season 3 光の村(勇者サイド)
勇者・セイジ「どのチャンネルが、光の村なんだ?」
サンタクロース「さあ、それは1個ずつ見てみないと分からない、チャンネルは、その時々によって変わるからなあ。」
セイジ「まじかよ、めんどくさいなあ。」
セイジはそう言いながらも、自分の目の前にある赤い印のメモリの所に、ダイヤルを回して、チャンネル1に合わせた。すると、金の砂漠の景色が、緑の草原の景色に変わった。草原では、ゴリラとサイクロプスとゴーレムが、巨大なガマガエルを追いかけていた。
ゴリラ「待て、このカエル野郎!!グジャグジャのミンチにして食ってやる!!」
ゴーレム「魔王様、待って下さい、ハアッハアッハア。」
サイクロプス「ああ、腹減った、もう、こんな生活いやだ!!」
勇者・セイジ「あいつは確か・・・・。」
サンタクロース「ここは私達、召喚獣の世界だ、光の村じゃない、次のチャンネルを。」
勇者・セイジは、ダイヤルを回して、チャンネル2に合わせた。景色が、大きな木造で、魔王と書かれた名義の平家が幾つもある、晴れ渡った森になった。大きな山猫とケルベロスが、何やら話していた。
山猫「ニャンニャン。(さっき、お前を訪ねて鬼が来たぞ。なんか、強い地獄の門番のバイトが欲しいんだとよ)」
ケルベロス「ワン。(バイトかよ)」
サンタクロース「ここは魔王の森だ、次のチャンネルを。」
勇者・セイジは、ダイヤルを回した。
勇者・セイジ「なかなか数字の3が来ないなあ。」
勇者・セイジは、数字の2と3の辺りでいったんダイヤルを止めた。すると、景色が、ライトで明るく、きらびやかな服を着た女達と、ソファに座った男達のいる、どこかのキャバクラになった。
黒服「レイコさん、3番テーブルお願いします。」
レイコ「はい。」
勇者・セイジ「あれ?チャンネルを合わせてないのに、景色が変わったぞ、明らかに、光の村じゃないな。」
勇者・セイジは、ダイヤルを回した。
サンタクロース「ちょ、ちょっと待て、今のはひょっとして・・・・。」
サンタクロースが止める間もなく、勇者・セイジは、チャンネルを3に合わせた。
景色が、のどかで田んぼが多い村になった。田んぼには、カカシの代わりなのか、幾つもの長い棒が刺さっており、その棒の先には、カツラが掛かっていた。雀が何匹か田んぼに近づくと、5つの棒からカツラがズレ落ち、落ちたカツラから、白色の作業着を着た、頭がツルツルにハゲたおっさんが5人現れた。ハゲたおっさん達は、光の魔法を唱えた。
ハゲたオッサン1「ザ・サン!!」
ハゲたオッサン2「ザ・サン!!」
ハゲたオッサン3「ザ・サン!!」
ハゲたオッサン4「ザ・サン!!」
ハゲたオッサン5「ザ・サン!!」
ハゲたおっさん達のハゲた頭が、強烈に光った。
勇者・セイジ「眩しい、眩しすぎる!!」
サンタクロース「うむ、雀相手にムキになり、しかも、この魔法、間違いない、ここは光の村だ!!」




