season 2 男の生き様(魔王・キャバクラサイド)
メグミ「すいません、ちょっとバイト先に寄ってたもんで。」
キミカ「まだ、パワーストーンの店でバイトしてるの?」
メグミ「はい、居心地がいいので。レイコさん、魔王になったんですよね、おめでとうございます、大出世ですね。」
魔王レイコ「成り行きだし、それに次の魔王が決まるまでの代わりだから。」
キミカ「みんな喜んでるわよ、街も可愛くなったって。」
メグミ「確かに。ゴリラの魔王のときは、エロい店ばかりでしたしね。」
店の外では、ケルベロスのポチが寝そべって、魔王レイコを待っていた。
シャチ・ヤマサキ「あいつがサトウが言っていた犬か、猫はいないみたいだな。」
海王とユキナは同伴デート、シャチ・ヤマサキはその同行で、シャチ軍団の精鋭を5人率いて、デビルタウンに来ていた。ユキナは人魚なので珍しく、街中の人々の視線を浴びていた。
ユキナ「いいなあ、デビルタウン。うわっあの犬、首が3つある。ハハハッ犬までオシャレしてる。」
ポチは、3つ首にそれぞれリボンネクタイ、ネクタイ、鈴をつけられ、水色のウェアを着せられていた。
海王「なんか男的には緊張する街だ、異様に女子が多いし。見られてないとは分かっているが、見られているような気がする。
ユキナ(はあ?お前は身長2センチぐらいだから、見えねえよ!!)
シャチ・ヤマサキ(海王様、見えませんから。)
ユキナとシャチ・ヤマサキは、同じことを心の中で叫んだ。
シャチ・ヤマサキ「確かにこれじゃあ、闘う気をなくしますね。」
海王「それだ、それがこの街の魔王の狙いだ、俺達みたいなむさ苦しい男が街で暴れると、女子の冷たい視線を感じるという。そして、こそこそと言われるんだ、嫌ね、暴力をふるう男って最低みたいな。」
シャチ・ヤマサキ「ケンカ上等!!だいたい女が魔王なんて街は、ろくなもんじゃない!!平和ボケしたこの街のクソ女共に、ワイルドで危険な昼下がりをプレゼントしてやります、さっそくあの犬にケンカを売って、大暴れしてやりますよ!!」
海王「ヤマサキ、少し離れて歩け、知り合いと思われたくない。」
シャチ・ヤマサキ「分かりました。海王様に、武闘派の男の生き様をお見せしましょう、女にどう思われようと気にしない、武闘派の男の生き様を。」
シャチ・ヤマサキとシャチ軍団の5人は、寝そべっているポチを囲んで絡んだ。
海王「ユキナ、あの店に入ろう、欲しいものがあれば、何でも言ってくれ。」
ユキナ「え?これ古着屋じゃん、でも、せっかくだから、入ってみるか。」
海王とユキナは、近くの古着屋に入った。
シャチ・ヤマサキ「おい、コラッワン公、お前がこんなところに寝そべっているから、店に入りずらいんだよ、どけ!!」
ポチはジロリと睨み、立ち上がった。
シャチ・ヤマサキ「うおお、デカイな。クソッみんな、やっちまえ!!」
シャチ・ヤマサキとシャチ軍団の5人は、ポチをボコボコに袋叩きにしたが、女子達の視線を感じた。
(最低!!しかも、大の男が6人がかりで、魔王様の犬をいじめてる。)
そんな風に思われてるような気がした。
シャチ軍団の男1「ヤマサキさん、これじゃあ、完全に悪者です。」
シャチ・ヤマサキ「悪者上等!!いいか、女子の視線を気にするな!!俺達は女に嫌われてなんぼだ!!自分の思い通りにならない女は、ビンタで張り回す、それぐらいの心意気で、このワン公をボコれ!!」




