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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 3  タケト、帰還!!(地獄サイド)

魔王・ケンイチと魔物・人間の男達は、リュックを背負って、地獄へ鬼退治に出かけた。


おばちゃん達「はい、頑張ってきなさい。」


おばちゃん達は、小腹が空いたときにと、おにぎりを数個ずつ、魔物・人間の男達ひとりひとりに渡した。


魔物・人間の男達「ありがとうございます。よし、やるぞ!!」





ミナは、デビルタウンの中心街から少し離れた悪魔学園に入校し、魔法の勉強をしていた。魔王・ケンイチの影の秘書として、魔王・ケンイチをサポートできるように、色々な魔法を勉強するためだ。この歳で、高校生とともに勉強するのは抵抗があったが、いざ入校してみると、40代のスライムや、50代のアーク・デーモンなどの中年も以外と多く、それなりに楽しい学園生活を送っていた。そんななか、三蔵法師率いるアンドロイド達が攻めて来たため、とりあえず、体育館に避難していると、チーム48の赤鬼達5人が入った来た。


赤鬼16「おお、ここはダッチワイフの宝庫だぜ!!」


赤鬼17「まさか、この歳で女子高生のダッチワイフが手に入るとは思わなかった。鬼に転職してよかったぜ!!」


ミナ「出でよ、ガマ!!」


ミナは、巨大なガマガエルを召喚した。しかし、ガマガエルの背中に、2代目のゴリラの魔王タケトとゴーレムのジム、サイクロプスのヤスユキの3人が乗っていた。


ミナ「あなた達は確か、ガマに呑み込まれたはず!!」


ガマガエルは、タケト達3人を丸呑みした後、気分が悪くなり、召喚獣の世界に戻った。森の中にある池の近くで、3人を吐き出した。魔王でもあり、勇者でもあるタケトが、あたったみたいだった。


タケト「このカエル野郎、吐き出しやがった!!臭くてゲロまみれで、あんな屈辱、初めてだ!!」


ジム「やったあ!!元の世界に戻って来れた!!」


タケト達3人は、召喚獣の世界でガマガエルを追いかけていた。すると突然、ガマガエルが立ち止まり、だんだんと姿がぼやけてきた。ミナが召喚したためだ。タケト達3人は、ガマガエルの背中にしがみついた。


サイクロプス「召喚獣の世界は、もう二度とごめんだ。まずは家に帰って、温かい風呂に入って、旨いもの食べて、ゆっくり寝たい。」


赤鬼18「取り込み中悪いが、お前達は、地獄で永遠に労働者として働くことになる。風呂は地獄のマグマ風呂、飯はイリコとスルメだけという、超精進料理だ!!」


タケト「はあ?何言ってんだ?なんだ、お前らは?」


ミナ「ガマ、とりあえず赤鬼達を全員呑み込んで!!それから、そこのゴリラとゴーレムとサイクロプスも、ついでに丸呑みして!!」


ヤスユキ「な、この女、カワイイ顔してえげつないことを!!」


ジム「わわっ飲み込まれるのはもう勘弁!!」


タケト「安心しろ、アイツは俺達を呑み込んでも、また吐き出すはずだ、召喚獣の世界では、アイツは俺達を1度も呑み込もうとしなかった。逆に、アイツは俺達を見て逃げてたじゃないか。」


ジム「しかし魔王様、召喚獣の世界で吐き出されたら、また、野生動物みたいな生活をしなくちゃいけませんよ。」


赤鬼16「ぎゃああああ!!」


赤鬼18「助けてくれ!!」


巨大なガマガエルは、赤鬼達を次々と丸呑みし始めた。


赤鬼19「コイツには、地獄の法則は関係ないのか!!ぎゃああああ!!」


ヤスユキ「うわっあんなに豪快に!!ヤバい、あいつはヤバすぎる!!」



ガマガエルは、チーム48の赤鬼達5人を全員呑み込むと、タケトを見て立ち止まった。


タケト「来いオラッ呑み込んでみろ!!」


ミナ「そんなに不味いの?そのゴリラは?でもガマ、頑張って!!そのゴリラを丸呑みして!!目をつぶって丸呑みして!!そのゴリラが、あなたのメインディッシュよ!!」


タケト「このアマ!!お前、後でその顔が凹むぐらい、ボコボコにぶん殴るからな!!」


しかし、ジムとヤスユキがタケトの腕を肩にかけ、片足ずつ持って担いで走り始めた。


タケト「何をするんだ、お前ら!!降ろせ!!」


ジム「ダメです、魔王様!!とりあえず今は逃げましょう!!」


ヤスユキ「そうですよ、魔王様!!アイツは宇宙一強いです!!」


ジムとヤスユキは、タケトを担いで体育館から出て行った。


ミナ「攻めて来ているのは、赤鬼だった。アンドロイド達じゃないの?地獄の法則がどうとか言ってたけど・・・・。」


ミナもまた、ガマガエルに乗って体育館から出て行った。

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