season 2 脅威!!本気になった海王(魔王・勇者・キャバクラ・オールサイド)
ケンイチ「行くぞ!!オラ!!」
ケンイチは雄叫びをあげて、海人達を殴り始めた。ポチとダルタニャンもケンイチの気迫に感銘を受けて、海人達に向かっていった。
ダルタニャン「ニャンニャン(サメの方はいけるが、シャチの方とは相性がいまいち、シャチの方を頼む)。」
ポチ「ワン(分かった)。」
海王「あのゴリラ、いいねえ。」
海王は、ケンイチの闘いぶりを見て胸が踊った。
海王「あいつと闘ってみたい。」
ユキナ「きーめた、これにしようっと。」
ユキナは、白と紺と黄色のチェック柄ネイルシャツを持って、試着室から出て来た。
ユキナ「あれ、店に人が誰もいない。」
ユキナは、とりあえずレジに服を置いて、店の外に出た。
海王「ユキナ、ここだ。」
ユキナ「海王様、わあ、魔物と海人がケンカしてる!!」
海王「ユキナ、ちょっとだけ本気出すから、そこで見ていろ。」
海王は呪文を唱えた。
海王「おいおいおいおい、竜人は臭わないんだよ!!」
2センチ程のタツノオトシゴだった海王は、身長2.5メートル程のワニのような顔に、筋肉ムキムキの人間の体に尻尾がついた、竜人になった。海王は、勇ましく闘っているケンイチの所まで、ゆっくりと歩いて行った。
海王(あのゴリラを倒して、ユキナにカッコいいところを見せてやる。)
ユキナ「うわっ顔がワニだし。しかもゴリマッチョで気持ちワルッ」
ユキナは、ますます海王を嫌いになった。
海王「おい、そこのゴリラ、俺とやろうぜ!!」
ケンイチ「いいだろう、お前がボスか?」
海王「そうだ、おい、お前ら、手を出すなよ、1対1のタイマンだ。」
シャーク・サトウ「お前、誰だ?なに俺達のボス面してるんだよ。」
ショージ「調子に乗って、タイマンとかカッコつけてんじゃねえよ、俺達シャチ人間は、カッコつける奴が嫌いなんだよ!!おい、みんな、先にこのワニ野郎からやっちまおうぜ!!ゴリラ、ちょっと待ってろ。」
海王「おいおい、お前ら、俺は海王だ!!」
シャーク・サトウ「何言ってるんだ、海王様は今、タツノオトシゴになってるんだよ、お前、デビルタウンの魔物だろ、海王様を名乗るとは図々しい野郎だぜ!!」
海王(そうか、コイツら、俺のちょっと本気モードを知らなかったんだ、この姿になったのは、20年ぶりぐらいだからなあ。)
シャチ人間とサメ人間の海人達は、ケンイチ達に30人程倒されたが、それでもまだ70人程残っており、ちょっと本気モードの海王に襲いかかった。ちょっと本気モードの海王は、倒されて袋叩きにされた。
メグミ「キミカさん、そろそろ避難しましょう。」
キミカ「ちょっと待って、今いいところだから、もう少しだけ見たい。」
キミカとメグミは、カフェ"魔女の卓球便"の窓際から、闘いの様子を見守っていた。
ユキナ「海王様、仲間にボコボコにされるって・・・・どういうこと?もしかして、人望ゼロ?」
海王「お前らにはウンザリだ!!お前らみんな、皆殺しだ!」
海人達「うわあ、吸い込まれる!!」
竜人だった海王は、暗黒の小さなブラックホールになり、海王に群がっていた海人達を吸い込みながら、ゆっくりと、少しずつ大きくなりながら、空に上がった。そして、デビルタウンを覆い尽くすぐらい巨大なブラックホールになった。
海王「リヴァイアサン・ブラックホール!!」




