表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
136/271

season 3 救世主・キミカ(魔王・キャバクラサイド)

魔王・ケンイチ「ファージ、俺が斬撃を飛ばしたら、コイツらの背後に回って斬れ!!正面からじゃ無理だ。」


ファージ「分かりました。」


魔王・ケンイチは、ファージがサソリから降りて、1体のスピーカーのアンドロイドの背後に回ろうとした瞬間に、ツバメ返しを放った。


魔王・ケンイチ「今だ、ツバメ返し!!」


ケンイチのツバメの斬撃は、1体のスピーカーのアンドロイドの魔のオーラを破り、ファージが背後から斬りかかったが、別のもう1体のスピーカーのアンドロイドが、魔のオーラを飛ばしてシールドを張ったため、傷1つ、つけられなかった。


魔王・ケンイチ「ファージ、もう一度だ。次は普通に斬らず、エアーケーを使え!!」


ファージ「分かりました。」


しかし、ファージの前にもスピーカーのアンドロイドが立ち塞がり、魔王・ケンイチVSスピーカーのアンドロイド、ファージVSスピーカーのアンドロイドという状況になってしまった。


ファージ「魔王様!!どうしますか?」


魔王・ケンイチ「とりあえず、やられないようにそのまま闘え!!闘いながら考えよう。」





サファリスは、走りに走って、なんとか噴水広場まで着いた。魔王の騎士達が、アンドロイド達の速いパンチやキックといった素手での攻撃に、ボコボコに喰らいながらも、なんとか近くにある時計台の方に行かせまいと耐えていた。


サファリス「こ、これは少林寺拳法!!今まで魔法が効かず、逃げてばかりたったから、よく分からなかったが、この動きは間違いない、アンドロイド達は、少林寺拳法を使ってるんだ!!」


サファリスは興奮のあまり、大声で叫んだ。


魔王の騎士1「お前の解説なんかどうでもいいわ!!そんなところに突っ立ってないで、手を貸せ!!」


サファリスの意味のない解説にイラッとした魔王の騎士の一人が、サファリスに怒鳴ったが、サファリスはそれを無視して時計台の方へと走って行った。


魔王の騎士1「コラッ待ちやがれ!!」


時計台に着くと、サファリスは2階へと上がり、魔王石の前に立った。そして、魔法を唱えた。


サファリス「デビルタウンを近くの海の中へ向け、発進!!」


時計台に避難していた魔物や人間達は、それを聞いて驚き、サファリスの回りに集まり声を上げた。


「おいおい、そんなことしたら俺達まで海に沈んで死んでしまう!!」


「何考えてんだ、お前。ふざけんなよ!!」


「自殺行為だ!!」


サファリス「みんな、人魚薬を普段から持ち歩いてないのか?俺はいつも持っている。」


「そんなの普段から持ち歩いてるわけないだろ、世界中探しても、そんな奴いねえよ、お前ぐらいだ!!」


「家の置き薬と一緒にしまってある、そんな薬、袋から出したこともないわ!!」


サファリス「みんな、普段からデビルタウンの住民として、危機管理ができてないぞ!!災いはいつ何時やってくるか分からない、人魚薬を持っていないお前達が悪い!!」


「お前、ふざけんなよ!!」


「なに自分勝手なこと言ってるんだ!!」


魔物や人間達は激怒したが、ゴゴゴゴゴッと音がして、デビルタウンが動き始めた。


サファリス「いいぞ、デビルタウン!!そのまま上空に飛んで、海の中へ突っ込むんだ!!」


「おい、みんな、このバカを取り押さえろ!!」


体の色が、青や黄色の人型の何人かの魔物達が、サファリスに飛びかかり、倒れたサファリスをボコボコに殴ったり蹴ったりした。サファリスは、そのまま気絶した。


「ったく、魔法使いのくせにヘルメットや鎖カタビラを着込みやがって。前々から変な奴だとは思ってたんだ。」


「そんなことより、この状況をどうにかしないと・・・・誰か魔法を使える者はいないか?・・・・ん?あそこにいるのはキミカさんでは。」


魔物達の視線の先には、座って板チョコを食べながら、状況を眺めている、いつも夜の休憩時間になると、回復魔法をかけてくれる髪が緑色のエルフの女、キミカの姿があった。


デビルタウンは、ゆっくりと空高く上昇していた。魔物や人間達は、キミカに嘆願した。


「キミカさん、お願いします。この中で魔法が使えるのは、あなただけです。なんとかしてください!!」


「お願い、キミカさん!!」


「この状況を救えるのは、キミカさんだけだ!!頼む!!」


キミカ「え~、マジで?こんなのやったことないし。私の魔力じゃムリムリムリムリ!!」


「大丈夫、キミカさんならできる!!」


「キミカさん、一生のお願い!!」


キミカ「でた~、一生のお願い・・・・重すぎるし・・・・ゲロゲロ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ