season 4 カツアゲ・ロード(魔王・キャバクラサイド)
ファージ、カオル、明菜の会話が弾んでいるところに、1人の黒服がやって来た。
黒服「すいません。明菜さん、3番テーブルお願いします。」
明菜「はい。すいません、ちょっと失礼します。」
明菜はそう言うと、席を立ち、3番テーブルの方へ歩いて行った。3番テーブルの方を見ると、デビルセキュリティの石男・山田が座っていた。
ファージ「あいつは、確か・・・・」
明菜(チッまたアイツか。ダッチワイフマニアの石男が!!キモいんだよ!!せっかく、公務員のカネヅルを作ろうと思ったのに。)
カオル「ん?知り合い?」
ファージ「いや、なんでもない。」
カオル「あの人も、明菜さんの常連のお客さんよ。最近、よく来るの。」
ファージ「ふ~~ん。」
それからファージは、残りの時間をカオルと話をして過ごした。
カオル「ごめんなさい。明菜さん目当てに来てくれたのに、私とばかり話すことになって。」
ファージ「いや、いいですよ。楽しかったです。」
ファージは、笑顔で応えて金を払い、キャバクラ・チョチョリーナを出た。そして、店の近くの脇道に入り、そこで待機していた1人の部下に言った。
ファージ「間違いない、あのダッチワイフはルシファーだ。あいつが店から出て来たら、しばらく後をつけて、人気のないところで殺るぞ!!」
部下1「はい。」
部下1は、店の周りに待機している他の部下達に伝言をしに行った。ファージは、5人の部下達を店の近くに待機させていた。薄暗い細い脇道で、しばらく隠れて待機していると、魔王・ミナと何人かの男女が、大通りを歩いて行くのが見えた。
ファージ「あれは魔王様!!そうか、確か今日は、合コンがあるとか言ってたなあ。そういう年頃だよな、あの人は。時間からすると、2次会でショットバーかカラオケってところか。」
そんなことを考えながら、ダッチワイフのルシファーが出て来るのを待ったが、なかなか出て来ない。しばらくして、石男の山田が店から出て来た。腕時計を見ると、0時を回ったところだった。石男の山田は、ファッションヘルスばかりある通りの方へと歩いて行った。
ファージ「アイツの2軒目は、ファッションヘルスなのか?アイツ、金持ってるなあ。デビルセキュリティは給料いいのか?」
部下1が、ファージのところにやって来た。
部下1「隊長!!デビルセキュリティの山田が、ピンサロ・手こきのマリオネットに入って行きました!!」
ファージ「そんな報告、どうでもええわ!!さっさと持ち場に戻れ!!」
部下1は、ファージに一喝されて、持ち場へと戻った。
ファージ(手こきのマリオネット・・・・いったい、どんな店なんだ・・・・。)
そんなことを思いながら待機していると、ついに店からダッチワイフのルシファーが出て来た。時刻は1時過ぎ。ルシファーは、カオルと一緒に大通りを歩いていた。ファージは、2人の後をつけた。部下達5人も、ファージの後に続いた。しばらくルシファーとカオルは歩き、大通りと交差する道で、2人は立ち止まった。
カオル「じゃあ、また明日。ユキさんには、私からちゃんと強く言っとくから。あなたは枕営業なんかしてないって。だから、店を辞めないでね。」
ルシファー「すいません、はい。」
カオルは道を右に曲がり、ルシファーは道を左に曲がって、2人は別れた。ルシファーの歩く道は、大きな道で明るく、レストランや飲食店が何軒もある綺麗な道だった。それからルシファーは、その通りから脇道に入り、入り組んだ小路を突き進み、薄暗い少しだけ広い道に出た。
ファージ「この道は、カツアゲ・ロードじゃないか。なぜルシファーは、こんな危険な道を通るんだ!!」
ファージ達がカツアゲ・ロードに足を踏み入れた瞬間、リーゼントやパンチパーマをかけ、短ランを着て金属バットを持った骸骨男達4人、白鷺の顔に体が人間の魔物、チンピラの人間達4人、チャイナ服を着た顔がヤカンで体が人間の魔物、合計10人が現れた。
ルシファー「俺の後をつけて来たストーカーって奴かな?お前ら、やっちまいな!!俺は金は要らない、お前らで好きに分けろ。」
魔物・チンピラの人間達「分かりました。アネキ、いつもお世話になります!!」
そう言うと、魔物達は、ファージ達5人の魔王の騎士達にカツアゲをして来た。
骸骨男1「おい、お前ら、痛い目にあいたくなかったら、大人しく財布を出せ!!」
ファージ「おいおい、30過ぎてカツアゲに会うなんて、冗談だろ。」
ヤカンの女1「おい、お前ら全員、ジャンプしな!!」
部下達がジャンプをし始めた。
部下1「隊長も早くジャンプして下さい!!何回跳べばいいんですか?」
魔物とチンピラの人間達は笑い始めた。
チンピラの人間1「なんだよ、小銭は持ってないのか。じゃあ、さっさと財布を出して、朝まで跳んでろ!!そこのおっさんも、早く財布を出して跳べや!!」
チンピラの人間1は中年で、凄味のある顔でファージを睨みつけた。ファージは跳んだ。跳びながら剣を抜き、チンピラの人間1の右頬を斬りつけた。
ファージ「エアーケー!!」
ファージは、残りのチンピラ3人の腕や足を斬りつけ、チンピラ達の態度は一変した。
チンピラ1「ちょ、待て!!俺達が悪かった!!もう2度とカツアゲなんかしないから、頼む!!命だけは、命だけは助けてくれ!!」
ファージの部下達5人は、まだジャンプをし続けていた。




