンダーラにいる、そのユリって奴に会いに行ってみる。お前らは、ソープに行くなりデリヘルを呼ぶなり好きにしろ。」


アスナ「じゃあ、俺は、ヘルス・ウルフに行ってみます。」


シーラ「出でよ!!赤い鳥の羽根!!」


シーラの目の前に、長さ1・2メートル程の1本の赤い水鳥の羽根が現れ、シーラはその羽根の上に乗った。


シーラ「じゃあな。あとでソープで会おう!!」


そう言って、シーラはサーフボードに乗るような感じで、超高層寺の最上階のキャバクラ・ガンダーラの方へ飛び立った。


アスナ「ちょっと待って下さい!!副隊長、ソープって、どこのソープですか?」


魔王の騎士達「風俗旅行とか言いながら、ちゃんと情報を集めて、仕事をするつもりだ。さすが副隊長!!」


「あの赤い鳥の羽根は、1000万募金をすれば召喚できるようになるらしいからな。実は、根は真面目なんだよなあ、副隊長は。」


「あの人は、仕事師だ!!」


アスナ「副隊長に裏切られた!!俺は、本当に風俗旅行に来たのに!!仕事なんか、全くする気なしで来たのに!!」


サファリス「そんなことよりアスナ、俺はこれからソープに行こうと思うんだが、ブラジャーは外して、パンティは男用のトランクスに着替えた方がいいかな?」


アスナ「・・・・いや、ブラジャーを外して、男用のトランクスを履いたとしたら、お前はサファリスじゃなくなる。ただのおっさんだ!!お前はお前らしく、ブラジャーとパンティを装備して、ソープに行くべきだ!!」


サファリス「やっぱりそうか!!実は俺も、そうするべきだと思ってたんだ。ありがとう、アスナ。」


アスナ「よし。俺達は、仕事を忘れて風俗旅行だ!!いいか!!1人ノルマ3軒だ!!3軒以上ソープなりヘルスを梯子しろよ!!あと、デリヘルを呼ぶ奴は、時計台には呼ぶなよ!!ちゃんとラブホなりビジネスホテルを借りること。これらの約束を破った者は、裏切り者として、俺が超痛い往復ビンタをするからな!!分かったか!!」


魔王の騎士達「・・・・ああ・・・・分かった。」


「こいつは・・・・風俗隊長だな。」


「いや、仕事が嫌いなノラ男爵だ。」


「情けない・・・・コイツは、魔王の騎士の最底辺だな。」




   一 デビルタウン デビル建設支所 一



汚い薄汚れた黒い着物に、黒のアシックスのジャージのズボンを履いた、デビル浪人・トミオカ率いるチームK48名は、デビル建設支所の受付にいた。


受付・サキュパス・女「あの・・・・どういっ・・・・グフッ」


デビル浪人・トミオカは、いきなり受付のサキュパスの顔面を殴った。


デビル浪人・イシダ「さすがトミオカさん、女を殴らせたら天下一だ。」


デビル浪人・トミオカ「女を黙らせるなら、殴るのが一番だ。どこかの国では、裁判で女のDVは認められず、男は殴られ損だとか。俺から言わせれば、女の1人や2人殴れないようじゃあ、そいつは男じゃねえ!!女も殴れないような男は、大成しない。」


デビル浪人・イシダ「さすがトミオカさん。その歪んだ気持ち、まさにレジスタンスですね。」


デビル浪人・トミオカ「イシダ、お前も俺みたいになりたかったら、あそこの隅で怯えている人間の女の事務員を、木刀でしばけ。頭からザクッと。」


デビル浪人・イシダは、自分の持っている木刀で叩こうと、人間の事務員の女の側まで行ったが、躊躇していた。


事務員・人間の女「きゃああああ・・・・ガフ。」


見かねたトミオカが、いつの間にか自分の持っている木刀で人間の女の頭を5発叩き、女は頭から血を流して倒れた。


デビル浪人・トミオカ「何をためらってるんだ!!こうやってやるんだ!!覚えとけ!!」


デビル浪人・イシダ「はい。すいませんでした!!」


デビル浪人・トミオカ「お前ら!!木刀で叩いて叩いて叩きまくれ!!抵抗する者も無抵抗な者も、かまわず叩いて叩いて叩き殺せ!!俺に血の海を見せやがれ!!」




          一 噴水広場 一




火の魔術師隊20名程が、噴水広場の周りに巨大なファイアーウォールを張って、少しずつマムシを焼き殺していた。魔王・ミナは、上空から街全体の様子を見ていた。


魔王・ミナ「とりあえず、噴水広場はこれでいいとして・・・・ファージ達は、ラブホ通り辺りで戦ってるみたいね。なんか、魔王病院の方へ歩いて行っている人が多いんだけど。マムシに咬まれた人や魔物達ね、たぶん。あっ悪魔学園の方に、魔物軍団みたいなのが向かってる!!」


魔王・ミナは、急いで悪魔学園の方へ飛んで行った。




    一 デビルタウン デビルモール 一



ワイン社長「蛇の雨も止んだことだし、私達も、そろそろ移動しましょう。」


召喚獣・ケンイチ「しかし、まだマムシ達が地面を這いずり回ってるんじゃないのか。」


ワイン社長「じゃあ、ここで、マムシに咬まれても大丈夫そうな靴を買って、履いて行きましょう。私はあの黒のロングブーツを。で、あなたは・・・・足が大きいわねえ。あなたに合うブーツはないわねえ。あっあれなら履けるんじゃない?」


ワイン社長は、店の奥の柱の側に飾ってある、稲藁で作られた長靴を見つけた。そして、ケンイチに履かせた。


ワイン社長「いいじゃない。似合ってるわよ。都会のゴリラって感じね。これで、2人とも、マムシに咬まれても大丈夫。」


召喚獣・ケンイチ「いや・・・・藁なんですけど。」


ワイン社長は、レジの近くに30万円程置いた。


ワイン社長「じゃあ、魔法使いタクシーを捜しに行きましょう。ここからだと、どこが1番、タクシーを拾いやすいのかしら。」


召喚獣・ケンイチ「デビル市役所だ。少し街から離れた所だが、そこが1番、魔法使いタクシーがたむろしている。でも、今はいないかもしれないな。これだけのマムシが降った後だから。」


ワイン社長「とりあえず行ってみましょう。たぶん、蛇の雨が降った所は、街の中心だけと思うの。」


召喚獣・ケンイチ「分かった。俺の側を離れるなよ。さっきの蛇みたいな魔物も、うろうろしているみたいだからな。」


ケンイチとワイン社長は、デビル・モールから東側に向いて歩き始めると、さっそく顔が豚で、体が人間の豚男5人組に出くわした。


豚男1「ん?お前は赤いハチマキをしてないな。それになんだ?その小綺麗なおばさんは?」


召喚獣・ケンイチ「・・・・赤いハチマキ・・・・さっき落としてしまってな。この人は・・・・俺の親戚だ。」


豚男2「お前、ゴリラなのに人間の親戚がいるのか!!」


召喚獣・ケンイチ「俺のいとこの嫁さんの姉さんだ。」


豚男3「お前、なかなかインターナショナルな家系だな。スゲエ!!」


豚男4「そうか、そうだよな。今はグローバルな時代だから、人間の親戚ぐらいいるのが普通だよな。魔物の親戚しかいない俺達は、時代遅れだ!!」


豚男5「これ、チーフから少し余った赤いハチマキを貰ったんだ。頭に巻いとけ!!そっちの綺麗なおばさんも。」


豚男3「そういえば、お前、チーフに似てるな。」


豚男2「それはお前、ゴリラだからだよ。猫や犬と一緒で、俺達から見れば、ゴリラもみんな一緒に見えるんだよ。」


召喚獣・ケンイチ(お前らも似たようなもんじゃないか・・・・ゴリラといえば、たぶんアイツだな・・・・アイツは確か、ミナのガマに呑み込まれたはずだが、生きてたのか。)


豚男達「じゃあな。俺達は悪魔学園に行く途中だ。市役所とデビル建設は、制圧したみたいだから、後は悪魔学園だけだ。チーフ達は、ラブホ通りで、魔王の騎士達と戦っている。お前は、チーフ達の所に助けに行ってやってくれ。」


召喚獣・ケンイチ「分かった。」


ワイン社長は小声で尋ねた。


ワイン社長「あなた、アイツらの仲間だったの?」


召喚獣・ケンイチ「まさか。俺は召喚主の味方だ。」


それから、ケンイチとワイン社長は15分ほど歩いて、デビル市役所に着いた。デビル市役所と隣のデビル建設の窓ガラスは、ほとんどが割れて、それぞれの玄関の入口には、リンチをされた何人かの人間が、全裸で血まみれになって、投げ捨てられていた。


ワイン社長「ひどい・・・・。」


ケンイチは、市役所の中へと入って行った。


ワイン社長「ちょっと、私を置いてかないで!!」


ワイン社長は、慌ててケンイチの後を追いかけた。

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