season 3 戦士として・・・・(魔王・キャバクラサイド)
三蔵法師「おじいさん、どこへ行くんですか?」
カッパ太郎「三蔵法師様、私はそろそろスクラップになります。なので、今からゴリラの魔王を討伐してきます。」
三蔵法師「来月になると、月からまたアンドロイド達が送られて来ます。その中の準新型のと融合しましょう、そうすれば、スクラップにならず、しかもパワーアップできますよ。」
カッパ太郎「月の支配者の予言によれば、あのゴリラは、この世界を変える前兆の存在だとか。それに、来月まで私の体は、もちそうにありません。」
三蔵法師「まだ、ゴリラの魔王は何もしてませんよ、魔王だからって、倒さなくてもいいのでは?」
カッパ太郎「私は戦士です、魔王がいい奴だろうと悪い奴だろうと、魔王と聞いて、私は戦わないわけにはいかないのてす、それに三蔵法師様、あなたのためでもあります、では。」
パン!!パパパパパン!!
カッパ太郎の体から物凄い音がして、黒い煙が出ていた。
カッパ太郎「グオオオオッ頼む!!私の体、あと少しだけもってくれ。」
三蔵法師(ああ、おじいさんは自爆するつもりだわ。)
カッパ太郎は、天竺の入口の所に豚八を待たせていた。
豚八「キントン!!」
豚八が叫ぶと、空から金の大きな豚が近くに堕ち、砂漠の金がかなり高く舞い上がった。金の豚は起き上がり、よろめきながら歩いて来た。そして、豚八とカッパ太郎を背中に乗せて、ルシファーの空中都市の廃墟へと向かった。
魔王ケンイチ達3人は、天竺に着き、街道を歩いていた。
魔王ケンイチ「寺のキャバクラか、こんなことしていると、罰が当たるぞ。」
寺のキャバクラやデリヘルがかなりあり、いずれもライトアップされてキラキラと輝いていた。デリヘルの店前には、たいがい全裸で、豊満な胸を晒け出した仏の銅像が置いてあり、冷暖房も快適に効いているようだった。
四角い頭に四角い胴体、手がカニのハサミみたいで鉄板でできた、見た目からして、もろ旧型のロボットが話しかけてきた。
ロボ「お兄さん達、あたしでぬいていかない?お兄さん達は人間じゃないから、タダじゃダメだけど、今なら少し安くしとくわよ、3万でどう?」
シリウス「お前が安くて3万かよ!!」
セナ「なんで人間はタダなんだ?」
ロボ「人間は、私達の元を造ったからよ、今じゃあ、私達は人間の脳を超えてしまったけれど、それでも人間がいなかったら、今の私達は存在してないわ。私達は、人間を尊敬しているの。だから、人間は、天竺では全てのものがタダなの。」
シリウス(タダだとしても、お前じゃぬけないだろ、ぬける奴がいるなら見てみたいわ。)
魔王ケンイチ「三蔵法師に会いたいんだが、どこにいるか知っているか?」
ロボ「三蔵法師様はたぶん、キャバクラ・ガンダーラにいるんじゃないかしら。あの一番高いビルみたいな寺があるでしょ、あそこの一番上の寺がガンダーラよ。」
ロボがハサミの手で指した先に、五重の塔の超高いバージョンみたいな感じで、何重にもなっている塔があり、その塔の中央には、石段の階段があった。
シリウス「あの石段の階段って何段あるんだ?登るだけでも大変そうだ。」
ロボ「2720段よ、でも安心して。あの石段は魔法で動くから、立っているだけで上がれるわ。」
魔王ケンイチ「石のエスカレーターだな。よし、行ってみるか。」
魔王ケンイチ達が、超高層寺の石のエスカレーターに乗ろうとしたとき、ルシファーの空中都市の廃墟に、カッパ太郎を送り届け、帰って来た豚八が、街道で叫び始めた。
豚八「大変だ!!空中都市の廃墟にルシファーが現れたぞ!!デビルタウンが近くに来たからだ!!たぶん、ルシファーは、デビルタウンを狙っているぞ!!」
魔王ケンイチ「なに!! シリウス、セナ、行くぞ!!」
シリウスとセナ「はい、魔王様!!」
豚八は、猿丸とテレパシーで連絡を取り合った。
豚八「猿丸、そのままルシファーの空中都市の廃墟に行ってくれ、俺もすぐ行く。そこで、ゴリラの魔王一味と決戦だ!!」
猿丸「分かった。」
猿丸は背泳ぎで、豚八はキントンに乗って、それぞれルシファーの空中都市の廃墟へと向かった。




