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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 3 天竺(魔王・勇者サイド)

勇者・セイジは、サンタクロースのソリの荷台で、屈辱と怒りに震え、何度も荷台の側面を叩いた。


勇者・セイジ「クソッこんな屈辱初めてだ!!アイツらは絶対許さない!!いつか必ずぶっ殺してやる!!」


サンタクロース「すまん・・・・まさか、あんな言葉の口撃をしてくるとは。さすが、悪魔達だ。タイマノツルギの今日の記憶は消しておこう、デリヘルという言葉すら分からないようにしておこう。そうすれば、次回は必ず、タイマノツルギの本来の力を発揮するはずだ!!」


勇者・セイジ「俺も油断をしていた。次回は、ミサキとリョウを連れて行く。」


サンタクロース「ん?デビルタウンが空を飛んで、どこかへ移動している、一体どこへ?」


勇者・セイジ「とりあえず、後をつけて行先を調べよう。」


サンタクロース「セイジ、とりあえずお前に服をプレゼントするわ。」


サンタクロースは魔法を唱えると、セイジはデニムにシロクロのストライプのシャツ、そして白のジャケットを着ていた。


勇者・セイジ「おお、ありがとう。」


サンタクロースと勇者・セイジは、デビルタウンの後を追った。




シリウス「あ~あ、逃げられた、魔王様がぐずぐずしてるから。まあ、とりあえず、デビルタウンを隣のレムリア大陸に移動させましょう、魔王様、魔王石を元の位置にセットして下さい。」


魔王ケンイチは、肩に抱えていた魔王石を、角の生えた鹿の頭のような魔王石置場にセットした。


シリウス「では、デビルタウンよ、レムリア大陸に向け発進!!」


青い大きな魔王石は輝き始め、デビルタウンは徐々に浮き始めた。そして、上空まであがると、レムリア大陸の方向に進んだ。

デビルタウンの住人達や、遊びに来ていた人、旅人達は驚いた。


旅人「おい、街が移動しているぞ、マジか!!」


ヴァンパイア・ヘルスのマユミ「お客さん、街が空飛んでるみたいですが、延長しますか?」


客「街が空飛んでるんじゃあ、家に帰れないじゃないか。ったく、これじゃあ、延長するしかねえなあ。」


住人「ルシファーが攻めて来る前に、こっちから攻めるってか。」

「今度の魔王様は、イケイケだな。」


魔王・ケンイチ「レムリア大陸って、砂漠しかないじゃないか。ん?なんか、オアシスっぽいのがあるぞ、シリウス、あのオアシス辺りにデビルタウンを着陸させよう。」


シリウス「あれは、キャバクラです、キャバクラ都市・天竺です。」

魔王・ケンイチ「はあ?砂漠にキャバクラの都市があるのか!!」


シリウス「はい、三蔵法師が創ったそうです。」


セナ「何のために?」


シリウス「砂漠をさまよって力尽き、倒れたときに不思議な力が目覚めて、1日にしてあのキャバクラ都市・天竺を築いたらしい。ちなみに、あの砂漠は金だ。」


セナ「うお!!じゃあ、ここの住人は働かなくていいのでは?一生、お金に困らないのでは?」


シリウス「魔王石の情報によるとだな、ここの住人は、月から来たアンドロイドばかりらしい。それに、この辺りの魔物はかなり強く、人間がこの金の砂を手に入れるのは、かなり難しいみたいだ。ロボットに金は必要ないからな、奴らにとって、金は砂みたいなもんだ。」


魔王ケンイチ「キャバクラ都市・天竺に入ると、一生、そこに住むということか。」


シリウス「はい、天竺に住むために、人間は一か八かの金の砂漠を旅し、運良く天竺に行き着いた者だけが、最高の人生を送れるというわけです。」


魔王ケンイチ「なるほど。ロボット達は、何をしに月から来てるんだ?」


シリウス「月に馴染まない、あるいは、旧型で落ちこぼれのロボット達が、地球に送られて来るみたいです。」


セナ「じゃあ、いずれ地球は、落ちこぼれのロボットだらけになってしまうなあ。」


シリウス「そこは、三蔵法師がうまくやっているらしい。直接、ルシファーのいる空中都市の近くにと思ったんですが、水とか資源の問題があるので、とりあえず魔王様の言うように、天竺の近くにデビルタウンを着陸させます。」


魔王ケンイチ「三蔵法師は心が広そうだから、たぶん、近くに着陸しても大丈夫だろう、よし、着陸だ。」


デビルタウンは、キャバクラ都市・天竺から5キロ先に、静かに着陸した。

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