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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 4 魔王・ミナ 出陣!!(魔王・勇者・・・・サイド)

時計台を着陸させ、シーラ、サファリス、アスナと魔王の騎士達15名は、砂漠のキャバクラ都市・天竺へ入った。


アスナ「おお!!あっちにはソープの寺が、こっちにはヘルスの神社がありますよ!!仏の像がどれも、巨乳すぎませんか?」


ソープ寺やヘルス神社の店の入口には、高さ1.5メートル程のパンチパーマのような大仏ヘアーに全裸で、巨乳をむき出しにして座禅をくんだ仏の像や、まんぐり返し、逆立ちをして開脚をしたりした、様々なポーズをした仏の像が必ず置いてあった。


シーラ「いいねえ。仕事をすると見せかけて、風俗旅行に来ている罰当たりな俺達にはぴったりだな。」


アスナ「副隊長、まずは腹ごしらえをしましょう。あの回転寿司なんかどうでしょう。」


シーラ「そうだな。それにしても、人間が多くないか?よくみんな、あの金の砂漠を越えて来れたもんだな。」


アスナ「人間の欲望が、金の砂漠を凌駕するんじゃないですか?エロい店のいい女を抱きたいという欲望が!!」


シーラ「なるほど・・・・これが、火事場のエロヂカラというやつか。」


アスナ「そうです。そんなことより、さっさと寿司を食って、エロい店に冒険に出かけましょう。」


シーラ達は、回転寿司の店・ゴリンジュウへと入って行った。





          一デビルタウン一



ワイン社長の目の前に、黄色のヘルメットに黄土色の作業着を着た、でかい男の後ろ姿が現れた。


労働者・ケンイチ「うおっなんだ!!このでかい蛇は!!」


スーパーアナコンダ「なっなんだ!!この作業着を着たゴリラは!!」


ケンイチとスーパーアナコンダは、一瞬、見つめ合って止まったが、ケンイチが一足早く動いた。


労働者・ケンイチ「ゴリラ・アッパー!!」


スーパーアナコンダ「ブッ!!」


ケンイチの右アッパーが、スーパーアナコンダの大口を開けた下顎にめり込み、スーパーアナコンダはそのまま倒れた。


スーパーアナコンダ「痛ってえ!!クソッ人間を8人も丸呑みしたから、腹一杯で動きにくい。消化してから出直しだ!!覚えてろよ!!このクソゴリラ!!」


スーパーアナコンダは、自分がぶち破った店の壁から外へ出て行った。


ケンイチは後ろを振り返り、ワイン社長を見た。


労働者・ケンイチ「俺を呼んだのはアンタか?」


ワイン社長(ゴリラ・・・・人間かと思ったわ。)


ワイン社長「ええ、そうよ。あなたがキング・オブ・ワイルドね。」


労働者・ケンイチ「そうだ。」


ワイン社長「では、キング・オブ・ワイルド、私のボディーガードをお願いします。と言っても、外は蛇の雨が降ってるから出られないし、どうしようかしら・・・・。」


ケンイチは、窓越しにマムシの雨を見た。地面には、何百万匹というマムシが重なりあって、うごめいていた。


労働者・ケンイチ「それにしても、よく降るなあ。」


ワイン社長(まるで、梅雨を楽しむ乙女みたいな眼差しね。梅雨来たる ゴリラと私と 蛇の雨・・・・私って、この状況で、何バカな俳句を考えてるの。娘が大蛇に呑み込まれたっていうのに・・・・ああ、ジェシカ、ごめんなさい。私がデビルタウンになんか連れて来たばっかりに・・・・。)


労働者・ケンイチ「とりあえず、蛇の雨が止むのをここで待とう。」


ワイン社長「止むとといいんたけど。」


ワイン社長(降りしきる蛇の雨の中、ゴリラと雨宿りか・・・・となりのゴリラ・・・・。)




        一  デビル市役所  一



ドラゴン人間・ナカジマ率いるチームS48名の魔物達は、デビル市役所に殴り込み、職員達を次々と拘束した。市役所三獣士のセブルス達も、魔法があまり効かないドラゴン人間・ナカジマの腕力に屈して、両手、両足を縛り上げられ、ミノムシ状態になって寝転がされていた。市長は出かけていたため、がら空きの市長室の椅子にナカジマが座り、客用のソファに、サブリーダーの、同じくドラゴン人間・キジマが座った。チームSの他の魔物達は、職員達の机や椅子の上に座って、話をしていた。


ナカジマ「なあ、キジマ。これで俺がデビルタウンの市長になったわけだが、市長って、何をするんだ?」


キジマ「市長と言えば、税金で家族と食事をしたり、家族を連れて、別荘で会議をしたり、とにかく、税金を使って遊ぶのが仕事じゃないんですか?」


ナカジマ「そうなのか!!税金を使って遊ぶのが仕事なのか!!」


キジマ「そうです、自腹はいけません。あくまでも、税金を使うのか基本です。」


ナカジマ「となると、まずは別荘を買わないとな。」


キジマ「リーダー、別荘だけじゃいけません。デビルタウンの市長と言えば、デビルタウンのトップなんですから、いい馬車に乗らないと。」


ナカジマ「なに!!馬車も買わないといけないのか!!」


キジマ「そうです。馬車も税金で買わないといけません。あくまでも、税金で買うようにして下さい。」


ナカジマ「よし、出かけるぞ。いい馬車を買って、それから、その馬車に乗って、別荘を買いに行く。」


キジマ「いいですね。じゃあ、別荘は、自然があふれる妖精の森辺りがどうでしょう?」


ナカジマ「そうだな。」


ナカジマとキジマは、3階の市長室を出て、階段で職員達を拘束している1階の受付兼事務室に降りた。ナカジマは、縛られている若い綺麗な人間の女を見た。


ナカジマ「そう言えば、俺には家族がなかったなあ。よし、あの人間の女を嫁にしよう。デビルタウンのトップなんだから、嫁も綺麗じゃないとな。」


キジマ「リーダー、だいぶ市長というものが分かってきましたね。」


ナカジマは、縛られている綺麗な女を持ち上げた。


女「イヤッ何するんですか!!やめて!!」


ナカジマ「俺は、今日からデビルタウンの市長になったんだ。だから、お前は今日から俺の嫁だ。」


女「なに訳が分からないことを言ってるんですか!!あなたみたいな爬虫類は嫌いです!!おろして下さい!!」


ナカジマ「そんなこと言うなよ。俺は市長だぞ、大事にするからさ。ちなみに俺は、爬虫類じゃないぞ。」


女「イヤッ下ろして!!誰か助けて!!」


ナカジマ「うるさい!!」


ナカジマは、女の両足を両手で持って壁に何回か頭を叩きつけ、女は気絶した。そして、女の髪を持って引きずり、市役所の正面入口に向かいながら、魔物達に言った。


ナカジマ「ちょっと今から、いい馬車と別荘を買いに行って来る。お前ら、悪いが、そこの職員達を見張っててくれ。キジマ、一緒に来てくれ。」


キジマ「分かりました。」


ナカジマとキジマは、市役所から出て行った。




        一 悪魔学園 図書館 一



魔王・ミナは、図書館の本棚の側に立ち、調べものをしていた。


魔王・ミナ「希望のライフル・・・・異世界や異次元の物を、元の世界に戻す、あるいは、何処かへ葬り去るとされるライフル。ある日、突然何かが希望のライフルになるとされており、見つけるのはまず不可能。偶然による発見でしか見つけられていない。なお、希望のライフル使用後はいったん消滅するが、完全に消滅するわけでない・・・・か。う~ん、見つけるのは無理そうね。」


魔王の騎士隊長・ファージが、走って来たのか、息を荒げながらミナの側に来た。


ファージ「魔王様!!大変です!!噴水広場辺りに、大量のマムシの雨が降っています。何者かが、空からばらまいているようで。あと、ゴリラの元魔王が、街を荒らしています!!」


魔王・ミナ「なんでマムシなの?爆弾とかを落として、街を攻撃するなら分かるけど。なんて遠回りな攻撃をするんだろう。でも、嫌だわ。もしかして、街中、マムシが這いずり回ってるの?」


ファージ「はい。広場はマムシで溢れかえってます。多くの魔物や人間達がマムシに咬まれ、みんな、魔王病院に殺到しています。」


ミナが図書館の窓から空を見ると、遠くの方で、魔法の絨毯に乗った1人の男が、マムシをばらまいているのが見えた。


魔王・ミナ「あいつね。とりあえず、まず私が、あの男を打ち落とすわ。それから、火の魔法使い部隊に出動してもらって、そのマムシの大群を焼き払ってもらいましょう。」


ファージ「分かりました。魔王様、1人で大丈夫ですか?」


魔王・ミナ「任しといて!!いざとなったら私には、キング・オブ・ワイルドがいるんだから!!マムシ対策で、魔王の騎士達に、ゴム手袋とゴム長靴を装備させ、魔物達の討伐にあたって。マムシの駆除は、デビルセキュリティに頼みましょう。」


ファージ「分かりました!!」


ファージは図書館を出て、外に待たせていた魔法使いタクシーで、デビルタウンの街中にある、魔王の騎士駐在所に向かった。


魔王・ミナ「闇の社会に潜みます!!シノビ・モード!!ワーム・ウイング!!」


ミナは、黒のテーラードスーツにグレーのアンダーシャツ、黒のロングパンツに衣装チェンジし、背中に羽根アリの羽根を生やして、図書館の窓から空へと飛び立った。


魔王・ミナ「行くわよ!!絶対、負けないんだから!!」

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