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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 4 タケト!!進撃!!と風俗旅行(魔王・勇者 ・・・・サイド)

ジム「チーフ、マムシ男爵が来られました。」


頭がマムシで体が人間、黒のシルクハットに黒のスーツを着た、身長が160センチ程で少し小太りの男、マムシ男爵が洞窟の中に入って来た。


マムシ男爵「すいません、遅くなりました。」


チーフ・タケト「よし、全員これで揃ったようだな。では、いざ行くぞ!!デビルタウンへ!!」


夕方4時頃、魔物達は1000体ほど集まり、タケトを先頭にデビルタウンへと歩いて向かった。


マムシ男爵「チーフ、私に考えがあります。」


チーフ・タケト「いいだろう。お前の好きなようにやってみろ。」




  



ワイン社長と娘・ジェシカは、噴水広場から少し街中に入った百貨店、デビル・モールで買い物をしていた。


ワイン社長「夕方になったから、そろそろ帰りましょう。デビルタウンは、以外と治安がいいわね。キング・オブ・ワイルドの出番はなさそうね。」


ジェシカ「ハハハッお母さん、本当に召喚獣の契約をしたの?そんなの必要ないわよ。うちには、超エリートのスーパーボディーガード・イサムがいるんだから。」


イサム「ジェシカさん、超エリートだなんて褒めすぎです。」


イサムは照れながら、サングラスをかけ直した。イサムは身長190センチ程のイケメンで、武道と射撃が得意だ。特に空手が得意で、世界大会では7連覇した実績をもっている。


ワイン社長一行が店を出ようとしたとき、街道から人々の悲鳴が聞こえた。


「キャアアアア!!空から蛇が!!」


空を見上げると、縦横2メートル程で、正方形の空を飛ぶ魔法の絨毯に乗ったマムシ男爵が、魔法の壺を右脇に抱え、何百万匹というマムシをばらまいていた。噴水広場や街道は、這いずり回るマムシだらけになり、多くの人間や魔物達が咬まれた。


マムシ男爵「へびへび降れ降れもっと降れ~私のいい蛇連れて来い~。」


タケト率いる魔物軍団達は、林を抜けてラブホ通り辺りで待機し、マムシ男爵が、空からマムシをばらまく様子を見ていた。


ジム「チーフ、マムシをばらまくのはいいんですが、これじゃあ危なくて、俺達も街の中心に入れないのでは?」


チーフ・タケト「確かにあのバカ、いつまでマムシをばらまくつもりだ?まあいい、俺達はまず、街の中心から少しそれたデビル市役所とデビル建設、それから悪魔学園を占拠する。さっきチーム分けをしたとおり、ドラゴン人間のナカジマ率いるチームS48人はデビル市役所を、デビル浪人のトミオカ率いるチームK48人はデビル建設、ヌエ人間のセオ率いるチームE48人は悪魔学園を。残った者達は、図書館や女子の服屋、女子が集まりそうな可愛いカフェを片っ端からぶち壊せ!!俺達魔物には不要な物だ!!」


魔物軍団「おお!!俺達、魔物フリーターの恐ろしさを見せてやる!!」


「俺はATMをぶち壊しまくって、3億集めるぜ!!もう働くのはごめんだ!!」


「バカ!!お前、ATMには、そんなに金は入ってないだろ。行員脅して、金庫の金を奪う方がてっとり早いぜ!!」


チーフ・タケト「ソープやヘルス等の風俗店は壊すなよ、それからデリヘルで使われそうなラブホもな。俺が魔王になった暁には、街のいい収入源になるからな。」


魔物軍団「分かりました。」


「チーフ、了解です。」


ジム「チーフ、あとヤスユキの加治屋も壊さないようにお願いします。」


チーフ・タケト「おお、そうだった。あと街の中心の噴水広場近くに、サイクロプスが経営している加治屋があるんだが、そこも壊さないように頼む。俺の友達だ!!」


魔物軍団「分かりました、了解です!!」






ワイン社長達は、外に出るのをやめて、店の中でしばらく待機していると、突然、物凄い勢いで、巨大な20メートル程あるスーパーアナコンダが店の壁をぶち破って入って来た。そして、いきなりスーパーボディーガードのイサムと娘のジェシカを丸呑みした。一瞬の出来事で、ワイン社長は言葉を失い放心状態となった。


スーパーアナコンダ「若い人間の丸呑みは、喉越しがたまらんなあ。」


ボディーガード1「社長、早く逃げて!!」


ボディーガード達4人は、ピストルを出して撃ちまくったが、スーパーアナコンダの鱗には効かず、弾は、まるで小石のつぶてのように跳ね返って落ちた。


スーパーアナコンダは、ボディーガード達4人を次々と呑み込み、店の女の店員2人に迫っていた。」


ワイン社長「うぅ・・・・外は蛇の雨だし・・・・こんな大蛇に、キング・オブ・ワイルドは勝てるの?・・・・。」


スーパーアナコンダは、女の店員2人を呑み込んで、最後の生き残り、ワイン社長の方を見た。


スーパーアナコンダ「あとは・・・・ババアだけか・・・・。」


ワイン社長「ヒィ!!呑み込まれる!!出でよ!!キング・オブ・ワイルド!!」





            一地獄一



サキヤマ「ケンイチ、行くぞ。」


サキヤマは、シリウスとセナに向かって大声で叫んだ。


サキヤマ「おい、ちょっとトイレに行って来るからな!!」


地獄の赤い空に浮かぶ、マジックで書かれたような巨大な時計は、ちょうど11時半だった。


労働者・ケンイチ「サキヤマさん、まさか食堂に行くつもりですか?」


サキヤマ「あたぼうよ。ケンイチ、お前は少し真面目すぎるんだ!!もっと楽にいこうぜ。だいたい、仕事なんてもんは暇潰しだ!!どっかの金持ちが考えた、労働して金を得るというくだらんシステムに他ならない。オラッ行くぞ!!」


ケンイチは、サキヤマに背中を押され、しぶしぶパドルシップに乗った。


サキヤマ「いいか、ケンイチ。俺達は、いかにも仕事をしてますって感じの顔をして、堂々としてろよ。」


ケンイチとサキヤマは、何人かの労働者達とすれ違い、グイグイとパドルシップを濃いで、地獄食堂へと向かった。労働者達の声が聞こえて来た。


労働者達「おい、見ろよ。またサキヤマが、一足早く地獄食堂に行ってるぜ。」


「おっ今日は、あのゴリラも一緒じゃないか。あのゴリラ、目当てはカレーうどんか?」


現場監督の与作が、サキヤマに声をかけた。


与作「サキヤマさん、いつも早いな。あんたは、昼飯時になると元気になるなあ。おっケンイチ、珍しいな。お前も一緒か?」


ケンイチ「サキヤマさん、思いっきりバレてますね。」


サキヤマ「ケンイチ・・・・それは気のせいだ。」




ケンイチとサキヤマは、パドルシップから降りて食堂に入ると、まだ誰も来ておらず、2人はカレーうどんの大盛を厨房のおばちゃんに注文した。青い大きな丼に、大盛のうどんと、たっぷりとカレーがかけられた、カレーうどんを渡された。


労働者・ケンイチ「おお!!これが噂のカレーうどんか。凄いボリュームだ。」


ケンイチとサキヤマは、セルフの水をコップに入れてテーブル席に座り、カレーうどんを食べ始めた。


ケンイチ「なっ・・・・このタイミングかよ!!」


サキヤマ「ん?どうした?あっお前、体がぼやけてるぞ。もしかして召喚されてるのか?」


ケンイチ「・・・・みたいです。さっさとカレーうどんを食べてしまわないと。」


ケンイチは、慌ててカレーうどんを呑み込み始めた。


労働者・ケンイチ「ゴホッゴホッダメだ!!カレーライスのようにはいかない!!うどんは噛みきらないといけないから、全部食べきるのは無理だ!!カラッ辛い!!水!!水!!」


サキヤマ「おい、大丈夫か!!俺の分も水を飲め!!」


ケンイチは、自分とサキヤマの水を飲み干すと、そのまま消えた。


サキヤマ「あいつ、まだ半分以上、カレーうどんが残ってるじゃないか。しょうがない、俺が食べよう。」





            一天竺一





魔王の騎士副隊長・シーラ「見えてきたな、天竺。歩くのめんどくさいから、街の入口近くまで、時計台をギリギリつけろ、サファリス。」


サファリス「了解です。着いたら早速、ソープでも行きますか?天竺のアンドロイド達の肌触りは、人間そのもので、しかも凄いテクらしいてす。おまけに疲れないから、手抜きをいっさいしないみたいで、最高らしいですよ。」


アスナ「副隊長、魔王様も隊長もいないことですし、初日ぐらい羽目を外して、景気づけにパッと行きましょう!!」


シーラ「アスナよ、お前は俺達が、何のために天竺に来たと思ってるんだ?そんなことお前に言われなくても分かっている!!俺にとって、月の輪熊の像なんて二の次だ!!俺達は、天竺に風俗旅行に来たんだ!!」

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