season 3 チャンネル(勇者サイド)
勇者・セイジは魔王ケンイチの後を追って、天竺に来ていた。
サンタクロース「お前の好きなファッションヘルスの店がいっぱいあるぞ、俺に遠慮せずに行って来い。」
勇者・セイジ「行きたいのはやまやまだが、ヘルス嬢は、みんなアンドロイドだろ?」
サンタクロース「アンドロイドをバカにしちゃいけないなあ、ほら見てみろ、あの店前に立っている娘なんて、人間そのものみたいじゃないか。」
勇者・セイジ「確かに。ところで、レムリア大陸には、光の村や魔王の森があるって聞いたんだけど、どこにあるんだ?」
サンタクロース「チャンネル違いだな。」
勇者・セイジ「チャンネル?」
サンタクロース「レムリア大陸の入口の所に、巨大なダイアルがあるんだ、そこで、行きたいチャンネルに合わせると、そこに行ける、まあ、レムリア大陸のパラレルワールドみたいなもんだ。」
勇者・セイジ「ちょっと、光の村に行ってみたいんだ。できれば、一時的でもいいから、光の魔法を使う仲間がほしい。」
サンタクロース「派遣会社・マジックに登録している、光の魔法使いはいないのか?」
勇者・セイジ「いることはいるが、闘える光の魔法使いはいないらしい、光の魔法使いは、事務員向きらしい。」
サンタクロース「事務員向きかよ、じゃあ、ひとまず光の村に行ってみるか。」
勇者・セイジ「ちょっと待ってくれ、その前に、ちょっとあそこのヘルスに行って来る。」
勇者・セイジは、"地獄にヘルス"と書いてある店の中へ入って行った。
サンタクロース「ったく、結局ヘルスに行くんかい!!ルシファーが現れたっていうのに、勇者はファッションヘルスかよ・・・・ある意味、アイツは大物かもしれん。」
サンタクロースは、ソリの荷台に乗って寝そべり、勇者・セイジを待つことにした。
1時間程して、勇者・セイジが店からスッキリした顔で出てきた。
勇者・セイジ「いやあ、良かった、肌の柔らかさといい、艶といい、もう、人間そのもの。しかも、アンドロイドは疲れないし、汗もかかないから汗臭くないし、髪の香りもいい、もう、これは人間以上だな、勇者をやめて、天竺の住人になろうかなあ。」
サンタクロース「おいおい、さっき悪魔達にやられたことを忘れたのか?あの屈辱を思い出せ!!」
勇者・セイジ「そうだった、アイツら、ぶっ殺してやる!!よし、サンタクロース、光の村へ行くぞ!!」
勇者・セイジは、ソリの荷台に乗って、レムリア大陸入口のダイヤルの所へ向かった。しばらく空を飛んで、デビルマリンタウンが上空から見えた隣に、海を挟んで小さな光が見えた。勇者・セイジを乗せたソリは、その光の所に着地した。そこには、直径100メートル程の巨大な丸い銀色のダイヤルがあった。
勇者・セイジ「こんな大きいダイヤル、回せないよ。」
サンタクロース「そんなことはない、見た目と違って軽いはずだ。」
勇者・セイジは、両手で大きなダイヤルを時計回りにまわしてみた。すると、すんなりと回った。ダイヤルには、1から6までの数字が書いてあった。




