あれから
清太がバスター、イヴェル、タバサを連れてきた日本のような場所に着いて数年後。
「いろはにほへと……」
「大分日本語がわかるようになったなバスター」
「へへ! これも【翔平】の言語交換能力のおかげだよ!」
「言語変換な」
翔平とはバスターの面倒を見ている日本人で地主の長男。新選組を真似た衣装に風体。弟に【翔凸】と【翔凹】の双子がいる。双子は兄の真似っ子でおもちゃの剣でチャンバラしている。翔平が高い身長の割に、双子は小さい。年齢はそこまで離れていないのに。そして、バスターだが、アニメ【新選組宇宙チャンバラ物語】のTシャツ一枚だ。ソラリス人には気温はあまり関係なく、また下半身は【なにもついてない!】 脚と足以外は。
「見て見てー!」と、颯爽と現れたのはタバサ。着物を着ている。
「これ、かわいくない?? どう?」
「かわいくない?」
バスターは悩む。(かわいいのか?)(かわいくないのか?)(かわいいって一体……)
「似合ってるよ」
翔平が答える。バスターはなるほどと学習する。
「で、何しに?」
「あ、そうだったわ! バスターをマーダスコーポレーションの本社がある月に同行させようって」
「行く!!」
即答したバスター。
「ここで、身体も鍛えたし、神通力も取得した! オルタ・マーダスをやっつける!」
「また物騒な」
平和主義の翔平。復讐したいバスター。既に向かう事が決まっている事態。
「よし! わかった。バスター、俺と一本勝負だ木刀で! 勝ったらどこにでも行けばいい!!」
果たし合う事になった!
「うん!」
バスターもその気だ。






