奪われたハヤト(魔王サイド)
ハヤトがデビルタウンに入ると同時に、エルフのキミカが、大声の魔法で放送を始めた。
キミカ「ピンポンパンポン、みなさん、休憩の時間です。噴水広場に集まって下さい。回復魔法で、疲れた体を癒して下さい。ピンポンパンポン。」
ゴーレムのジム「ゼエ、ゼエ、ふう、助かった。危うく殴られすぎて、死ぬとこだった。」
魔物や人間達、そして、魔王達一行も、街の中央の噴水のある広場に集まった。ハヤトも、その人だかりについていき、噴水広場に着いた。噴水のところに、緑色の長いストレートヘアーの可愛いエルフがいた。これがキミカだ。
キミカ「みなさん、集まりましたか?ではいきますよ。みーんな、元気になーれ。」
広場に集まった誰もが、うおおお!!疲れがとれた!!と、喜んだ。キミカさん、いつもありがとう。とか、ヴァンパイアの店、2回戦行ってくる!!という声が、あちこちから聞こえた。ハヤトも、旅の疲れがとれ、元気になった。それと同時に、今ならいける、ここにいる魔物達を必殺剣で、一撃で仕止められる。と思った。
ハヤト「いくぞ魔物ども!!必殺、カマイタチ!!」
ハヤトが剣を振り、叫ぶと同時に、剣から真空波のようなものが飛びだし、その場にいた多くの魔物や人が負傷した。
「うわあああ」「きゃあああ」
魔物や人間達は、突然の出来事で走って逃げ出した。
不意をつかれたセナ、シリウスもカマイタチに切り裂かれ、倒れた。魔王とポチだけが、カマイタチを喰らっても平気だった。
ハヤト「やったぜ!!ざまあみろ!!」
魔王「ゴリラパンチ」
ハヤト「ぐわっ」
魔王のゴリラパンチがハヤトの胸に当り、ハヤトはその場に倒れた。
ハヤト「そ、そんな・・・・立ち上がれない・・・・息が・・・・苦しい・・・・。」
そして、ハヤトは気絶した。
エロヴァンパイア・マユミ「目が覚めたみたいね、じゃあ、始めるわよ。」
ハヤト「うわあああ」
黒髪で巨乳、スレンダーの美人ヴァンパイア・マユミが、ハヤトに覆い被さってきた。
シリウス「魔王様、罰がエロヴァンパイアの店ってどういうことですか?」
魔王「あの青年剣士は、子供の頃から剣術一筋だったことだろう、じゃないと、あの若さで、あんな大技はなかなかできない、つまり、剣しか知らない童貞だよ。童貞は、好きな人に捧げたいもの、それをエロい店のヴァンパイアに奪われるという、複雑な思い出を作ってやったのさ。」
シリウス「そんなの甘いですよ、私なんか初体験がメデューサですよ、途中で石になってよく覚えてなくて、石化が溶けて気が付いたら海の中に捨てられてて、死ぬかと思いましたよ、私が倒れてからあの後、何があったか教えて下さい。」
魔王「ハハハハ、相変わらず、シリウスのはヘビーな話だなあ。」
魔王は笑いながら、シリウス達が倒れてから後の話をし始めた。




