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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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season 2 吠えるシャチ・ヤマサキ (魔王・キャバクラサイド)

ポチは、殴られたり蹴られたりしながらも、冷気、炎、毒ガスをそれぞれの三つ首の頭から吐き、シャチ軍団の3人に当てた。その3人はその場に倒れて転げ回った。さらに、シャチ軍団の一人に頭からの強烈なタックルを喰らわして、合計4人倒した。


シャチ・ヤマサキ「なんて奴だ、確かに陸では俺達の力が落ちるとはいえ、あんだけ殴ったのに立ち上がってくるとは。」


しかし、海の最強・シャチ軍団に袋叩きにされたポチは、フラフラとよろけながら立っていた。


キミカ「なんか外が騒がしいわね。」


レイコ「あっポチがよろけてる!!」


レイコは、窓越しにフラフラになっているポチを見て、慌てて店の外に飛び出した。


レイコ「ポチ、大丈夫?ちょっと、なんでこんなことするの?」


シャチ・ヤマサキ「店に入ろうとしたら、この犬が邪魔してな。で、俺達がしつけてやってるわけよ、だけど、こっちだって4人やられたんだぜ、この狂犬に。」


周囲には、かなり多くのデビルタウンに買い物に来ていた女子達と、何人かの男達が集まっていた。その中の何人かの女子達が叫んだ。


「嘘ばっかり!!あなた達が魔王様の犬だと知って、絡んできたくせに。」


「そうよそうよ、あなた達がいきなり、魔王様の犬を殴りだしたんでしょ。」


「最低!!最低!!」


「さっさと海に帰って!!もう二度とデビルタウンに来ないで!!」


シャチ・ヤマサキ「さすが女子の口撃、こいつはかなり、精神的にこたえるぜ、女が多人数になると、ろくなもんじゃねえ。」


シャチ軍団・魔法使いショージ「ヤマサキさん、帰りたくなって来ました。」


シャチ・ヤマサキ「俺もだ。」




一方、海王は古着屋で、ユキナが服を選ぶ姿を笑顔で見ていた。


シリウス「いらっしゃい、可愛い人魚さんですね、デビルマリンタウンから来たんですか?」


ユキナ「はい・・・・。」


シリウス「そうですか、まあ、大した物はないんだけど、ゆっくりしていって下さい。」


シリウスは、そう言うと店の奥の方へ入って行った。


海王「なんだユキナ、今のは。新種の魔物か?」


ユキナ「たぶん、女装家かな?」


海王「除草家?草むしりをする人か?」


ユキナ「違うわよ、男だけど女の人の格好をする人よ。」


海王「フーン、デビルタウンは恐ろしいところだな。」


ユキナ「きーめた、海王様、これにしようと思います、ちょっと着てみる。」


ユキナは試着室の中に入っていった。


海王「なにやら外が騒がしいな。ユキナ、ちょっと外の様子を見てくる、さっき渡したカードで、好きなだけ買っといてくれ。」


ユキナ「はーい。」


海王が外に出ると、シャチ・ヤマサキが、大勢の女子相手に怒鳴る声が聞こえてきた。


シャチ・ヤマサキ「黙れ!!この年中オシャレ泥棒のクソ女共!!これは男と男の闘いだ!!男のすることに口出しするな!!女は家に帰って、白馬に乗った王子様の夢でも見てやがれ!!」


女子達「なに古いこと言ってるのよ、今どき、白馬になんか乗らないわよ、王子様なら、お金持ちだから魔法使いタクシーに乗るわよ、その方が早いし。」


「そうよそうよ、これだから暴力をふるう男って嫌なのよ、暴力ふるって時代遅れって最悪最低!!」


女子の誰かが、デビルタウンの警備員を呼びに行き、3人のサイクロプスの警備員がやって来た。


女子達「一つ目のおじさん、あのシャチ人間を街から追い出して!!」


「頑張って、サイクロプスのおじさん達!!」


「シャチ人間のパンチは重いから気をつけて!!」


女子とは全く縁のないサイクロプスのおじさん達は、女子の声援に応えるため燃えていた。


サイクロプス警備隊長・ヒロム「うおおおお!!俺達サイクロプスの時代が・・・・キターーーー!!」


海王は呟いた。


海王「ヤマサキ・・・・なんか見ているこっちまで辛いわ。」

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