season 3 救世主・キミカ(魔王・キャバクラサイド)
魔王・ケンイチ「ファージ、俺が斬撃を飛ばしたら、コイツらの背後に回って斬れ!!正面からじゃ無理だ。」
ファージ「分かりました。」
魔王・ケンイチは、ファージがサソリから降りて、1体のスピーカーのアンドロイドの背後に回ろうとした瞬間に、ツバメ返しを放った。
魔王・ケンイチ「今だ、ツバメ返し!!」
ケンイチのツバメの斬撃は、1体のスピーカーのアンドロイドの魔のオーラを破り、ファージが背後から斬りかかったが、別のもう1体のスピーカーのアンドロイドが、魔のオーラを飛ばしてシールドを張ったため、傷1つ、つけられなかった。
魔王・ケンイチ「ファージ、もう一度だ。次は普通に斬らず、エアーケーを使え!!」
ファージ「分かりました。」
しかし、ファージの前にもスピーカーのアンドロイドが立ち塞がり、魔王・ケンイチVSスピーカーのアンドロイド、ファージVSスピーカーのアンドロイドという状況になってしまった。
ファージ「魔王様!!どうしますか?」
魔王・ケンイチ「とりあえず、やられないようにそのまま闘え!!闘いながら考えよう。」
サファリスは、走りに走って、なんとか噴水広場まで着いた。魔王の騎士達が、アンドロイド達の速いパンチやキックといった素手での攻撃に、ボコボコに喰らいながらも、なんとか近くにある時計台の方に行かせまいと耐えていた。
サファリス「こ、これは少林寺拳法!!今まで魔法が効かず、逃げてばかりたったから、よく分からなかったが、この動きは間違いない、アンドロイド達は、少林寺拳法を使ってるんだ!!」
サファリスは興奮のあまり、大声で叫んだ。
魔王の騎士1「お前の解説なんかどうでもいいわ!!そんなところに突っ立ってないで、手を貸せ!!」
サファリスの意味のない解説にイラッとした魔王の騎士の一人が、サファリスに怒鳴ったが、サファリスはそれを無視して時計台の方へと走って行った。
魔王の騎士1「コラッ待ちやがれ!!」
時計台に着くと、サファリスは2階へと上がり、魔王石の前に立った。そして、魔法を唱えた。
サファリス「デビルタウンを近くの海の中へ向け、発進!!」
時計台に避難していた魔物や人間達は、それを聞いて驚き、サファリスの回りに集まり声を上げた。
「おいおい、そんなことしたら俺達まで海に沈んで死んでしまう!!」
「何考えてんだ、お前。ふざけんなよ!!」
「自殺行為だ!!」
サファリス「みんな、人魚薬を普段から持ち歩いてないのか?俺はいつも持っている。」
「そんなの普段から持ち歩いてるわけないだろ、世界中探しても、そんな奴いねえよ、お前ぐらいだ!!」
「家の置き薬と一緒にしまってある、そんな薬、袋から出したこともないわ!!」
サファリス「みんな、普段からデビルタウンの住民として、危機管理ができてないぞ!!災いはいつ何時やってくるか分からない、人魚薬を持っていないお前達が悪い!!」
「お前、ふざけんなよ!!」
「なに自分勝手なこと言ってるんだ!!」
魔物や人間達は激怒したが、ゴゴゴゴゴッと音がして、デビルタウンが動き始めた。
サファリス「いいぞ、デビルタウン!!そのまま上空に飛んで、海の中へ突っ込むんだ!!」
「おい、みんな、このバカを取り押さえろ!!」
体の色が、青や黄色の人型の何人かの魔物達が、サファリスに飛びかかり、倒れたサファリスをボコボコに殴ったり蹴ったりした。サファリスは、そのまま気絶した。
「ったく、魔法使いのくせにヘルメットや鎖カタビラを着込みやがって。前々から変な奴だとは思ってたんだ。」
「そんなことより、この状況をどうにかしないと・・・・誰か魔法を使える者はいないか?・・・・ん?あそこにいるのはキミカさんでは。」
魔物達の視線の先には、座って板チョコを食べながら、状況を眺めている、いつも夜の休憩時間になると、回復魔法をかけてくれる髪が緑色のエルフの女、キミカの姿があった。
デビルタウンは、ゆっくりと空高く上昇していた。魔物や人間達は、キミカに嘆願した。
「キミカさん、お願いします。この中で魔法が使えるのは、あなただけです。なんとかしてください!!」
「お願い、キミカさん!!」
「この状況を救えるのは、キミカさんだけだ!!頼む!!」
キミカ「え~、マジで?こんなのやったことないし。私の魔力じゃムリムリムリムリ!!」
「大丈夫、キミカさんならできる!!」
「キミカさん、一生のお願い!!」
キミカ「でた~、一生のお願い・・・・重すぎるし・・・・ゲロゲロ。」




