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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 4 逃亡者 ルシファー!!(キャバクラサイド)

ルシファー「この地響きは・・・・デビルタウンが着地している音だ。」


ルシファーは、勝手に入り込んだ、小さな1部屋しかない住居の窓から外を見ると、青空が広がっていた。


ルシファー「おお!!元の世界に戻った。たぶん、デビルタウンは元の場所に着地しているはずだ・・・・とすると、天竺まで遠いな。」


デビルタウンのセニョール地方から天竺まで、アンドロイドのルシファーが空を飛んで行くとすると、10日以上かかる。


ルシファー「しかも俺は方向音痴だから、10日どころか20日以上かかるかもしれん・・・・ここは、デビルタウンが動き出すのを待った方が良さそうだな。」


ルシファーの目の前に画面表示が現れた。


ルシファー「ん?2000件のアップデートがありますだと?なんだこれ?とりあえずしとくか。」


ルシファーがアップデートをすると、マネキンのような硬い体は、ラブドールのように柔らかい体へと変化した。


ルシファー「おお!!まるで、天竺のデリヘルにいるプラチナガールみたいになった。より肌が人間に近づいた。」


この小さな家は、部屋を出るとすぐ玄関があり、しきりがないため繋がっている。


ルシファーは全裸になり、部屋にある大きな鏡の前に立って、自分の身体を見た。


ルシファー「綺麗なダッチワイフみたいだな・・・・メスイキでもしてみるか・・・・無理だな、男に抱かれるのは無理だ。」


ルシファーはブラジャーをつけ、ピンクのパンティーを履こうとしていると、家のドアが開き、サイクロプスの警備隊長ヒロムが入って来た。ヒロムは、その日は非番で、アンドロイド襲来で慌てて鍵も掛けず避難場所に避難した帰りだった。ルシファーが、ちょうど片足だけパンティーを履いて、背中を折り曲げた姿勢の時に、二人は目が合った。


サイクロプスの警備隊長ヒロム「うおっすいません・・・・家を間違えました。」


ヒロムは慌てて家を出て、名札を見た。


ヒロム「あれ?おかしいな。俺の家で合ってるぞ。」


ヒロムは再び家の中に入ると、ルシファーはパンティーを履き終え、ストッキングを履いていた。


ヒロム「あのう・・・・ここは、俺の家だと思うんですが・・・・。」


ルシファー「ちょっと、ストッキングを履き終わるまで待ってくれ、話はその後だ。」


ヒロムは、ルシファーがストッキングを履いている姿を見ていると、人間によく似ているが、人間ではないことに気づいた。


ヒロム(なんか、ダッチワイフみたいだな・・・・動くダッチワイフ?・・・・まさか、こいつはデビルタウンに攻めて来たアンドロイド・・・・。)


ヒロムは近づいて、ブラジャーの位置を直しているルシファーの顔を見た。


ヒロム「うわああああ!!アンドロイドだ!!アンドロイドが俺の家で、ブラジャーをつけ直している!!」


ヒロムはそう叫んで、自分の家から飛び出した。


ヒロム「アンドロイドだ!!まだアンドロイドがいるぞ!!」


ヒロムは、街中を叫びながら、デビルセキュリティ本社へと向かった。


ルシファー「チッブラジャーをつけるのに手間取ってしまった。とりあえず、早くこの家から出ないとな。」


ルシファーは、花魁ドレスを羽織り、ヒロムの家から出た。


ヒロムは、デビルセキュリティ本社に着き、デビルセキュリティ本社から魔王の騎士隊長ファージへと連絡を繋ぎ、瞬く間に、アンドロイド厳戒体制がとられた。しかし、人間によく似ているアンドロイド・ルシファーを捜し出すのは容易ではなかった。街中に、サファリスが、時計台から大声の魔法で放送した。


サファリス「ピンポンパンポン!!みんな、まだアンドロイドがいるから気をつけろ!!アンドロイドは、ラブドールみたいな感じで超かわいい!!サキュパス48のセンター・ユカリに匹敵するぐらい可愛いそうだ。見つけたら、時計台のサファリスまで連絡よろしく!!待ってるよ!!ピンポンパンポン!!」


人間・魔物達「相変わらず、軽い放送だな。」


「可愛いだけなのか?どんな格好してるのか分からないし、見つけるのは無理だろ。」


「可愛いけど、アンドロイドってメチャクチャ強いんだろ?魔王の騎士達もかなり殺られたみたいだし。出くわしたら、殺されそうだな。」


「今のところ、アンドロイドは1体だけみたいだ。」


ルシファー「チッ街中に広まったようだ。とりあえず、顔を隠す帽子が欲しい、ついでに服も着替えるか。キャバクラ使用の花魁ドレスは歩きにくいしな。」


ルシファーは、噴水広場まで行き、周りに多くある店を見ていた。


ルシファー「女物の服屋がいっぱいあるなあ。どの店にしようか。」


しかし、噴水広場には、デニムを履いた魔王の騎士達や、多くのデビルセキュリティの警備員達が配置されていた。


ルシファー「服屋に入ると、一発でアンドロイドだってばれそうだな。女の店員って、さどそうだし。ここにいる奴等、全員を倒せると思うが、騒ぎを起こすと面倒だ。」


ルシファーがどうしようか悩んでいると、一人の若い人間の男が近づいて来た。


若い人間の男「お姉さん、これからお茶しない?甘いスイーツでも一緒にどう?」


ルシファー(うおっ生まれて初めてナンパされた!!しかも、男に!!ちなみに、俺は今、カレーが食べたい。でも、アンドロイドだから食べられない・・・・好きな物が食べられないって、ある意味、この世界も地獄だな。)



若い人間の男「んん・・・・ん?なんか人間じゃない・・・・ダッチワイフ的な・・・・もしかして、アンドロイド・・・・。」


若い人間の男は叫んだ。


若い人間の男「うわああああ!!アンドロイドだ!!可愛いけど、アンドロイドだああああ!!」


噴水広場にいた魔王の騎士達と、デビルセキュリティの警備員達は一斉に振り向き、ルシファーのところに向かって走って来た。

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