表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
140/271

season 3 地獄でご飯(地獄サイド)

人間・魔物達「ステータス・オープンは、そいつの秘密まで分かってしまう、してはいけないことなんだなあ。」


「結局、攻撃力とか防御力は、その時々によって変わるから、分からないってことか?」


「鬼達が異様に強いのか、地獄の法則で俺達が弱くなっているのか分からないが、とにかく、鬼達には敵わないってことだ。このままだと、一生地獄で奴隷のように働かされてしまう!!」


人間と魔物達は、絶望でうなだれた。





魔王・ケンイチとファージは、入り込んだ細い路地を抜け、噴水広場まで戻って来ていた。


魔王・ケンイチ「アンドロイド達の残骸が酷いなあ。地獄の法則のせいで、赤鬼達にやられたみたいだ。」


ファージ「あの強靭なアンドロイド達が、こうも簡単に。赤鬼達とまともに闘えるのは、今のところ魔王様だけです。」


魔王・ケンイチ「地獄じゃなかったら、赤鬼達よりアンドロイド達の方が断然強い。」


魔王ケンイチとファージは、時計台に着き、中に入った。


人間・魔物達「みんな、魔王様が帰って来たぞ!!」


「おお!!魔王様。」


人間と魔物達は、絶望から一筋の光をみたが、ここが地獄だというを思い出し、不安に襲われた。


人間・魔物達「魔王様、可愛い女達が、赤鬼達に拐われました!!残っている女は、全員ブスばかりです!!」


「魔王様、このままだとデビルタウンは少子化になってしまいます!!ブスな女は抱けません!!」


「地獄の法則で、魔王様も攻撃力と防御力が1になるから、魔王様でも赤鬼達には勝てない!!」


「魔王様、地獄で奴隷として一生働くなんて嫌です、何とかして下さい!!」


「女子達も、鬼達のダッチワイフとして一生終わるなんて酷すぎる!!なんとかして下さい!!」


ファージは大声て叫んだ!!


「みんな、落ち着け!!魔王様に地獄の法則は通用しない!!ついさっき魔王様は、赤鬼達を3人程軽くぶっ飛ばしたところだ!!大丈夫だ、安心しろ!!」


人間・魔物達「本当ですか!!」


「おお!!さすが魔王様だ!!」


キミカは、魔王石で魔王・ケンイチのステータスを見た。


キミカ「魔王様のステータス・オープン!!」



名前  ケンイチ


職業  魔王


攻撃力:超いい感じ


防御力:まあまあいい感じ


特技  水泳


嫌いな物  NHK受信料徴収人


魔王石から一言:ブラボー!!



2階の人間と魔物達は、魔王石に見入った。


人間・魔物達「森山には、魔王石から一言がなかったな。」


「魔王様の特技は暴力だろ、魔王石は分かってないなあ。」


「攻撃力と防御力がいい感じか。まあ、とにかく魔王様は強いってことだな。さすがだ!!」


魔王・ケンイチ「みんな、まずは腹ごしらえだ!!サファリス、魔王石に緊急時の食糧を出すように呪文を唱えろ!!」


魔物・魔物達「魔王様、サファリスは気絶してます!!」


魔王・ケンイチ「なに!!じゃあ、誰か魔法が使える者、頼む!!」


キミカが、魔王石に呟いた。


「緊急時の食糧をお願い!!」


魔王石はキラリと輝くと、1階の物置室の扉が開き、白いエプロンをした50代ぐらいで、10人ぐらいのおばちゃん達が、食事の用意をし始めた。


おばちゃん1「はい、ご飯が出来たよ。さっさと並びな、そこのトカゲ人間みたいな人、割り込みはダメだよ。」


おばちゃん2「割り込みした人には食べさせないよ。」


おばちゃん3「おかわりあるよ、たくさん食べな!!」


人間と魔物達は1列に並び、ハッポースチロールのお椀にご飯と味噌汁、紙皿に若鶏の唐揚げや魚の煮物、野菜の天ぷらを貰うと、仲のいい者同士で輪になって座って食べた。人間と魔物達は腹いっぱいになり、マイナス思考からプラス思考になった。そして、至るところで笑い声がするようになった。


ファージ「さすが魔王様、みんな腹いっぱいになり、場の雰囲気が明るくなりました。」


魔王・ケンイチ「時計台の奴らはいいが、他の所で避難している連中や、拐われた女達が心配だ。さっさと食べて、地獄に助けに行かないとな。」


ファージ「魔王様、私もお供します。うわっと。」


ファージは椎茸の天ぷらを食べようとしてやめ、紙皿の片隅に置いた。


ファージ「実は、私は椎茸が嫌いでして。」


魔王・ケンイチ「へえ。魔王の騎士隊長が、椎茸が嫌いとはな・・・・ん?嫌いなもの・・・・。」


魔王・ケンイチは、階段を上って2階の魔王石の前に立った。


「誰か、魔法が使える者、魔王石に尋ねてみてくれ。鬼達の嫌いな物は何かを。」


キミカ「OK。鬼達の嫌いな物は何?魔王石、教えて。」


魔王石の表面に文字が現れた。


2階の何人かの人間と魔物達は、魔王石の周りに集まった。


人間・魔物達「え?これならいけるんじゃね?」


「以外と楽勝かも。」


「どうやら、地獄で働かなくてすみそうだ。」


魔王・ケンイチ「よし、飯を食ったら反撃だ!!」


人間・魔物達「おお!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ