season 3 金の砂漠(魔王・キャバクラサイド)
赤の花魁ドレスにピンクの髪、身長170ぐらいの女・三蔵法師は、超高層寺のキャバクラ・ガンダーラの客席のテーブルを拭きながら、デビルタウンが着陸する様子を見ていた。キャバクラ都市と言うぐらいだから、いろいろな名前のキャバクラの店があるのだが、それらの店は全て、キャバクラ・ガンダーラの支店で、寺だった。そして、キャバ嬢はみんな、アンドロイドだった。キャバ嬢達は、酒を飲む代わりに石油やガソリンを飲み、プラチナ・ガールと呼ばれるキャバ嬢達は、何も飲まなかった。
キャバクラ都市・天竺には、街を守る3体のアンドロイドがいた。身長2メートルぐらいで、体重220キロある猿のアンドロイド・猿丸、身長150ぐらいで壊れかけている、ハゲた老人でカッパのアンドロイド・カッパ太郎、やせこけた豚のアンドロイド・豚八。
三蔵法師は、テレパシーで猿丸に、ちょっとデビルタウンの様子を見てくるように頼んだ。
猿丸「分かりました。俺流、ほふく前進・改!!」
猿丸は仰向けに寝て、物凄い速さで、金の砂漠を背泳ぎするように進んだ。
魔王ケンイチ、シリウス、セナの3人は、デビルタウンを出て砂漠の金をナイロンのゴミ袋に入れようとした。すると、砂漠の金は、5人のライオン人間となり、3人に襲いかかって来た。
魔王ケンイチ「うおっまじか!!ゴリラ握力MAX!!」
魔王ケンイチは、3人のライオン人間の手を思いきり握り潰し、腹にゴリラパンチを喰らわした。
セナ「ストーンシャワー・天空バージョン!!」
セナは、空からかなり大きい石の塊を、幾つか2人のライオン人間の頭の上に落とした。金の砂でできたライオン人間達5人は、再び砂となって辺り一面に散らばった。
セナ「やれやれ、さあ、金の砂を袋に入れましょう。」
3人がまた、ナイロンのゴミ袋に金を入れようとすると、今度は、50メートルぐらいの大きなゴーレムとなって現れた。
魔王ケンイチ「うおっまじか!!こいつはやばい、おい、みんな、金を捨てろ!!」
3人が金を捨てると、大きなゴーレムは崩れて、再び金の砂になって、辺り一面に散らばった。
魔王ケンイチ「どうやら、金を採ろうとすると、砂漠が魔物になって襲ってくるようだ。」
シリウス「金の砂漠に魔物がいるんじゃなくて、金の砂漠自身が魔物ってことですね。」
セナ「こんな広大な砂漠が、1匹の魔物ってことですか!!でかすぎませんか!!」
魔王ケンイチ「魔物かどうかは分からないが、まあ、金を採るのは無理のようだ。とりあえず、金を採るのはやめて、いったんデビルタウンに入ろう。」
猿丸は、その様子を仰向けのまま見ていた。
「ほう。ゴリラ、ガーゴイル、ジジイの女装子か、奇妙な組み合わせだぜ、あのゴリラがデビルタウンの魔王か、なかなか強そうだ。ん?また出てきたぞ。」
魔王ケンイチとシリウス、セナの3人は、それぞれ巨大なサソリに乗って出てきた。
セナ「魔王様、砂漠のキャバクラには、どんな女がいるか楽しみですね。」
魔王ケンイチ「そうだな、ロボだけどな。」
シリウス「それよりも魔王様、先程、魔王石で調べたんですが、ルシファーの空中都市から生命の反応がないんです、空中都市も廃墟になってるみたいで。」
魔王ケンイチ「ルシファーの空中都市って言っても、元は空から堕ちて壊れたサタンのだろ?直そうとしたけど直らくて、もう、その空中都市に住むのはやめたんじゃないのか?」
シリウス「じゃあ、ルシファーはいったいどこに?」
魔王ケンイチ「さあな、まあ、とりあえず、せっかく天竺まで来たんだ、とりあえずキャバクラにでも行って、三蔵法師とやらに会ってみよう。」
セナ「そうですよ、シリウスさん。とりあえずキャバクラに行って、それから魔王石でルシファーのことは調べましょう。」
シリウス「そうだな、そうしよう、いざ、天竺へ!!」
猿丸「アイツら、天竺に行くつもりだな、とりあえず、三蔵法師様に連絡だ。」
猿丸は、テレパシーで三蔵法師に、魔王ケンイチ達が天竺へ向かっていることを伝えた。




