表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
164/271

season 4 絶体絶命!!魔王・ミナ(魔王・キャバクラ ・・・・サイド)

ファージ「お前ら!!いつまで跳んでるんだ!!さっさと剣を抜いて、魔王の騎士らしく闘え!!じゃないと、俺がお前らを叩っ斬るぞ!!」


ファージの一喝で、部下達は跳ぶのをやめて剣を抜き、構えた。


骸骨男1は腕や足に傷を負い、その場にすわりこんでいるチンピラ達を見ながら呟いた。


骸骨男1「ったく、人間て奴はすぐ恐怖におののきやがる。命を重んじすぎるんだよ。命ってもんは、線香花火のように儚く消えるもんだ。そう割り切って闘うんだよ!!行くぞ!!」


骸骨男達4人が、金属バットを振り回しながら、ファージと5人の部下達に襲いかかって来た。


ファージ「素人丸出しだな。こんな奴等に魔王の騎士が負けるわけがない!!エアーケー!!」


ファージは、振り回してくる金属バットをヒラリとかわし、2体の骸骨男の頭蓋骨を剣で叩き倒した。しかし、2人の部下達が足を金属バットで叩かれ、倒れて悶えていた。


部下1と2「アイタタタッ足が!!すいません隊長!!足をやられました!!」


ファージ「なんだと!!なにやってるんだ、お前ら!!こんな闘いのトーシローにやられてんじゃねえよ!!」


残りの2体の骸骨男達が、ファージめがけて金属バットを振り回して来た。これもファージは、ヒラリとかわして先程と同じく、骸骨男達の頭蓋骨を剣で叩き倒した。しかし、部下2人が白鷺人間とヤカン女の突然の飛び蹴りを喰らい、吹っ飛んで倒れた。


部下3と4「うぅ・・・・すいません隊長、油断してました。」


明菜「ククククッ公務員のお兄さん、苦戦してるなあ。そんなんじゃあ、俺の足元にも及ばないぜ。」


明菜は、カツアゲ・ロードの小高い古いビルの上から、ファージ達を見下ろしていた。


ファージ「ク・・・・ルシファー、そんなとこで見てないで降りてこい!!俺とタイマンだ!!」


チンピラ達「え?アネキって、ルシファー?」


白鷺人間の男「そうなのか?どうりで、キャバ嬢にしては強すぎると思ったんだ。」


ヤカン女「いいじゃない。可愛いお人形さんのルシファー様、私、好きよ。」


明菜「いいだろう。望み通り、俺の手で殺してやる!!」


小高いビルから、明菜ことルシファーが、白鷺人間とヤカン女の間に飛び降りて来た。そして、明菜は、白鷺人間とヤカン女を見合わせて、コクッと頷いた。


ファージは部下5・若い男アスナに言った。


ファージ「タイマンって言ったのに、コイツら、一斉にかかって来るつもりだ。お前はとりあえず逃げろ!!」


「イナズマ・クナイ!!」


ファージの後ろから声がした。


ヤカン女「ギャアアアア!!痺れる!!」


電気を纏ったクナイが、ヤカン女の頭に当たり、ヤカン女は倒れた。ファージが後ろを振り向くと、そこには魔王・ミナがいた。


ファージ「ま、魔王様!!なぜここに!!今日は合コンだったのでは!!」


魔王・ミナ「もちろん、合コンには行って来たわよ。実はシーラから、あなたが今日やろうとしていることを聞かされちゃってね。で、そこにいるアスナに、魔王レーダーを付けさせてたの。位置が分からないと、助けられないからね。と言って、私が来たところで、そこの可愛いお姉さんには勝てそうにないわね。」


明菜「デビルタウンの魔王が、自らここにやって来るとは。今日はラッキーな日だ。まずは、魔王を倒して、俺がデビルタウンの魔王になるとするか。」


明菜は、物凄い速さで魔王・ミナに迫り、ボディに突きを放った。魔王・ミナはかろうじてガードをして除けぞいた。


魔王・ミナ「アスナ!!誰でもいいから応援を呼んで来て!!」


アスナは、時計台の方へ向かって走り出した。


白鷺人間・男「そうはさせない!!」


白鷺人間は、アスナに蹴り技で襲いかかった。アスナは、なんとかかわしながら、時計台を目指して走ろうとするが、白鷺人間が行く手を阻み、先へ進めない。魔王・ミナは、ルシファーの少林寺拳法の蹴りや突きをガードするので精一杯。しかし、ルシファーのミドルキックが魔王・ミナの腹部に決まり、その場にうずくまった。ファージは、アスナを助けに行こうとしたが、うずくまっている魔王・ミナを見て、助けに向かった。


明菜「アトミックレーザー!!」


ファージ「なっ魔のオーラ全快!!グワッ」


ファージは、魔のオーラを全快で張り、なんとかアトミックレーザーを受け止めたが、吹っ飛んで倒れた。あまりの衝撃で体がいうことを効かず、起き上がろうにも起き上がれなかった。


明菜「終わったな。パーフェクトな勝ち方だ!!お前らの応援が来たところで、俺には勝てん。アイアムア・パーフェクトホステス!!死体の山が増えるだけだ。魔王・ミナ、お前はよくやった。安らかに眠れ。」


ファージ「うぅ・・・・ま、魔王様・・・・もう・・・・し・・・・わけ・・・・あ・・・・り・・・・ま・・・・せ・・・・ん。」


アスナ「くうう、しつこいな。なんか、時計台から遠ざかっているような・・・・。」


白鷺人間・男「お前、俺の蹴りを全てかわすとは・・・・意外とやるなあ、可愛い坊っちゃんみたいな顔して。」


魔王・ミナ「ま・・・・まだよ・・・・あなたは人形だから、ガマは通じない・・・・彼を呼ぶしかないわね・・・・。」


魔王・ミナは、腹部を抑えながら、なんとか立ち上がった。


明菜「彼を呼ぶ?この期に及んで、召喚獣でも呼ぶのか?呼んだところで、俺に楯突く召喚獣はいない。」


魔王・ミナ「それは・・・・どうかしら・・・・今、売り出し中の・・・・ルーキーの・・・・召喚獣よ・・・・出でよ!!キング・オブ・ワイルド!!」






地獄でケンイチは、昼休み中だった。シリウス、セナ、ゲンゴロウと地獄食堂に行き、カツカレーを食べていると、突然、体がぼやけ始めた。


労働者・ケンイチ「お、おお?」


シリウス「おお!!魔王様、召喚獣として初仕事ですね。」


セナ「魔王様、初仕事、頑張って下さい。」


労働者・ケンイチ「消える前に、カツカレーを食べてしまわないと。」


労働者・ケンイチは、カツカレーを無理やり口の中に掻き込んだ。


労働者・ケンイチ「からっ!!辛い!!み、水!!水!!」


労働者・ケンイチは、コップ一杯の水を飲み干すと同時に、その場から消えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ